上野新平シリーズ(第41話):源吉お爺ちゃん(By源次郎)


上野新平(53歳)は、久し振りに布団を庭に干したり、たまった汚れ物の洗濯を済ませて、好きなコーヒーを沸かして新聞を拡げていた。

騒がしかった大型連休も半ばになって、考えられないような税務署の上席職員が銀行強盗したり、毎年のように、海や山での遭難など、それに絶対安全だと言われてるジェットコースターの脱線事故による死亡事故などと、色々と事件もあったようだ。

そろそろ何処の家庭も疲れが出たのか近所の子供達が公園に集まりだした。
それでも以前ほどの賑いは無くなったのは、少子化のためなのだろう。

普段でも家の中でゲームをやっている子供が多いためだとも聞く。

長年住み慣れた、マンションを出て、こじんまりした一軒家に引っ越して半年近くになる。
マンションの構造計算が建築基準法で定めた耐震構造に対して半分くらいしか無かったとかで、建て直すことになったためだが、全く迷惑な話だ。
そうは言っても、築30年ほどだったから、そろそろ建て替えも検討されてたときでもあったらしい。
壁が剥がれたり、水道は赤錆がでるし、汚水管も、あちこちで漏れたりしていたんだそうだ。

さいわい、近くに築10年の木造住宅が有ったので買ってしまった。
最初は、一戸建てと言うコトで不安だったが住んで見ると以外と快適だった。

一番に、左右隣の声や上の階の物音から解放されたこと、深夜、廊下をバタバタ歩く音を聞くことも無くなったコトが嬉しかった。
ただ、引越し早々の台風のときなどは、ちょっと怖かったが、大した被害も無くホットさせられた。

近所には、人の善い世話好きな、福島善吉老夫妻が住んでいる。
新平が独身の一人暮らしだと言うコトで当初は警戒されていたようだったが、自治会の仕事などに積極的に参加したことで、最近は食べきれないからと言って肉ジャガとかマカロニサラダなどの惣菜を持って来てくれて助かっている。
しかし、回覧板の文章をワープロで書いてくれだとか、自治会の決算書を清書させらりたりもしている。

明日の予定は、近所に住む福島善吉爺さん(78歳)を誘ってA町で開催されている陶器市へ出かけることにしていた。
最初は、福島夫妻に声を掛けたが「そんな渋滞するって判ってるとこには行きたくない。」

と、奥さんに、あっさり断られてしまった。
家でゴロゴロしているのも、渋滞の中でも音楽聞いて行けるから、何もしないよりは良いだろうと、気分転換も兼ねて、駄目モトで、善吉爺さんを口説いてみた。
「連れて行ってくれ。」
と嬉しい返事が帰って来た。

それで一緒に出かけられる事になったが、新平にしては二人っきりと言うのに対して、下心も有って不安と密かな希望も持ちながら出かけて来た。
何せ9連休だし、たいした趣味を持たない新平には、気が遠くなるような連休だった。

朝9時に家を出た。
「福島さんのトコはお孫さん達は帰って見え無かったんですか。」
「ああ、来たら来たで、疲れるし、小遣いは巻き上げられるし、善し悪しなんだ。」
「でも、たまには成長するお孫さんの顔を見せてもらいたいでしょう。」
「ああ、だから時々、突然訪ねていって驚かせているよ。」
「それは、子供さんたち喜ばれるでしょう。でも、近いから良いんですよ。これが新幹線や飛行機で行くような遠方だったら大変でしょう。」
「たしかにな、それは助かっている。近いと困ることもあるけどな。」
「困ることもあるんですか。」
「今は無くなったが、以前は、二人の娘が旦那と喧嘩するたびに帰ってきて困ったんだが。子供が出来てからは少なくなった。」
「あ、犬も喰わないやつですか、それもまた困りますでしょうね。あっはっはっ。」

車は、渋滞とまではいか無かったが、ブレーキ操作が結構頻繁だった。
ナビシートで道路マップを見ていた福島お爺ちゃんが、ナマ返事を返すようになった。
マップからは目を離して前方をトロンとした目つきで見ている。
「お爺ちゃん、どうした。まだまだ時間が掛かりそうだから、眠ってても良いよ。」
「ああ、眠いわけじゃ無いんだ。」
「そう、オシッコでもがまんしているんじゃ無いんですか。急ぐわけでは無いですから言って下さいよ。」
「そうだな、しょんべんさせてもらおうかな。背伸びでもしたいし、都合が良いトコで停めてくれ。」
「なんだ、やっぱりションベン我慢していたんですか。早く言ってくれたら良かったのに。」
「いやな、どうしてもって訳じゃ無いんだ。」
「あと5分位で道路公園が有りますから、そこまで大丈夫ですか。」
「うん、大丈夫だ。」
「お爺ちゃん、顔色が悪いようだけどホント大丈夫かな。」
それと無く、左手を、お爺ちゃんの膝に乗せてみる。体温の温もりが伝わってくる。

「ああ、ちっと車酔いしたようだ。」
「え、車に酔うんですか。」
「ああ、たまにな。」
「どうしてですか、自分でも運転するのに。」
「いやな、自分で運転する分には、そんなこと無いんだ。」
お爺ちゃんは、乗せられた新平の手を嫌がるふうでも無く、そのままである。

気付かないはずは無いんだけど、ちょっと嬉しい。
「そうそう、私もバスで酔うことがありますから判ります。」
「最近は、車のキーも、婆さんが管理しててな。一緒の時にだけしか運転出来んのじゃ。」
「当然ですよ、土日曜日だったら私が運転しますから言って下さいよ。」
「ああ、有難う。特別行きたいってトコは無いんだけど、何となくぶっ飛ばして出かけてみたくなるんでね。」
「そうですね、私だって目的も無く出掛けたくなることが有りますからね。」
「だろっ。」
「でも、そろそろ運転は控えたが良さそうですよ。こちらが安全運転しているのに、吃驚することがチョクチョクありますからね。」
「うん、判ってるんだけどな。車も多くなったしなぁ。それにオナゴのドライバーにも困ってしまう。あいつらは、ほかの車の流れなど見ていないからな。」
「そうです、女性ドライバーは迷惑なのが多いですね。おっと、行き過ぎるとこだった。トイレの近くに停めましょう。」

道路左に寄せて停車させ、一旦バックして入り口から道路公園に入る。
「ああ、すまんな。こうしている間に、何十台にも追い越されっちまうな。」
「そんなこと構いませんよ。陶器市は逃げませんから、ゆっくり走りましょう。」
新平にしたら、陶器市など、どうでも良かった。福島お爺ちゃんと一緒にドライブが出来るだけで充分だった。
「あっはっはっ、確かに逃げはしないだろうな。」
お爺ちゃんは、車から降りて、大きく背伸びして身体を反らせている。

そんな時、股間のモッコリしたのが強調されて目が離されない。

トイレには小便器が5個並んでいたが誰も居なかった。
中央の小便器に立った福島お爺ちゃんの左隣で、新平はチンポを引っ張り出して放尿する。
150センチのお爺ちゃんの禿た頭の上から見下ろす形で両手で摘まんだチンポを眺められる。
新平が自分のチンポの先に残った雫をプルンプルンと落とそうとする頃、やっと、お爺ちゃんのチンポから小便がチロチロと出始めた。
太鼓腹を突き出すようにしてチンポを摘まんでいる。『小便小僧』の彫刻を思い出させる格好だ。

しょぼくれたチンポを想像していたが、大きくは無いが、ずっしりした黒ずんだプルーンのような亀頭が美味しそうだ。
その先から出る小便だって飲んで味わって見たい。
「最近は前立腺は変化は無いですか。」
「ああ、最近は小便も、随分と出が良くなった。勢いは無いけどな。」
「それは仕方ないですよ、誰だって、そうなるんですから。」
気のせいか、お爺ちゃんの視線が、新平のチンポを見ているようだったが、何も言わなかったので、思い過ごしだったのだろう。

新平は数日前に、この福島お爺ちゃんの前立腺を触っている。
お爺ちゃんは、最近ちょっと認知症があるようで、耳もご不自由で補聴器付けていた。
それでも自治会の仕事は熱心にしてくれている。
しかし、自治会の書類は、その大半を新平が気付かれないように修正して出すことが多い。
78歳だが、身体は達者で、少しもじっとしていない。
近所の瓦が風で飛ばされたのを聞くと、自分で車を運転して瓦工場を廻って、同じ瓦を買って来る。
その後、屋根に上って割れた瓦の葺き替えや、ペンキ塗りまでやっていた。
誰も気付かない内にすませているので、そんな時、奥さんも驚いて新平に監視を充分にやってくれと泣き付かれたりもした。
ちょっとお門違いって気もしたが、お爺ちゃんには、引っ越してきてから密かに片思いしていたから悪い気はしなかった。

「お爺ちゃん、一人で屋根に上がったんですか。」
「ああ、雨漏りするって困っていたからな。」
「そんな時は、私に声掛けて下さい。土日曜だったら、お手伝い出来ますから。危ないですからね。」
「うん、有難う。あそこの婆さん、一人暮らしでな、瓦職人の手が足りないから一ヶ月待ってくれって言われてな、雨漏りしてて急いでいたんだ。」

「それは大変でしたね、でも今度からは一人でやったら駄目ですよ。」
「うん、判った。」
返事は良いが、恐らく聞いていないだろうと感じた。
奥さんにも公認で一緒にホームセンターや郊外の大型ショッピングセンターに出かけることもあった。

ビデオ機器が不調の時は、奥さんが留守だと確認出来る日を選んで一日中、おじいちゃんの傍で居候をして過ごす。
気持ちとしては犯罪者のようで、ストーカーみたいな気もしたが、お爺ちゃんと一緒に居るだけで楽しいひと時を過ごせた。

その思いが通じたのか、チャンスは偶然訪れた。
その日は、テレビとエアコンのリモコンの電池を取り替え、エアコンのフィルターを水道水で洗い乾燥させて取り付けまで済ませてやった。
奥さんが出かける前に準備して暮た弁当を食べ終わって
「お昼のワイドショー」を見ていた時だった。
「え、福島さん。お爺ちゃん。いま薬のんだでしょう。奥さんに、聞いて無かったけど何の薬だったんですか。」
「ああ、今朝のみ忘れてたんだ。」
「だから何のお薬だったんですか。」
ちょっと語調を強めたように問い直したら、怒られた子供のように目をしば立たせながら、おずおずと病院の薬袋を差し出した。
「これって泌尿器科の薬ですよ。しょんべんの出でも悪いんですか。」
「うん、前立腺がな…。」
「肥大ですか、何時から。」
「忘れたけど、10年前からだったかなぁ。」
「それは大変ですね、痛んだりするんですか。」
「いや、痛むことは無いが残尿感があるんだ。そんで、しょんべん済んで終ったあとダララ出るんだ。」
照れているのかニコニコしている。
「じゃあ、パンツ汚すでしょう。」
「うん、恥ずかしいが・・・。それに最近デカくなったみたいでな。」
「デカくなったみたいって、どんな自覚症状があるんですか。」
「自覚って無いが触ってみると、そんな感じがする。」
「え、触るって、自分でですか。」
「まさか、婆さんに、そんなとこ触らせられんだろ。」
「ふぅーん、自分で触られるんですか。」
「軟膏塗ってな、簡単だ。医者は手袋はめるけどな。」
「私も触ってみたいな。」
ここがチャンスと心臓の音が聞こえるくらい高鳴りしてきた。

「そんな恥ずかしい…、自分のを触ってみたらええだろ。」
「いや、参考までにデカくなった、お爺ちゃんのを触ってみたいんです。」
ここからは、新平自身でも驚くほどの詐欺師の口説きおとしで攻めた。
決めセリフは

「誰も知らないし、喋りません。男同士だし、恥ずかしがるのがヘンですよ。」
だったようだ。
ズボンとパンツを脱がせて、四つん這いで尻をださせた。

オシボリで拭いて双丘を両手の親指で「ぐいっ」と押し広げて可愛い菊座を拝ませてもらう。
まだ医者以外の誰にも見られていない秘密の蕾だろう。
「ぷくぷく」と生き物のように綺麗なピンク色の菊座が息づいてた。
『ひっそりと今日、新平に会うために隠れていたんだ』
そう勝手に考えて興奮した。
金玉の裏側が、だらしなくブラ下がったのも見えた。

新平のチンポはギンギンと勃起してくる。
ここまで見せてもらえるのは、二度と無いだろうと思うと、理性が飛んでしまった。
舌を延ばして「ぺろぺろ」と数回舐めてみる。至福の極みだ。
時間が止まって欲しいと真剣に祈った。
異変を感じたらしい、お爺ちゃんが
「うっふん」
と言って、尻を振ったとき我にかえった。
「あ、動いたら塗れないでしょう。」
と語気を強めて、行為を正当化させた。
軟膏を指に付けて、菊座の周辺を観賞しながら塗り、目的の穴に「じわじわ」と中指を押し付けながら挿入して行く。
中に入ると、明日の朝に排泄される予定の、ウンコの先が尖ったように納まっていた。

時々「ぐっ、ぐっ…」と指を締め付けてくる。これだけでも快感だった。ずっと入れていたかったのだが、明るく会話しながら
「あ、これですね。確かにデカイようですが大丈夫ですよ。」
何の意味も無い言葉だったが、お爺ちゃんも安心した口調で
「そうか、そうか。」
とニコニコしながら言っていた。

新平の前立腺の触診もやってもらえたかもしれなかったが、勃起した人格の無い愚息を隠すのに懸命だった。
あとで後悔したが、むしろ勃起したチンポを見せていたら、その後の展開が、どうなっただろうか。残念でならない。
その後、何度か顔を会わせていたが、前立腺の話題を出す機会が無かった。

上野新平は、先に手を洗って外で待った。
「待たせたな。」
お爺ちゃんは、手を洗わなかったのか、チャックを上げながら出て来た。
『あの手でチンポ掴んでいたんだ。まだ匂いが付いているだろう、舐めて見たいな、しょぱい味がするんだろうな』
お爺ちゃんのズボンの股間付近から目が離せない。
「ついでだから、ちょっと休んでから行きましょう。」
「そうだな、慌てて行く事もないんだからな。」
道路との境界に70センチ程の高さのコンクリートがあり、その上に、ツツジと柘植(つげ)の植え込みがあったので、腰を押し当てて休むことにした。
「自販機が有ります。何か冷たい物でも飲みましょう。何が良いですか。」
「ああ、ワシが買って来るよ。何が良いかな。」
「じゃぁ一緒に行きましょう。」
お爺ちゃんの肩に手を添えて歩くが、嫌がる風も無い。公園出口付近の自販機に向かう。

「皆、結構スピード出して走っているな。」
「そうですね、なんで急ぐんでしょう。」
「ワシ達も、走ってる時は言われてんだろな。あっはっはっ。」
「きっと言われていますでしょう。はははっ。」
二人とも、同じ冷えた『緑茶』を買って車に戻った。
「飲みながらでは危ないので、飲み終わってから出しますね。」
「ああ、それが良いな。」
半分ほど飲んで、缶をコンソールボックスの缶置きに置いて発車させた。

「お爺ちゃんは、ゆっくり飲んでて下さい。」
「ああ、でもまた、小便したくなるから。」
「遠慮しないで言って下さいね。我慢すること無いんですから。」
「うん、そうする。年取るとどうしても近くなるから。」
「とうぜんですよ、恥ずかしいことじゃ無いんですから。気分は、良くなりましたか。」
「ああ、お陰ですっきりした。」
「それは良かった。具合が悪くなったら言って下さいよ。」
「ああ、その時は頼む。」
陶器市会場に近くなった頃から、道路端に
「ようこそ陶器市へ」の『のぼり』
が並んで立てられていた。

「そろそろ会場ですね。駐車場が空いてたら良いんですがね。」
「そうだな、何時だったか、婆さんと来た時、随分待たされたコトがあったからなぁ。」
『陶器市会場まで10キロ』の看板が立てられたところから、左側車線が
徐行しないと進めなくなった。
「あれ、こんな場所から駐車場待ちでしょうか。」
「何か書いたのを持ってやって来てる。」
「そちらから読めますか。」
「ここら付近は約3時間待ちになります、だそうだ。」
「わぁー、3時間ですか。そろそろ、お昼ですね。」
「嫌だなぁー。腹も減ったってのに。」
「3時間は厳しいですね。私も腹が減ってきました。」
「なぁー、行くの止めようか。半年後にも開催されることだし。」
「そうですね、ガソリンだって勿体無いですよ。だからって、どうします。折角ココまで来たんですが。」
「ワシ、気が短いから、3時間は耐えられない。」
「はっはっはっ、で…。その辺りで飯食って帰りますか。」
「このまま帰るのもシャクだな。」
「取り敢えず先に進んでみましょう。それから戻るなり。」
右の方向指示器を出して車線を変える。

「凄い渋滞だな。」
「そうですね、皆さん待つ心算なんでしょうね。」
暫らく直進して、顔を合わせてニッコリ笑い合って、Uターンする。
「お爺ちゃん。来る途中に『健康ランド』ってお風呂が有りましたが、入って見ましょうか。」
「お、風呂か。ええなぁ、温泉だったら、申し分ないけどな。」
「温泉が良いですか。それだったら30分ほど走ったら有りますよ。そこにしますか。」
「うん、それがええな。」
「判りました、それでは食事もそこまで我慢して下さい。」
「おお、そうか。温泉か、久し振りだ。」
新平の思惑通りに行ったようで嬉しくなった。

お爺ちゃんも鼻歌さえ口ずさんでいる。

目的の温泉に到着する前に、田舎道の路肩に車を停めて、一度だけ『連れション』した。
新平は、並んでチンポを出した、おじいちゃんの方に意識して身体を向け
て見えるようにした。
最初は、何も言わなかったが、気になるのか確かにチラチラ見ているようだ。
「お爺ちゃんのチンポって黒くってデカいですね。」
「そんなことは無いだろう。上野さんのがデカくって、ションベンも勢いがええなぁ。」
「いいえ、お爺ちゃんのがデカいですよ。勃起したら驚くほどだろうな。それで、女の子を何人も泣かせたんでしょう。」
「いやいや、最近は勃起することも無い。若い頃、チャンスは何回もあったが、婆さんの相手で精一杯だったよ。あっはっはっ。」
「そんな風には見えませんよ。その陰水焼けした黒ずんだのが証拠です。」
「あっはっはっ、そんなこと無かった。若いオナゴは扱い難いから、苦手だった。」
「苦手でしたか。」
「ああ、直ぐ泣くし、一度関係もつと、奥さんになったみたいな口をきくしな、そいつが寿退社した時は、ホットしたな。」
「やっぱ浮気したんですね。」
「婆さんには内緒だよ。でも結構楽しかった。」
「判っていますよ。オトコだったら誰だってやってるコトですから。楽しい思い出で良かったですね。」
「そうさな、婆さんにしてもらえないコトも言えたしな。」
「そうですか、奥さんだから何でも言えるんじゃ無いんですか。」
「いやいや、体位にしても無理言えるし、甘えたいコトだって恥ずかしく無いからな。」
「ああ、それは判りますよ。オトコは幾つになっても甘えたいって気持ちがあるんです。しかし、奥さんには威厳を持っていたいんですよね。」
「上野さんも経験あるってコト?」
「あはははっ、浮気する前に離婚しましたから。」
「え、結婚していたんだ。」
新平の顔をしみじみと見てくる。
「はい、同級生と結婚しました。2年で別れましたが。」
「ふーん。」
「何か可笑しいですか。」
「いやいや、そう言う意味じゃ無いんだが。」
「あらぁ、気になりますね。」
「何でも家事一式出切るから、事情があって結婚していないかと思って。」
「二人とも若すぎだったんです。お互い仕事ばかりにのめり込んでて、家庭を作るって気持ちが無かったようでした。」
「そう、残念だったね。反面羨ましい気もするけど。」
「うらやましいですか、あっはははっ、車に戻りましょう。」
願望だった、お爺ちゃんとの「下ネタ」の話が出来て、このまま抱きしめて
唇を奪いたかったが『まだまだチャンスがある』と自粛した。

上野新平は、ここの温泉には以前二度ほど来て様子が判っていた。
何時の日か、福島お爺ちゃんを誘って来てみたかった「お仲間さん」が来ると聞いていた町営の温泉だ。
最初来た時は、好みのお爺ちゃんが居なかったが、二度目に来た時、新平を意識して見ているお爺ちゃんが居たので近付いて行って挨拶を交わした。
60代後半だろうか、短髪の白髪頭で、中央が禿げかけている。
「時々、いらっしゃるんですか。」
「ああ、月に一度くらいかな。」
足先を、お爺ちゃんの脛の辺りに近づけていき、顔を見ながら、くっ付けてみた。
何も言わずに、湯を手で掬って顔を洗っている。
右手で、お爺ちゃんの腹を撫でてみたが拒否するでもなさそうだ。
身体を沈めるようにして、チンポを触って見た。
新平は、こうした発展場で、お爺ちゃんと出合ったり、ましてチンポを触った経験が無い。

『怒られてモトモト』と大胆に体験談などに書かれていたのを思い出して手を出したのだが、心臓の鼓動が湯を波立たせるのではないかと思うくらいドキドキさせていた。
亀頭から雁を、親指と人差し指で柔らかく擦ってみると、竿が硬くなりだしてきた。
お爺ちゃんは、股を広げて掴みやすくしてくれた。
そのまま扱いていたら、お爺ちゃんの手が、既に勃起した新平のチンポを掴んで来た。

『これは脈がある』そう思って、
「個室に行きましょう。」
と誘ったが、浴槽から立ち上がった。
「カカァと一緒に来ているから今日は帰る。今度一人で来た時に会えたらケツに入れさせて貰う。」
チンポを勃起させたまま脱衣場に出て行ってしまった。
その日の経験は、新平にとって発展場での始めてのことでもあって、その後は機会が無かった。

「お、上野さん、こんな山奥に温泉があったのか。」
「町営でやっているらしいです。役場前から送迎バスも有るようです。あ、お爺ちゃん、上野さんは止めて下さいよ。新平って呼んで下さい。」
「新平って呼び捨ては出来ないな。」
「二人っきりの時だけで良いですから。出来れば家ででもお願いします。」
「なんだか、息子を呼ぶみたいだな。」
「息子でいいじゃないですか。」
「なんだか・・・、新平…か。」
「はい。それでいいんです。」
「はっはっはっ、ワシには息子が居ないから、何となく恥ずかしいな。」
「私も、福島さんって呼んでいませんから、アイコです。」
「そうだな、福島さんって呼ばれたら他人行儀で嫌だもんな。」
「そうでしょう。さあ、行きましょう。」
「いいなぁ、近くに温泉が有って。田舎の人は、こんな面では恵まれているんだな。」
簡単な食事を済ませ、入浴セットを購入してて脱衣場に行く。
「結構込んでいるんだな。」
「そうですね、でも、休憩ロビーだけでしょう。そうそう湯に浸かってばかりでは疲れますから、ここで夕方まで時間潰す人が多いそうですよ。」

新平の想像通り、浴室は洗い場に数人と浴槽にも数人しか入っていなかった。
「うん、大して込んで無くってよかったな。」
「はい、ゆっくり浸かって、一眠りして帰りましょう。」
「お、一眠りするところがあるのか。」
「ええ、個室を取って来ましたから。マッサージでもしてあげますよ。」
「ほう、個室の休憩室があるのか、楽しみだな。」
新平の計画には気付いていない。
この際だからと、際どく接触して見たかった。

浴槽では、お爺ちゃんの右側に肩を並べて使った。

お爺ちゃんが、湯に浸かった直ぐから新平の方ばかり見ているようで、何となく落ち着かなかった。
「おい、新平。」
「あ、新平って呼んでくれたんですね。嬉しいな。」
「そんなこと、どうでもええんだ。右の先の方の二人がヘンなんだ。」
新平の顔に近付いて小声で言ってきた。
お爺ちゃんの視線は、新平では無く、その先だったようだ。
とっくに気付いていた新平は、そちらを見ずに、両手で湯を掬って顔を洗った。
湯に浸かりながら見渡した時、右奥で二人が抱き合ってキスしているのに気付いていたが、お爺ちゃんには刺激が強いのではと敢えて教えていなかったのだが気付いたらしい。

「お爺ちゃん、あまり見ないで、そっとしてやって下さい。二人は、愛し合っているんでしょうから。」
「男同士だぞ、それに、いい歳している。恥ずかしくないのか。」
「愛し合うって恥ずかしいことですか。」
「いや、そんな意味と違って…。」
お爺ちゃんは目が離されなくなっている。真剣な顔で、目をクリクリさせて見つめている。
「良いじゃないですか。私も、お爺ちゃんが好きだからキスしたいですよ。」
新平が、冗談っぽく唇を尖らせて、おじいちゃんの顔に近づけてみた。
「馬鹿なこと言ったらいかん。皆が見ているんだぞ。」
顔を赤くして断られた。

その惑った顔が、また可愛い。
「見られていないところだったら良いんですか。」
その言葉には答えず、浴槽から立ち上がり、むっちりした尻を見せながら洗い場に行ってしまった。
お爺ちゃんの後を追って、鏡が付いた洗い場に行き、簡単に背中を洗ってやったが、さすがに前を洗うのは遠慮した。

早まったら計画が崩れそうだ。

今日は、湯上りの裸に近いお爺ちゃんの背中に触れて、マッサージさせてもらうだけで満足だった。
身体を拭き終えて借りていた浴衣を羽織って休憩室に行く。
個室には、簡単な鍵が掛けられる様になっていて、中には敷布団が2つ並べられて敷いてあった。
足元にはカバーを掛けた毛布も準備されてある。
「ほう、ゆっくり休めそうだな。」
狭い畳の部屋だが、お爺ちゃんは気に入ってくれたようだ。
「さあ、お爺ちゃん。マッサージしますから寝て下さい。」
「そうか、有り難いな。」
お爺ちゃんは、遠慮することも無く、あっさり、枕に顔を伏せ、抱くようにして、うつ伏せになり寝転んでくれた。

浴衣を脱がせたかったが、あせっては駄目だと我慢した。
長いドライブで疲れていたのだろう、背中を指圧して肩を揉み出した頃には軽い寝息を立て始めていた。
30分ほど、腰から足先までを丁寧に指圧を加えながらマッサージしていき、足元の毛布を掛けて、新平も横の布団で寝転んだ。
気持ちは、お爺ちゃんの傍に添い寝したかったが、ココは遠慮する。

何時の間にか、新平も眠ってしまったようだ。

身体の異常で目を覚ました。
『何かヘンだ、何だろう』
新平は、目を開けて天井を見ていた。だんだんと自分が、ここで寝てしまったことを思い出していた。
「あ、お、お爺ちゃん…。」
新平の股間に、お爺ちゃんの頭が見えた。
「そ、そんな。お爺ちゃん。う、う、あ、ああ…。」
お爺ちゃんが、新平の勃起したチンポを、両手で拝むように掴んで尺八している。
『まさか…ウソだろ』
新平は、夢か現実か、一瞬考えてしまったが、それは紛れも無く現実だった。

「お、お爺ちゃん。そ、そんなこと…、あ、ああ、ふ、ふあ、あん、あん。」
新平の目が醒めたのを気付いて、ニッコリ顔を上げた。
「嫌だったか。」
「そんなこと有りませんが。お爺ちゃん、どうしたんですか。あ、ああ…。」
「新平が引越しして来た時から好きだったんだ。こんな爺だと嫌がるだろうと言えなかったんだ。でもな、半月前だったか、前立腺を触ってくれたろ。あの時から、こうなるのを密かに望んでいたんだ。」
「私だって、お爺ちゃんが好きだったんです。でも、奥さんが親切にしてくれたので裏切るようで、それにご近所だし、変態だと思われそうで…。」
「そうか、こんな爺でも好いててくれたのか。有難う。」
新平は、お爺ちゃんの腋の下に手を入れて、腹の上に引き摺り上げ顔を
見合わせ唇を押し付けていった。
長いディープキッスの後、シックスナインになってしゃぶりあった。

態勢を変える時、お爺ちゃんが顔を伏せていた枕の上に、上下の入れ歯が揃えて置いてあった。
上野新平とお爺ちゃんとの今日の関係が、今後のお爺ちゃんの人生に、どんな影響をもたらすのか、いまは二人には判らない。
ただ言えることは、お爺ちゃんが主導権を取った様に新平を汗だくでリードしていることだった。

(おわり)

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(本作品は、旧「老いのときめき」に掲載されたものを、庵主さん、源次郎さん及び、新「老いのときめき」オーナーのご了解を得て、転載させて頂いたものです。)

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