上野新平シリーズ(第21話):阿蘇のお爺ちゃん(その1)By源次郎


またしても、早朝の目覚めだった。最近、時々訪れる症状だが、「老化現象」

のひとつだろうか。

それでも朝の勃起は相変わらず元気だから、さほど気にしている訳では無いが、なんとなく身体を動かすのが億劫な時もある。

53歳って年齢は、そうしたものなんだろうか。

気にせず老化と仲良く生きていくつしかないだろう。

今更、茶飲み友達にとかの理由で再婚する気も無い。

正直言って、寂しいと感じないわけでは無い。

こうして生きていこうって決めたのは自分なんだから、後戻り出来るわけでもない。

顔を合わせるたびに「世間体」って言ってた母親も最近は諦めたのか、月に一度の電話でも「元気でさえいてくれれば」に変わっている。

携帯電話が鳴っている。まだ6時前だ、間違い電話だろうか。

しかし、東京に住む年老いた両親だから、何かあったのではないかと気遣いはしている。

「はい・・・なんだ牛尾お父さん、ああ、起きてたよ・・・久し振りですがお元気だったんですか・・・聞え難いですね。どうしたんですか、バックの騒ぎは・・・え、魚市場ですか・・・」

何だろう、切れてしまった。

シャワーを浴びて、コーヒーメーカーに豆を入れているときに再び牛尾お父さんから電話が入った。

牛尾お父さんは、65歳まで、食堂を経営していたが、大阪に出て調理師していた息子さんを呼び寄せ、すっかり譲って引退していた。

その息子さんが交通事故で入院したので急遽仕事復帰しなければならなくなったそうで、朝4時起床、就寝が午前0時だそうだ。

常連の客が逃げるのもくい止めないといけないし、従業員数名の生活も安定させてやらないといけないらしい。

カナダに行っている奥さんには、心配掛けるので連絡して無く、息子の嫁は、レジーの手伝いもやってくれないらしい。

そんな愚痴を早口に喋って電話が切れた。

何となく連絡が無かったので気にはなっていたが、今藤お爺ちゃんと逢っているんじゃないかと思ってもいたが、単なる新平の嫉妬だったようだ。

そんな自分を苦笑しながらの朝食だった。

5日間もの夏休みだ。

何をして過ごしていいのか悩んでしまう。

「ままよ…」

そう言って、車を走らせ、郊外の大型スーパーで、手当たり次第に食料品を買い込んだ。そのまま、高速道路を南に走ったが、途中で一般国道に降りて3時間も走ると飽いてしまう。

おまけに乗用車でなくワゴン車なので疲れても来る。

行き当たりばったりの一人旅の始まりだ。

取り敢えず昼飯を食うことにした。

湯布院の温泉街を西に向かって阿蘇山の方向に走っている。

「やまなみハイウエイ」

とか言うらしいが、高速道路でなく一般国道だ。

目の前に「寝仏山脈(ねぼとけさんみゃく)」と呼ばれる山の峰が、くっきりと眺められる。

阿蘇の外輪山だが確かに言われてみれば仏様が仰向けで寝ているように見えて来る。

道路沿いに数本の夾竹桃(キョウチクトウ)が植えられている。

今がシーズンなんだろう花が咲いている。

葉の形が竹に、夏に咲く花がモモに似ていることから、その名が付けられたといわれる。

こんな可憐な花に、どうして毒性があるのだろう。

花言葉は

「危険」

だと聞いたが、そんな意味まで知って植えられたのだろうか。

電力会社の保養施設の看板を見て、暫く走ると、右手に山小屋風の、小洒落たレストランがあった。正午前だったが、朝が早かったので軽い食事でもと思い駐車場に入った。

建物そのものは、さほど大きくないが、アスファルト舗装された駐車場が、やけに広い。国道との境には、一間幅の畑が数十メートル有り、良く手入れされた背の低い柘植(つげ)や草花が敷地を取り巻くように色々と植えられている。

庭師だろうか、大きなツバの帽子を被り、上は、クレープのシャツ、下はカーキ色の作業ズボンのベルトを腹の下で締めた、お爺ちゃんが黙々と働いている。

最近は珍しい地下足袋を履いている。

7枚コハゼのようだ。

可愛いお爺ちゃんだ。

時々、国道を通る自動車がクラクション鳴らしている。

その度に腰を伸ばして汗を拭きながら手を上げて答えている。

人気者のお人好しなお爺ちゃんなんだろう。

車の中から観察して見たくなった。

人の良さそうなお爺ちゃんだ。

雑草を抜いているようだが、良く見ると、大きめのビニール製の肥料袋を2枚持っている。雑草と、心無い者が捨てた空き缶を区分けして入れているようだ。

ちょっと目を離していたら見失ってしまった。

キョロキョロしていたら、誰かが窓ガラスを叩いている。

「あ、すみません。ココ邪魔でしたか」

ウインドウガラスを下げながら見ると、先程まで、畑の手入れをしていた、目をクリクリさせて微笑んでいるお爺ちゃんがたっている。

「いや、構わん。暑いじゃろ、これ使ったらええ」

そう言って冷たく冷えたオシボリを窓越しに差し入れてくれた。

眉が太く、クリンとした目、睫毛が長い。70歳過ぎているだろう。

「あらぁ、有難うございます。すみません」

おしぼりを貰うと、すぐ顔に当てたくなる。

昔、こうしたところを見て、離婚した由紀子に

「汚い、中年のオジサンみたい」

って嫌われていたコトを思い出す。

顔と手を拭いてサッパリした。

窓の外を見たら、お爺ちゃんの姿が無い。

車から降りてレストランのドアーを押して中に入る。

ドアーに取り付けられたカウベルの音が、店内に響き、奥から中年の女性が出て来た。

ウエイトレスだろう、40代後半くらいだろう。淡いブルーのエプロン姿だ。

「これ、有難うございました。何か食べさせて下さい」

おしぼりをカウンターに乗せて窓際のテーブルに座った。

先程のお爺ちゃんが花壇に戻って作業を続けているのが見える。

後姿も可愛い。

近づいて行って抱きしめたい。

「綺麗に手入れされていますね、お父さんですか」

水差しとコップに水を入れて持って来た女性に聞いてみた。

「いいえ、ここの地主さんです」

「そうでしたか、広い敷地ですね」

「ええ、勿体無いくらいなんですが、タダみたいな値段で貸してもらってて助かっているんです」

「そうですか。あ、ハヤシライス出来るんですか。それとアイスコーヒーを食後にお願いします」

「はい、わかりました。少々お待ち下さい」

女性が奥に入って間もなく、調理場で男性の声が聞こえた。

多分ご主人だろう。

「おぉーい、ハヤシあがったぞ」

苦笑しながら、女性が、ハヤシライスを持って来た。

「お待たせしました。ごゆっくり」

出されたハヤシライスは、そこそこ美味しいものだった。

最近では珍しく月桂樹の葉まで入れてあった。

カウンターでは、サイホンでコーヒーを沸かしている。

「手間掛かるでしょう。最近は出来合いの1リットル缶使うとこばかりですが」

「ああ、立て込んで来たら出来ませんが、午前中と午後3時以降の暇な時間だけでもと思って続けています」

「いい香りがしますね、なにを使ってるんですか」

「ああ、これは、主人の好みで、色々ブレンドしているようです。毎日の気分で変えているようです。」

その時、カウベルが鳴って、お爺ちゃんが入って来た。

「ワシにも、そん冷たいコーヒー入れてくれや」

タオルで顔を拭きながらカウンターの高い椅子に座った。

「あら、お爺ちゃん、昼食を先に済ませましょう。そろそろ立て込みますから」

「そうじゃのぉー、最近食欲が無いんで・・・」

「駄目です、ちゃんと食べて下さい」

「おお、怖いのぉー、死んだカカァ見てぇだ、わっはっはっはっ。先にションベンして来るか」

洗面所に入って行くお爺ちゃんの背中に

「あっかんべぇ」

と聞こえるように言って大笑いしている。

まるで仲の良い親子みたいだ。

「おや、お客さん、ハヤシライス食ってたか・・・ワシにも久し振りじゃから一緒のを作ってくれ」

「あら、珍しい。日替わり定食じゃ無いんですね」

「ああ・・・たまには変わったモンもええじゃろう、どっこいしょっと」

再びカウンターの高い椅子に座っている。

「お爺ちゃん、良かったらココで御一緒しませんか」

上野新平は、このお爺ちゃんと少し喋ってみたかった。

「お、そうか。まだ客がいねぇからゆっくり座らせてもらおうか」

ニコニコしながら水を入れてもらったコップを持って来て、新平の前に座った。

「どちらから来られたんじゃろ」

「先程は、どうも。あ、博多から来ました」

「お、博多か。で、どちらに」

「目的も無しに暇つぶしです」

「ほぉー、ヒマつぶしかの。ご家族とかは」

「は、一人モンです。遊人じゃないです」

「そりゃ判る、どっかの会社の重役さんじゃろ」

「いいえ、勤め人です。ヒラ社員とも言いますけど、夏休みで行くところが無くって」

「ヒラ社員か、あっはっはっ。わしゃヒラ老人じゃ」

「綺麗に手入れされていますね、思わず立ち寄ってしまいました」

「ほぉ、嬉しいこと言ってくれるのぉ。お、きたきた旨そうじゃ・・・。

シゲちゃん、このお客さんの飯代金は、ワシのオゴリじゃ」

「そんな、申し訳ない・・・」

「いや、オゴリじゃ」

「お客さん、お爺ちゃんが言い出したら引きませんから奢ってもらいなさいよ」

シゲちゃんって呼ばれた女性にまで言われて、奢ってもらうことにした。

アイスコーヒーにストローを入れて飲みながら、お爺ちゃんの手伝いをさせてもらいたいと言ったが断られてしまった。

「草むしりでも、水撒きでもいいですから」

「ここの仕事は、午前中だけなんじゃ。そろそろ、トラックの運ちゃん達で込み合うようになるからな」

「残念だなぁ、もうすこし話聞きたかったんですが」

諦めきれずに食い下がったが、

「気持だけで有難う」

と言い残して立ち上がって出て行ってしまった。

取り残された新平は、すっかり氷が溶けて薄くなったコーヒーを飲み干し、仕方なく席を立って、レジーに行った。

「あのぉー、ご馳走になって良かったんでしょうか」

「ええ、機嫌が良いと、時々ああするんですよ」

「そうですか、ご馳走様でした」

トイレでショウベン済ませてレストランを出た。

ワゴンに乗り込んで、エンジンを掛けていたら、お爺ちゃんが近付いて来る。

「お爺ちゃん、ご馳走様でした。お元気で・・・」

「なんだ、帰るのか」

「ええ、手伝いさせてくれないんでしょう」

「ワシも帰るから、後から付いてくるか。すぐソコじゃ」

「あ、はい。行きます」

お爺ちゃんは、レストランの後ろに回って、軽トラックで出て来た。

新平に、手を上げ微笑んで国道を右折して行こうとしている。

慌ててサイドブレーキを解除して付いて出た。

多分、自宅に帰るんだろうが、良いんだろうか。奥さんは亡くなったようなコトを言ってたが、子供さんとかと同居されてたら面白く無いんだが、そう思いながら後を追った。

国道を左折して細い農道みたいな道に入った。

それでも綺麗に舗装されていて、勿体無い気持だ。

一日に何台も車が通るようにも思えない。

その道は、広い屋敷の庭に入るようになって行き止まりだった。

鶏が10数羽放し飼いされ砂風呂作って遊んでいる庭の奥には、大きな家屋があり、縁側などは、開け放されている。

軽トラックを庭の隅に駐車させて、お爺ちゃんが降りて来た。

「どこでもええから、その辺に止めて来い」

「あ、はい」

軽トラックの後ろに駐車してエンジンを切った。

玄関を入る前に表札を見た。『立花』と書いてある。

「お邪魔します」

「お、あがれ」

先に居間に上がってた、お爺ちゃんが、シャツとズボンを脱ぎながら手招きしている。

「は、はい。でも仕事の手伝いが済んでから・・・」

「そうだったな、仕事の手伝いしてもらうんだった。わっはっはっ・・・それは後回しで、とにかく上がれ、いま冷えた麦茶持ってくるから」

ふんどし一枚になった、お爺ちゃんが冷蔵庫から、ビールを取り出し持って来た。

「え、麦茶って聞きましたが、これは・・・」

「わっはっはっ、そうじゃ、これが本当の麦茶だ」

「でも、わたし車ですから・・・」

「で、だからどうしたんだ。飲めないのか」

「いいえ、飲めますが、まだ昼間だし・・・」

「昼間っから飲んでいかんっちゅう法律でも出来たか」

「じゃ、ちょっとだけ」

「いいから、ぐぐっと飲め」

「そんなわけにもいきませんから」

「これから、何処かに行くのか」

「え、は、はい」

「目的も無しに暇つぶしですって聞いたが、ココを目的地にしたらええじゃないか」

「そんな・・・ご家族とかにも・・・」

「ご家族なんか居ない。一人暮らしじゃ」

「お、お一人で・・・こんなデカい家に」

「まぁな、そんでも、昔は七人家族だったんじゃ」

遠くを見るような悲しい顔で縁側の外を向いている。

悪いことを聞いてしまったようだが、とても一人暮らしには思えないような第一印象だった。

庭の花壇の手入れも良かったし、家の中も綺麗に掃除されてて片付いていたからだ。

「お爺ちゃん、今日はココを目的地にしました」

「おお、そうかそうか、ほれ取り敢えず飲もう」

「はい、戴きます。その後お手伝いします」

「そうじゃ、たっぷり手伝ってもらうからな、わっはっはっ・・・。ところで名前聞いたんじゃったかのぉ」

「いいえ、まだ言っていません。上野新平です、53歳、バツイチ、それから・・・あ、新平って呼んで下さい」

「ほう、上野さんか」

「だから、新平って呼び捨てに呼んで下さい」

「その方が呼びやすいな、新平か、いいなぁ若くて」

「お爺ちゃんも、若いですよ」

「いやぁ、もう73になった」

「若いじゃないですか」

「まぁ気持だけはな、わっはっはっはっ。ほれ、飲め」

「あ、はい。飲んでいます」

「なぁ、新平・・・」

顔を近づけて小声で呼んでくる。

「はい?」

クリンとした目で見つめられると、喰いつきたくなる。

「お前、好きなんじゃろ」

主語も動詞も省略で聞いてくる。

なんと答えたものか一瞬、色々と脳を回転させて、お爺ちゃんの目を見る。

なんと、いきなり直球を噛ませて来た思いだ。

こんな時は、どうしたものだろう。

ままよ・・・正直に答えてた方がいいだろう。

「はい、好きです。女と同じくらい、オトコも好きです」

「あらぁ、差し障りの無いご返事で」

「唐突でしたから・・・」

「わっはっはっ、唐突か、そりゃぁすまん。でもな、新平が、食堂の駐車場に入って来た時、目をあわせたじゃろ、あの時バレてたんじゃ」

「え、見ましたか」

「見た見た、その優しい年寄を見る目つきは、めったにいねぇ。それに、いつまでも車から降りんで、ワシを観察しとったじゃろ」

「わかりますか」

「わかる。でもな、声を掛けると、みんな逃げて行ってしまうんだ」

「えぇー、今迄、それでナンパしていたんですか」

「ブッブゥー、はずれじゃぁー。新平が第一号なんじゃ、わっはっはっはっ・・・」

「なかなか出来ませんよね。口説かれているって判っていても、何か試されているんじゃ無いかと疑いますから」

「それは確かじゃぁ、トラックの運ちゃんに何度か誘われたコトが有ったが、ワシも逃げたからのぉ・・・」

「そんなモノです、この世界は」

「この世界か、わっはっはっ。楽しいなぁ今日は・・・ほれ、飲め」

「はい、わたしも楽しいです」

「おお、お茶うけがなかったのぉ」

「あ、要りませんよ」

「何か食った方がいいんじゃ」

冷蔵庫から、高菜の漬物を炒めたものを持って来た。

「わ、辛い、でも旨いですね」

「唐辛子利かせたからな」

「お年寄りが、こんな辛いの食ったら駄目ですよ」

「おいっ、新平。さっき若いっていったじゃろ」

「ああ、あれはお世辞です」

「この野郎・・・わっはっはっはっ」

ビール2本がカラになった。

「もう少し飲もう」

「いいえ、駄目です。あとは夜に、ゆっくり飲みましょう。泊まらせてもらえますか」

「ああ、2日でも3日でも泊まってくれ。うん、そうしろ、うん、うん、じゃぁ汗でも流すか」

「そうしましょう、背中流します」

「ああ、頼む・・・」

ふっと、お爺ちゃんが言葉をのみ込んだように思えた。

顔を見ると、俯いて悲しそうな目をしている。

新平は、溜まらず、お爺ちゃんの傍に行って抱き上げた。

足元を見つめたまま顔を上げようとしない。

恥ずかしそうにモジモジしている。

耳元に唇をあてて、舌先で舐めて見る。

「びくっ」

として顔を上げて新平を見てきた。

そっと、唇を重ねて舌先で舐めてみる。

何かが吹っ切れたように抱きついて来た。

舌を入れて見る。

つるっと吸い込むように舌を舐めて来る。

「うっ、うぅー・・・」

さほど長い時間では無かったが、満足したように口を離し、ニッコリ微笑んでくれた。

「おい、新平、風呂に入るぞ」

新平は、手を引かれて浴室に入った。

シャツとズボンを脱いでいるのを見られている。

「お、新平、感心じゃのぉ、ふんどしか」

「感心だなんて、洗濯の手間を省いているだけですよ」

「わっはっはっはっ、手間か、確かに手間も省けるのぉー」

「うわぁ、広い浴室ですね」

「ああ、子供たち3人とワシとで入れるようにと、でっかく作ったんじゃ」

「ちょっとした会社の独身寮の浴室ですよ」

ぬる目の湯で身体に掛けてやり、新平も簡単に流した。

「座って下さい、背中擦りますから」

「ああ、頼む」

お爺ちゃんは、気持良さそうに目を瞑っている。

「いい身体していますね。筋肉もしっかりしています」

「ああ、百姓は肉体労働だで、そんでも大分衰えたがのぉ」

「いいえ、まだまだ大丈夫です」

お爺ちゃんの前に廻って石鹸を付けた手拭で、胸から腹えと擦る。

股間には、手に石鹸の泡を立てて直接塗る。

「あぁー、気持えぇのぉー・・・」

ぶら下がった金玉を手に乗せて石鹸の泡で擦る。

「あらら、ちんぽが大きくなりだしましたね」

驚いたことに、ちんぽが半勃起してしまった。

ずっしりとした竿を擦って見る。

「はぁー、あ、あ、ああ、ふぅー、あう、あう・・・」

突然、頭を掴まれて唇を押し付けられた。

「うっ・・・あ、ああ・・・ふぅー、ふぅー・・・」

抱きつかれた新平は、中腰のまま動けない。

そのまま横に引き倒されて床に寝せられた。

凄い力だ。されるまま仰向けでお爺ちゃんを腹の上に乗せて唇を受ける。

猛獣が獲物にむしゃぶりつくドキュメントを見ているようだ。

乳にしゃぶり付き片手は、股間のちんぽをシゴいてくる。

新平の大胸筋を

「ちゅぅちゅぅ」

音を立てて吸っている。

「あ、あぁー・・・、お、お爺ちゃん・・・キッスマーク付けないでね。あ、あぁー・・・はふ、はふ・・・」

「どうだ、新平・・・気持ええか・・・」

「はふはふ、はふはふ、あ、ああぁー、い、いいぃー・・・そ、そこ、あ、ああぁー・・・い、いいぃー・・・気持、あ、ああぁー・・・」

お爺ちゃんが身体を回転して、シックスナインになってきた。

顎の所に、お爺ちゃんの半勃起したチンポが当たっている。

頭を上げて、お爺ちゃんの腰を掴み引き摺り上げチンポを口で咥える。

太さは普通だろうが

「長い!」

口の中で段々硬くなり出した。

73歳の硬さだろうかと疑いたくなるような硬さだ。

なぜかピノキオの鼻を思い出した。

喉の奥まで吸い込んで見るが、竿の根元までは納まらない。

こんなに長くて硬いチンポも珍しい。

お爺ちゃんは、新平の足元に身体を変え、尻を抱えて再び尺八を始める。

次第に舌を金玉から菊座に移り唾をじゅるじゅる音を立てながら舐めたり吸ったりしてくる。

「わっ、そ、そこは、あ、ああぁー・・・」

「どうした・・・気持ええか」

「は、はい・・・き、気持・・・あ、あふっ・・・そ、そこ、あ、あっ・・・」

「もっと気持ち良くすっから待っとれ・・・」

「い、いいえ・・・もう、充分に・・・あ、あ、えっ・・・」

石鹸の泡を、新平の菊座周辺に塗っている。軽々と足首を持って、腰を上げて双丘にちんぽの先をぐりぐりと押し付けてくる。

「そ、そんな・・・む、無理ですから・・・ね、む、無理ですって・・・」

「無理かどうかは結果しだいじゃぁー・・・ほりゃぁー。ほりゃぁ・・・」

「そ、そんな・・・気合だけでは・・・い、いたっ・・・ね、おじいちゃん・・・ゆ、ゆびで・・・あ、あ、い、いたっ・・・つ、つつ、つはぁー・・・」

お爺ちゃんは、聞く耳持たずだ。もくもくと、菊座周辺をチンポの先でこね回し、時々アヌスの中心を、突いてくる。

「ん?・・・」

何故だ、菊座が、

「くるん」

と直腸側に捲れ込まれた感触があって、

「ぶ、ぶずっ」

と雁が入ったようだ。

さほど痛みが無かったのだが、直腸が呼吸出来ない。

うんこが挟まっているようだ。

「新平、入ったぞ。痛く無いか」

「え、ええ、痛く無いけど・・・背中が痛い・・・あ、あ、です」

「背中くらいガマン出来んのか」

「あ、ああ、で、できます、うっ、はぁー・・・」

新平の膝の下に足を滑り込ませて、両手を引っ張って起された。

そのまま、ちんぽが挿入されたまま、お爺ちゃんの股間に座らせる。

茶臼の変形だ。新平のちんぽは、だらしなく萎んで、お爺ちゃんの腹にあたっている。

藁人形に竹串を突き刺した光景が思い出される。お爺ちゃんは顔を新平の胸に、息荒く腰を上下に動かしている。

新平も、正座した形で、お爺ちゃんを又に挟んですわっている。

時々交替で、新平が腰を上下させてやる。

「お、おおぉー・・・そりゃぁー気持ええ・・・はぁー、気持ええなぁー・・・」

「わ、わたしも・・・なんか、あ、あ、ふ、ふ、ふ、・・・」

「し、新平・・・あ、ああ、す、すまん・・・い、いく・・・ふえっ、ふえっ・・・で、でそう、出そうぅーじゃぁーーー、ひ、ひ、ふっひぃ・・・」

2回、3回と直腸の奥壁に、

「ちっ、ちっ、ちっ」

と、生温い精液が打ち付けられるのを感じた。

がくがく震えながら、唇を吸ってくる。

「新平、悪かったなぁー・・・あそこでガマンするつもりじゃったが・・・締りがええんで逝ってしもうたわい。」

「気持良くって・・・」

「ああ、最高じゃぁ、どれ・・・」

新平の萎えたチンポをシゴキだしたが、半勃起以上にならなかった。

「あ、お爺ちゃん・・・あ、ああ、後で頼みます、あ、ああ・・・」

「そうか、じゃぁ、あとでたっぷり泣かせてやっから」

「はぁー、一緒に泣きましょう」

「うん、うん」

身体を洗い流して風呂から揚がり、今度は焼酎で乾杯した。

「お爺ちゃん、晩ご飯はまかせて下さい。材料も買い込んでワゴン車に積んでいますから、遠慮無く食べたいものを言って下さい」

「そうか、ううーん、お茶漬けがええ」

「それは駄目」

「最近、雨ばかりで身体動かして無いんで食欲が・・・」

「その分、性欲がですか」

「わっはっはっ、そうかもなぁ」

夕食を済ませて、再び風呂に入り簡単に流し合って揚がった。

「おぉーい、新平。そこは明日でええから、布団敷いたから寝るぞ」

「そんな、朝から洗い物したく無いですから待ってて下さいよ」

まだ午後8時前だったが、一枚の布団に抱き合って寝ることにした。

待ちきれない様子で、新平に負い被さって口を吸いにくる。

キッスが好きなお爺ちゃんだ。夜が明けるまででも口付け状態かもしれない。

その夜、新平は尺八されただけで爆発してしまった。

新平の腹の上に飛び散った精液を、丁寧に嘗め回すお爺ちゃんの頭をさすりながら眠りについた。

深夜、何時頃だったろう、寝苦しくなって目を覚ましたら、お爺ちゃんに口を吸われていた。

こうして、阿蘇での第一夜が明けた。

(つづく)

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(本作品は、旧「老いのときめき」に掲載されたものを、庵主さん、源次郎さん及び、新「老いのときめき」オーナーのご了解を得て、転載させて頂いたものです。)

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第20話:タクシーの運転手」に戻る。

★「(第22話):阿蘇のお爺ちゃん(その2)」に進む。

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