(志朗のエロエロ物語(4))留四郎の春(その5):By志朗


丁度その頃、急に世界的な名画と言われる絵画の商談が発生した由にて、その日の夕方から、当主・田口由蔵は急遽ヨーロッパへ旅立つことになっていたのだった。

そしてその後大凡二ヵ月ほどして、巧い具合にその商談もまとまり、当主・田口由蔵が苦労して手に入れた名画数点をみやげとして、凱旋将軍よろしく、意気揚々とそれらを持ち帰ることになったのだった。

で、その間、当主・田口由蔵の意向を忠実に遂行した、賄い女性のハイカロリーの肉食主体の食事に、すっかり馴染んでしまった留四郎なのだった。

そしてその帰結として、この僅か2ヵ月ほどのごく短期間に、当主・田口由蔵好みの、それはまるまると激太りした留四郎の肉体が其処にあったのだ。

それは、あたかも飢えに耐え忍んだ二十一年間の、それまでの反動もあった為なのかも知れない。

だが、確実に言える事は、毎食ごとのハイカロリーの肉食を主体とした食物しか、決して口にしなくなったからだろう。

すると、留四郎の体重は一気に激増し、まるで脂肪の塊の様な、それはまるまるとして当主に勝るとも劣らぬほどの肥満体にまで、「激太り」してしまったのだった。

ま、それは当主・由蔵の望むところでもあったのだが、その節の留四郎にはとっては、その思惑を知る由もなかったのだし、口当たりのいいハイカロリー料理以外には、もう決して口にはしないし、また出来ないという留四郎に変貌してしまっていたのだ。

で、その当主・由蔵が名画の数々を土産に帰国した頃には、留四郎は、毎日の豪華でハイカロリーの洋食の虜となっていたのだ。
その結果は、嘗ての痩せ細ってガリガリで、肋骨が浮き上がっていた腹部はもとより、体つき全体が一変していたのだって。

で、今や腹部も、二重いや三重、時には四重の段々畑ならぬ、段々腹となっていたのだ。

そして更には、痩せこけた頬骨すらも何処かへふっ飛んでしまったような、その容貌もまるでもう、ふっくらとした真ん丸の肉太りというか「脂肪太りの童顔」へと変貌してしまっていたのだった。

しかし、当の留四郎自身はと言えば、それには殆んど気が付かず、老執事や賄い婦の女性などから、
「最近、留(トメ)さんは、ふっくらとされましたねえ・・大変結構なことでございますよ」などと、言われることがしばしばあったのだった。
その度毎に、
「いや、どうも・・」と言いながらも、
『有難う』とか、『お蔭さまで・・』

とか言うのも変だし、こう言った際の言葉は一体何と返事していいのやらと、戸惑いと共に、少々照れくさかった留四郎なのだった。

でも、これはずっと後になってから判ったことなのだが、実は、当主の田口由蔵自らから、老執事や賄い婦の女性料理人などには、ガリ痩せの留四郎の栄養面に関して、
『暮れぐれも十二分に配慮するように・・』と念入りに指示し、厳命していたらしかったのだ。

その結果として、留四郎の為の三食は勿論のこと、午後3時の「おやつ」にも、それは甘くて高カロリーのお茶菓子などを用意させ、常に、栄養たっぷりプラス糖質たっぷりでハイカロリーの肉食主体の洋風料理を与える様にと厳命されていたのだった。

そして、その味を何時の間にかすっかり己のカラダが覚え込んでしまった結果、留四郎自身は全く気が付かずに、今ではすっかり『当主好み』の体型へと激変してしまっていたのだった。

しかし、当の留四郎自身は、そうとは知らずに、「最近留さんは随分とふっくらとなされましたですね~」などと、邸宅の皆に、その様に言われても、その都度まるで褒められたような気分こそすれ、決して悪い気分にはならなかったし、その意味する処を一向に意識はしていなかったのだ。

ま、そう言えば、そうかなあ、と、時々洗面所の鏡で己の姿を眺めるという程度だったし、更には大学でもそれ程親しい友人もいなかったので、誰からも特別に何も言われることも皆無だったのだ。

こうして、もうその頃には、留四郎のことを誰でも家族の一員の様に、すっかり打ちとけて、とても可愛がってくれていたし、皆は留四郎のことを気軽に『留(とめ)さん』と呼ぶようにもなっていたのだった。

****************

さて、それは凡そ二カ月以上にも及ぶ長期間の商用から、当主・田口由蔵が帰国した日の夜のことだった。

留四郎の現在の生活状況やら大学での勉学面でのこと、それに生活状況など、いろいろとこまごました身の上話に花が咲いたのだった。

そして更には、画商としての当主・田口由蔵彼自身に関する諸々の話とかで、あっと言う間に数時間が過ぎてしまったのだった。

なお、これは後日判ったことなのだが、その時、いつもより遅くまで居残っていた家政婦さんが、
「お食事のご用意ができました」
と言いながら、ドアをノックしてから、それは美味しそうな見事なご馳走の数々を運んできたのだ。

そして、「旦那様、それでは、私はこれで失礼させて頂きます」
と、言うと部屋を出ていったのだ。

執事の老人も、その時は既に裏手にある旧邸宅の二階にある、自身の居室へと引き上げており、この広い洋館の大邸宅には、当主の由蔵と留四郎の二人きりとなっていたのだった。

するとすぐさま、それを待ちかねていた様に当主由蔵は、「さ、暖かい内に食事でも・・」と留四郎を招き寄せたのだ。

そして早速、家政婦さんが作ってくれたばかりの未だアツアツの如何にも美味そうなご馳走の数々に舌づつみを打ちながら、瞬く間に二人して仲良くたいらげたのだった。

その頃、留四郎は未だ飲んだ事もない、ヨーロッパ製で口当たりのよいワインを、己がグラスに何杯も注がれ、ついつい勧められるままにそれらを総て平らげてしまったのだった。

更に当主・由蔵は別のボトルの栓まで開けてしまって、その都度、留四郎と乾杯をして杯を擦り合ったのだった。

そしてその後、別の広いテーブルに席を移したのだった。

しかし、しばらくするとアルコールなどこの年になるまで、まったく口にした事の無かった当時の留四郎には、もう、自分の体が自分ではないみたいな、それは、もう、ふわふわっと宙を彷徨う様な感覚にすらなっていたのだ。

で、その頃には、二人はすっかり打ち解けて、ざっくばらんなごく親しい年の離れた友人同士か、あるいは親子同士、そして更には恋人同士みたいな関係が次第に出来上がっていったのだった。

と、それから間もなくして、ふと当主・田口由蔵が立ち上がって留四郎の背後に廻ったと思ったら、なんと、その左腕で留四郎肩から首を優しく抱きかかえる様にしてきたではありませんか!

「私は、一足先にシャワーは済んでいるので、じゃあ、君もひと汗かいたでしょうから、休む前にシャワーでも浴びませんか?」と当主・由蔵に言われたのだ。

で、そのまま半ばふら付く身体を当主・由蔵に預けるようにして眩いばかりの豪華な浴室に案内された留四郎なのだった。

そして言われるがままに、当主・由蔵に案内された留四郎だったのだ。が、初めてのその豪華なシャワー室に戸惑いを感じているのを当主・由蔵が見て取るや、そのまま浴室内まで留四郎の手を握って案内された留四郎なのだった。

で、結果的には当主由蔵も全裸になり、二人は共に仲良く互いの裸身にシャンプーを塗り合い、そして互いの裸身を洗い合い、その後交互にまたシャワーを浴びたのだった。

でも、その辺りの事は、それまで飲んだ事もまったくない初めてのワインというアルコールをかなり体内に入っていたので、後日当主・由蔵から説明を聞かされても、半ば信じられない程までにおぼろげにしか思い出せない留四郎なのだったが・・

で、普段は新館裏手にある、旧邸宅の和風の浴室しか使用していなかったので、少々戸惑いながらも、言われたままにシャワーを浴びた様なのだった・・と、思ったのだが、果たしてその後のことは、未だ持って明確には断定はできないのだ。

何故なら、もう、その後の事は、ほぼ完全に記憶の外に飛んでしまっていた留四郎だったからなのだ・・
****************

さて、その後、どうやって自室の寝床に入ったのかは、留四郎にはまったく理解できなかったのだが、何かが私の体をしきりに触れているのがぼんやりとした意識の中にあったのだった。

でも、どうやら其処は何時もの自室の畳の上の寝床ではなく、何だかふわふわとしたベッドの上の様でもあったのだ。

しかも、昼間、着たままの姿で、メガネすら掛けたままの状態だった。

ふと誰かに上半身を抱きかかえられたように感じたのだったが、まだ、それでも、夢の中のように思えていたのだった。

そして、半ば夢心地のなかで、ふと気付くと、何やら誰かの手が留四郎の体に触れて来るようなのだ。
髭らしいものが、チクチクと留四郎の顔に当たる感じがするので、どうやら当主・由蔵の手が留四郎の体に触れているようでもあったのだ。

だが、留四郎の中では、それはとても優しくソフトなタッチで、ほとんど留四郎の体中をごく軽く撫でまわす感じでもあり、それが慣れない白ワインのアルコールとの相乗効果で、またもや、夢の中を彷徨する様な状態に陥ってしまっていたのだった。

すると留四郎の右の耳たぶ辺りに、なにやら、ごそごそと当たる感触があったのだ。

それでも、それが当主・由蔵の髭と唇だと理解できるまでには、ずいぶんと時間が掛かったようにも感じられたのだった。

ワインとは言え、留四郎は今までただの一度もアルコール類など口にしたことも無く、ましてや大量に飲んだことなど皆無だったのだ。

で、そのとき、留四郎の意識が一旦薄れたのだった。

だが、それでも、すこし時間が経過すると、何やら次第におぼろげ乍も少しずつ、その状況がなんとはなく掴めてきたのだった。

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( 志朗さんの了解を得て(ゲイの老け専出会い)「お爺さんの玉袋」に掲載されたものを転載させて頂いています。但し、原作には多くの写真が掲載されていますが、公開を控えた方が良いと判断し、転載しませんでした。)

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