「朝の散歩」・「報復」(By 南風)


フィクションのように7:「朝の散歩」・「報復」 By 南風)

「朝の散歩」

夏の日差しがまだ上がりきらないうちに、朝の散歩に出かけた。

いつもの家の前に来たとき、男はポケットをまさぐり白いハンカチから何やら取り出し、その家の門の中に投げ込んだ。

 門の陰には薄汚い犬が鎖に繋がれていた。犬は男が近づいてくることをかなり遠くから気づき、細い尻尾を精一杯振っていた。

犬は男が投げ入れた塊をガツガツとあっというまに食べた。食べたというより飲み込んだ。

男が投げ入れた塊はハムであった。それもかなり高級なロースハム。

普段、その犬は何を食べさせられていたか分からないが、初めてハムを投げ入れたときは、最初臭いを嗅いでいたが、ペロっと舐めるや否や、その塊を殆んど噛まずに飲み込んでしまったものだ。犬にとってはビックリするほどのご馳走だったようだ。

初めてその家の前を通ったとき、茶色の汚い犬が生気の全く無い目で地べたに寝そべっていた。

周りのことには全く関心が無いという空ろな目。男はその目が奇妙に気になった。

何度かその家の前を通る度に犬の様子が分かってきた。

この犬は門の横の犬小屋に繋がれ、恐らく散歩などに連れていってもらったことは無いようだ。そして首輪が首に食い込んでいる。子犬時代の首輪をそのまましているのかもしれない。

犬にハムや他のご馳走をやるようになって一ヶ月が過ぎた。犬も男にすっかり懐き、初めて見た時の表情の無い顔から、男に精一杯の愛嬌を振りまく普通の犬の様子を見せるようになっていた。首輪も丁度良いサイズに取り替えた。しかし飼い主は全く気づいていないようだった。

「犬の飼い主」

ある朝、いつものようにその家の前に来ると、門の前に黒塗りの乗用車が止まっていた。少し離れたところで見ていると、玄関から派手な服装をした、犬の飼い主らしき男が出てきた。

黒塗りの乗用車の運転席から運転手が飛び出して、犬の飼い主の手から黒いゴルフバッグと手提げバッグを受け取り、車のトランクに入れた。

後部座席のドアが開けられ、犬の飼い主が乗り込んだ。その重さで車が少し沈み込んだ。

犬の飼い主は60才前後か、二重アゴとせり出した腹。細いが鋭い目付き。運転手に労いの言葉をかけてはいるが、その目は笑っていなかった。

犬の飼い主を乗せた乗用車は静かに路の角を曲がって消えた。 男はいつものように犬にご馳走をあげた。犬の飼い主には何の反応も示さなかった犬が、その男には子犬の頃を思い出させるような愛嬌を振りまいている。

「消えた犬」

ある朝、男がいつものようにその家の前に来ると、犬はいなかった。犬小屋だけがポツンと残っていた。

次の日も、その次の日も犬はいなかった。死んだのかな、男は思った。

数日後、近所への買い物帰り、男はその家の前を通った。やはり犬はいない。

門の前で犬の飼い主だった男の配偶者らしき女と、同年輩の女二人が何やら喋っていた。二人の横を通り過ぎるとき、男の耳に二人の会話が聞こえた。

「酷いのよ、うちの人は。泥棒に入られたとき番犬が全く吠えなかった、役立たずの犬だと保健所に出してしまったのよ。いくら何でも可哀相、、、、、」

男の目が鈍く光った。 男の朝の散歩はなくなった。その代わり、日中、夕方、夜、深夜、色んな時間帯に男は散歩した。 必ずその家の前を通った。

「犬の飼い主だった男」

名前は石田純一。59歳。労働厚生省の役人で、今は国民の健康推進を目的とする特別団体の理事長として出向している。60歳で別の団体の理事長になることも決まっている。

順風満帆の役人人生を送り、子供たちは独立し、夫婦二人であの家に住んでいる。

関連業者との美食でその身体は肥え太り、165センチで100キロ近い身体を持て余していた。

週に二回、スポーツ倶楽部で汗を流しダイエットを意識しているようだが全く効果がなかった。
「スポーツジム」

その男はスポーツジムでサイクルマシーンを漕いでいた。

冷房は効いているが顔から胸、腹と汗びっしょりになってペダルを踏んだ。その男の隣で太った男がやはり汗をかきながらペダルを踏んでいた。

太った男は吐く息も荒く、その男にも汗が飛んできそうだった。

その男は呼吸を整え心拍数を確認すると、ボート漕ぎマシーンに移っていった。

太った男もサイクルからボート漕ぎに移ってきた。

5つのマシーンを終えるとサウナとジャグジー風呂。

毎週水曜と木曜。二人は約束でもしたように同じ時間帯にトレーニングをした。

やがて太った男はその男の存在に気づき、ある日、ジャグジー風呂の中でその男に話しかけた。

「こんなに運動してもちっとも痩せないんですよ、困ったもんです。」と言って大きな腹を摩ってみせた。

「オタクなんか運動の必要もないくらい、無駄の無い身体をしてますな。」太った男はその男に話しかけた。

「いえいえ、私も数年前までは貴方と似たような体型だったんですよ。糖尿になってしまい、一念発起してダイエットしたんですよ。」

「ホー、そうですか、私にも出来ますかな。」

その後も二人は風呂場での会話をすることが多くなった。 ある日、太った男がスポーツジムの中にあるレストランで生ビールを飲んでいた。その男もレストランに入ってきた。

「いやー、お恥ずかしいところを見られてしまいました。運動の後のコレがたまんなくて、この為に汗かいてるようなもんです。これじゃあ、痩せるわけないですな。」腹を摩りながら笑った。

「そうですね、私も今日は無性にビールが飲みたくなって来てしまいました。喉が乾いているから本当に美味しいですね。」

結局二人でそれぞれが大ジョッキの生ビールを2杯づつ飲んでしまった。

「おや!これは奇遇ですな、我々はご近所さんだったんですな。それも歩いて10分かかるかどうかという近さ。仕事はこの近くなんですか?いや、余計な詮索は止めておきましょう。」

「私は車を待たせてありますから、良かったら一緒に乗っていきませんか?遠慮することはないですよ。」

スポーツジムの地下駐車場に黒塗りの車があった。あの朝見た運転手が後部座席のドアを開けた。

 二人を乗せた黒塗りの車は、高層ビルの間を首都高速を走り、あの家に向かった。

「その男のマンション」

運転手が後部ドアを開きその男が車から降りた。

後部座席に残った男はその男がマンションのエントランスに消えていくのを見送った。

「あの男はいったい何者なんだろう。大抵の奴はワシの雰囲気からお世辞言ったりするもんだがアイツはワシが何をしてるかも聞きもしない。このマンションだって最近建ったもんだが、安い部屋でも億はすると聞いたことがあるが。アイツはいったい、、、」

夏も終わりかけた9月の中頃。いつものようにその男のマンションに近付いた時、

「どうです?我が家にちょっと寄っていきませんか?」 その男が太った男を誘った。

「先日ブランデーの良いものを頂いたんですよ。」

「よろしいんですか?」

「構いませんよ、どうせ私独りで気兼ねする者はいませんから。」

「ではちょっとだけ。」

太った男は内心興味があった。この男の生活ぶりはどんなだろう。

太った男はその男とマンションのエレベーターに乗り込んだ。

その男の指が50を押した。

「ほー、最上階ですか!」

「眺めは結構いいですよ。」

「でしょうね。」

 エレベーターが50階に到達し、その男の部屋へ歩くとき、太った男の目にガラス張りの通路に広がる都会の夜景が映った。

「いやー、素晴らしい眺めですなあ。」

太った男は本当に心から感嘆した。勿論、こういう景色は何回も見てはいるが、それはあくまでも会社とか仕事絡みでの話。個人の住宅では、自分の知ってる限り、こんなマンションに住んでる者はいなかった。

その男と玄関を入りトイレ、浴室などがあると思われる通路を歩いて正面のドアを開けると、さっき廊下で見た景色より更にダイナミックに東京の夜景が広がった。

リビングルームだけで100平米くらいはありそうだった。

「さあ、そこに座って寛いでください。ここから左手の方に東京タワーが見えるでしょう?」

 カウンターバーに腰掛けて、太った男は東京の夜景を見下ろした。

「上着も脱いで、、、そうだ、僕があなたみたいに太ってた頃の部屋着もありますから、それに着替えてくださいよ。今日はゆっくり飲みましょう。」

その男がブランディーを注ぎながら、太った男の顔をチラっと見たが太った男は気付かなかった。

二人はテニスウエアのような服装でカウンター越しに見える夜景を見ながら談笑した。

「いやー驚きましたよ。こんな素晴らしい御宅は初めてですよ。あなたは一体何をしていらっしゃるんですか?」

「いえ、大したことないです、親の遺産がちょっと貰えただけですから。」

「親の遺産ですか、羨ましい。」

「さあさ、そんなことはどうでもいいじゃないですか、どんどんやってくださいよ。」

「すいませんねえ、私は根っからの酒好きでして、こういう美味しいお酒はたまりませんねえ、、。」

太った男はすっかり気を許し、過去の女の自慢話などを始めた。その男は相槌を打ちながらも太った男の様子を伺っているようでもあった。

「ここは何処?!」

太った男は目を開けた。真っ暗闇。何も見えない。身体が痛い。 「ここはどこだ?」 どうやら床に寝ていたようだ。喉が乾く、しかも首が痛い。喉に手をやろうと右手で触ろうとすると、ガシャっと音がして手が届かない。

「いてて、」 手首が痛い。試しに左手も動かしたが同じだった。

起き上がろうと膝をつこうとすると今度は足首でガシャっと音がして、足首が痛かった。

しかも、どうも何も衣服を身に付けていないみたいに身体が心もとない。

「いてて、、、どうしたんだ?これは夢か?」

 「何にも見えないし、夢みたいな気もするが、、、、。確か、、、そうだ!あの男のマンションに来て、ブランディーをかなり飲んで、、、。」

「おーい!誰かいますかー!」

何も反応が無い。見えないし、音も何も聞こえない。

「絶対、これは夢だ、そのうち目が覚めるさ。でもこの首や手首足首の痛さは夢とも思えないが、、。おーい!」

続く

「報復」

あなたの心の奥底にある悪魔の心を満足させて差し上げます。ホーホッホ(笑っちゃうセールスマン)

<ちょっと間を開けてしまいましたので、今までの流れを忘れてしまった方は最初から読み直してみてね>

「拉致」

喉が渇く。水が欲しい。今は昼なのか、何時頃なんだろう?

「おーい!これはいったい何なんだ!俺が何かしたのかよー。」

太った男は犬が横座りするような格好でおいおいと泣き出した。

音が微かに聞こえたような気がした。

耳をじっと澄ます。誰かが歩いている?

「カシャ!」 背後から明かりが射し込み部屋がボンヤリ見えた。

後ろを振り向こうとするも、首かせが邪魔をして後ろが見えない。

ドアの閉まる音がして再び真っ暗闇となった。

「おい!君なんだろう、そこにいるんだろう!俺をどうするつもりなんだ!これは犯罪だぞ、分かってるのか、おい!」

急に目の前に強烈な明かりが光った。眩しくてまともに目を開けられない。思わず手を翳そうとしたが、手首の痛さを再認識するだけであった。

何とか光を薄目で避けた時に、相手の足元、顔の輪郭だけがおぼろ気に見えた。

「何故?」

太った男がいくら喚きちらしても状況は何も変わらなかった。

「水、水をくれ!喉が焼けそうだ、水を、、」

 暫くすると光の中から白い丸い物体が一つ、また一つ出てきて目の前に置かれた。光はその物体を照らした。プラスチックのお椀のような物に水らしき液体が入っていた。慌てて手にとり口に運ぼうとするが届かない。仕方なくお椀を下に置き、犬や猫のように四つん這いになり、お椀の水をすすった。

太った男にはその姿勢はかなり辛いものであった。

いつの間にか光は太った男の横から照らされていた。

何度か別の光が瞬間閃いたようだったが太った男は上手く飲めず、必死になっていた。

太った男がようやく水に満足した頃、光が突然消え、その男らしき人物が部屋から出ていき暗闇が戻った。

「アイツの狙いは何なのだろう、単に身代金目的だったら俺をこんな辱しめる必要はないだろうし。」

太った男は床にうつ伏せになり眠った。

「報復」

眩しい明かりと人の入ってくる気配に太った男は敏感に反応した。

「俺がいなくなれば捜索願いがだされるぞ。こんなことはすぐ止めなさい、いまだったら穏便に済ませてやる。」

「ご自宅と会社には連絡を入れておきましたよ。僕の声は貴方に似ているようで奥様が気を付けて行ってらっしゃいと仰っていましたよ。そうそう、貴方はいまシンガポールに急に出張していますからね、会社は親戚に不幸が出来たことになってます。ですからゆっくりしていってくださいね。」

「僕をどうするつもりなんだ、目的を言ってくれ。」

バシッ! 「ウッ、」

その男が太った男の弛んだ脇腹を蹴りあげた。

「ゴメン、ゴメン、今のは2ヶ月前のお返しだから。」

「2ヶ月前のオカエシ?」 太った男は息絶え絶えに言った。一瞬息が出来ず背中を丸めうずくまっていた。

「そのお方がボクに訴えるんですよ、仕返ししてくれって。正確に言うと訴えるような目をしていたんだな。僕が朝通るといつもそんな目で訴えてくるんですよ。」

「アンタは何を言ってるんだ、何のことだ。」

「首輪もキツくて苦しかったらしよ。僕が見かねて替えてやったんだけど気付くわけないよね。」

「保健所に出しちゃったんだってね。」

「ま、まさか、、うちの飼い犬のこと、、」

 「カレがボクに訴えているんですよ、復讐してくれって。」

「何をバカな、、、あんたは頭が狂ってる。」

太った男はまた喉が無性に渇いてきた。水を飲みたい、でもこれを飲むと眠くなる、睡眠薬が入っているに違いない。でも飲みたい!

「ご飯も残さずに食べなさいよ。カレはそれを泣きそうな顔をして食べていましたよ。」

 もう一つのお椀にはハムの塊が入っていた。しかしそれも食べると水を飲みたくなる塩気があった。太った男は水をすすった。明かりが消えその男は部屋を出て行った。

「快楽」

 太った男は目を開けようとしたが開けることができなかった。

ガムテープが何かが貼り付けられているようだ。今度は仰向けに寝かされていた。しかもベッドのようだ。しかし両手両足はベッドの上で大の字に固定されていた。

太った男が目を覚ましたのはいつ頃からか、自分のモノが妙に温かく絶妙な摩擦によって夢を見ていた。

上さんではない、誰でもいい、こんな美人とセックスしてるんだ。あー、この感触、たまらん。 この感触は夢じゃない。この生暖かくて時おり舌で舐められる感触。太った男にとってこの感触は初めてのものではなかった。

以前ソープランドで何回か経験している。しかしこんなきめ細かくポイントを刺激されたのは初めてだった。

「誰なんだ、頼むから止めてくれ!まさかあんたなのか?」

「ヒャッ!」

自分でも驚いてしまうほど乳首に電気が走った気がした。

「ウワッ」

右脇腹に微妙な感触。見えない分だけ身体が敏感に反応してしまう。

「ウッウッウッ!ヤ、ヤメテ、出ちゃうウ、」

何とか口の攻撃から逃げようと腰をくねらせ、腹を波打たせたが、

「ウッウー」 大きく腰を突き上げ果てた。

「ヒッヒッやめろーー!」太った男が果てた後も鬼頭への愛撫は止まらなかった。

太った男は身悶え、手足のベルトの部分はうっ血しくっきりと赤いアザとなっていた。

「苦痛」 また目が覚めた。またベッドの上?

目隠しもされていない、手足も自由みたいだ。部屋も明るい。恐る恐るベッドの上で起き上がろうとすると、両足がヒョイと勝手に持ち上がった、そして両手が同じように持ち上げられ、両手両足が上の一点で吊り下げられていた。

そう、まるで豚がこれから丸焼きにでもされるように。

「痛い!痛い!頼む、降ろしてくれ!」

「僕は犬にこんな仕打ちはしてないぞ。」

「フッふふ、そうですね、これは僕の趣味。あなたのようなエリート面をした人を、これ以上の屈辱は無いというほど苛めたい。苦痛に歪む顔を見たいのですよ。」

「タノムー、止めてくれー!」

「いいですねー、もっともっとそんな雰囲気で、、。」

「それではちょっと休憩、降ろしてあげましょうねえ。」

「今度は自然にダイエット出来る、腹筋運動をしましょう。」

男は少し紐をひっぱり、太った男の両足が10センチほど、床から浮くように持ち上げ、ひもの端を天井に渡してある柱の上を通し、更に紐を太った男の金玉の根元に結んだ。

太った男が疲れて足を降ろしてしまうと、自分の金玉が引っ張られる。

太った男は一生懸命両足を浮かそうとブルブル震えるが10秒ともたない。

金玉がギュっと持ち上がり伸びる。

「イタイ!イタイ!」

腰を持ち上げて痛みを和らげようとする太った男。

「もう少し頑張ってくださーい、ここがへっ込みますからねえ。」

その男は太った男の腹を鷲掴みにした。

「はい、腹筋運動は終わりました。」

「次は臀部の筋肉を鍛えましょう。」

太った男はもう抵抗する気力も萎え、言葉も無かった。 また最初のように両手両足が持ち上げられた。

「今度はここです、ココ。」

その男は太った男の尻を開き、肛門を人差し指でグイと押した。

「ヒィ、ヤメテ、、、」声に力がない。

「ちょっと前立腺の触診をしてみますね。

「うん、やはり贅沢してるから、かなり肥大していますよ。」

太った男は笑うような情けない顔で悶えた。

「お尻に異物が入ると、肛門が収縮しますね。臀部の筋肉を鍛えるのにいいんですよ。」

 その男は太った男の肛門に大人のオモチャを少しづつ押し当てた。

肛門がきつく締り抵抗する。

「さあ、いつまで抵抗出来るでしょうか。こうして締まりの良い筋肉が鍛えられるんですねえ。」

太った男の肛門が少しづつ緩み、急に力が抜けた。一気にオモチャが挿入された。

「ウ、ウウ、ウー」

「どうですかぁ、おや?息子さんが可愛くなっちゃってますねえ。」

男は太った男の金玉を鷲掴みにし、片手でオモチャを出し入れさせた。

太った男の声が苦痛を訴える声から少し変ったようだった。

「さあ、最後のトレーニング。これは僕も参加しますね。」

男は太った男の尻をベッドの端に引き寄せ、自分のモノを太った男の肛門に挿入した。

「うーん、このブランコ、なかなか具合がいい!」

 太った男の尻を腰で押すと、反動で戻ってくる。男も果てた。

「新しい生き方」

気がつくと、何となく風を感じた。

目隠しをされ手を後ろ手に縛られていた。

人のざわめきが聞こえた。

「あのおじちゃん、何で裸んぼうなの?」

子供の声のようだ。太った男は自宅前の路上に朝早く全裸で放置されていたのだ。

やがて奥さんが飛んでやってきて、太った男を自宅に入れた。

奥さんの通報で警察がやってきた。しかし、太った男は頑として詳細を語らなかった。警察も仕方なく事件扱いにすることを諦めた。

それから数箇月後、太った男は都内で有名なKKCでその姿が見られた。太めで品のよい太った男はKKCのスターのような存在になっていた。

暗闇の部屋の中で、下半身、胸、腹、口とそれぞれに男たちが群がり、太った男は新しい幸せの中にいた。

太った男はあのマンションにこっそり行ったことがある。

しかし、あの時の表札は無く、「その男」の所在も全く分からなかった。

「僕はもうあなたの前には現れません。犬の報復も済んだし、僕の趣味も満足しましたからね。あなたの社会的地位も失われましたね。警察に届けるかどうかはあなたの自由です。ただし、記録は詳細に残っていますからね。」

(Posted by Ichi : 南風さんの了解を得て熟年男性専科2に掲載されたものを転載致しました。)

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