シリーズお爺ちゃん(第19話):青年のモッコリ(By爺ちゃん)


爺ちゃんはバスに乗っている。

鈴爺ちゃんから

「まだ、インターネットが繋がらない。シーズンオフで野球が無いので、暇つぶしができない。何とかして~」と電話が入ったのだ。

約1ヶ月前に、鈴爺ちゃんから、

「メールが届かない 助けて」と伝えられたが、無視していた。

金曜日の夜のことだ。

爺ちゃんは、週末は、お婆ちゃんサービスに徹していて、一人で外出することは殆ど無い。

鈴爺ちゃんとは疚しい関係なので、交際していることをお婆ちゃんには伝えていない。

土曜日1日、外出する理由を考えたが良いアイディアが出てこない。

もう、日曜日の昼食時だ。

食事後、

「ちょっと、出かける。」

「どこに行くのですか」

「ちょっと」

そう言って出てきた。

帰宅までに言い訳を捻り出すつもりだ。

20代前半の筋肉質のスキンヘッドの若者がスーツ姿で乗り込んできた。

爺ちゃんは、この年代の青年には興味が無いが、モッコリに目を引きつけられ、見つめてしまった。

バスに空席があるのに、青年は座らない。

まっすぐな姿勢で立っている。

次の停留所で、5~6人の乗客が降りた。

最後の乗客が降りたとき、

一人のお爺ちゃんがよろよろと出口に歩いて行った。

料金表を眺めて、小銭を財布から取り出したが足りないようだ。

運転手が両替を促している。

なかなか千円札が両替機に入らない。

運転手が身振り手振りで教えている。

「ジャラジャラジャラ」との音が鳴り響いた。

バスの乗客の目がお爺ちゃんを咎めるように集中しているが、若者は窓外に目を走らせている。

お爺ちゃんは、掌に載せた小銭のどれを、どれだけ入れたら良いのか判断ができないようだ。

運転手がお爺ちゃんの掌の中の小銭から、必要なものを拾い取り、料金箱にいれた。

お爺ちゃんが出口側に体の向きを変えたとき、ジャラジャラとの音がバスの中に鳴り響いた。

爺ちゃんがしっかり握っていた小銭の一部を落としてしまったのだ。

運転手が身を乗り出して、

「ここ、あそこ」

とアドバイスをしている。

青年が、自分の足下まで転がってきた小銭を拾い、出口付近に迅速に移動し、手早く、落ちた小銭を拾ってお爺ちゃんに手渡した。

お爺ちゃんは、小銭を受け取ると、お礼も言わずにヨロヨロと降りていった。青年はすまして元の位置に戻った。

爺ちゃんは思わず拍手をしたくなったが、何とか自制した。

無性に、青年を抱きしめたく、モッコリに触ってみたくなった。

鈴爺ちゃんの家に着き、いろいろやってみたがインターネットには繋がらない。

鈴爺ちゃんはパソコン用とルーターを無線LANで繋げているが、その接続がきれているようだ。

苦し紛れにルーターとコンピューターとを自分のノート型パソコンをインターネットに接続するべく持参したLANケーブルで接続すると何とかインターネットに接続ができた。

爺ちゃんは、婆ちゃんが怖いので、すぐ帰るつもりだったが、鈴爺ちゃんは「久し振りに来てくれたのだから」と引き留める。

爺ちゃんに青年のモッコリの残像が残っている。爺ちゃんも我慢できずに、鈴爺ちゃんを引き寄せた。

爺ちゃんは、帰りのバスに乗っている。

まだ、婆ちゃんへの言い訳を思いつかない。

終わり

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