上野新平シリーズ(第53話):家庭菜園のお爺ちゃん(3)By源次郎


「上野主任、大丈夫ですか。コーヒー入れましたから。」
「え、宗ちゃん、有難う。でも、どうして。」
午前10時頃、騒がしい事務所の朝だが、女子社員の宗ちゃんに声を掛けられ吃驚した。
「先程から、欠伸(あくび)ばかりしてて眠そうでしたよ。土日曜日はゆっくりされなかったのですか。」
「あははっ、参ったな。昨夜は、以前から読みたかった本を読んでて、ついつい朝まで掛かって読破したのでね。」
「まあ、そんなに面白い本だったのですか。紹介してもらいたいわ。」
「いやいや、仕事関係の技術書なんだ、難しくって閉口したんだが、一気に読んでないと前後がわからなくなるのでね。」
「まあ、つまんない。技術書ですか、お疲れ様です。」
「ああ、コーヒー有難う。」

昨夜の、善吉お爺ちゃんの攻撃に負けて付き合ってしまい、二日続けての睡眠不足だった。
「上野主任、2番にMビル現場の垣内副主任から電話です。」
「そう、有難う。はい、上野だけど。どうした。」
『主任、工程が調整できません。此方らに来る予定は無いですか。』
「調整出来ないって、どういうことだ。先週の木曜日の全体会議で了解していただろう。」
『それなんですが、12階の多目的ホールのオーナーが内装計画にクレーム付けて来たらしいんです。』
「何だ、そんなことか。それで…。」
『そんなことかじゃ無いんですよ。』
「どうしてだ。」
『天井埋め込みの空調機の配置が決められないんです。電気工事もお手上げだと言っています。』
「施工図から出来ないって、レイアウトが変わるってことか。」
『そうなんです、何でも渋谷の結婚披露宴会場をみて、負けられないとかで、前面みなおしするらしい話です。』
「天井スラブのコンクリート打設は待ってもらえないのか。」
『無理ですよ。鉄筋の配筋も済んでいますし、生コンクリートだって、いまさら日程変更出来ないそうです。次の納入工程が詰まってるらしくって。』
「困ったな、空調機の天井裏の吊り下げボルト用のインサートが配置できないでは、どうにもならんだろ。」
『それで、天井スラブに、ユニバーサルレールを敷設したいのですが。』
「原価予算オーバーするなあ。工務部長の耳に入れとこう。取り敢えず午後からそちらに行くようにする。現場先行しててくれ。スプリンクラー配管の計画はどうなんだ。」
『あ、それは、消防法で決まっていますから、替えられません。』
「うん、判った。」

眠気が一気に醒めてしまった。こうしたサービス関係のテナントが入ってくると、どうしても工程通りに進められないことが多い。
工務部長に報告したが、内情も解らず嫌味だけを言われてしまった。
管理職ってのは、苦言をいって、尻を叩くだけで給料貰っているようなものだから仕方無い。
そう思ってやらないと本気で聞いていたら殴りかかりたい衝動にもなりかねないのだ。

午後の現場打ち合わせを済ませて会社に戻った時は、すでに午後5時を過ぎていた。
「出かける前に、晩飯の準備してなかったな」
朝寝坊したこともあり、バタバタして出勤していたので、真っ直ぐ帰りたくなかった。
久し振りにサウナにでも行って、ゆっくり汗を流して、その後、遅くなりそうだが居酒屋ででも晩飯食うことにする。

繁華街近くのサウナは避けて、何かの本だったか、ネットだったかで紹介されていた「お仲間さん」が期待されそうなサウナに入る。
まだ早いのか、大して客がいない。お爺ちゃんを目的だったら昼間がいいのだろうが、週初めでもあったから少ないのだろう。
夜に来るお爺ちゃんは、若専とも聞いていたから『期待出来ないだろう』と諦める。
まず高温サウナで汗を出し、その後浴室に入ることにする。サウナにも若い青年が三人ほどが居たが興味が無いので終始目を瞑っていた。

サウナに入って間もなく、傍に青年が近寄って来て、足の小指を新平の足に押し付けて来たのだが、顔も向けず、声を掛けることも無く無視してしまう。
びっしょり汗をかいて気持ち良くなってから浴槽に浸かる。
誰も居ないかと思っていたが、離れた所に頭が禿げたお爺ちゃんの姿がある。
珍しさもあって近付いて行って挨拶してみたくなった。お爺ちゃんも、新平の方を向いてニコニコ笑い掛けている。

湯を手で掬って顔を洗い湯を掻き分け肩まで浸けたまま泳ぐようにして、お爺ちゃんに近付いていく。
「こんばんは、お仕事帰りですか。」
「え、ええ、今晩は。」
お爺ちゃんに先に声を掛けられてしまう。横に並ぶようにして湯の中で腰掛けてお爺ちゃんの顔を見た。
「何処かでお会いしましたかね。」

新平にしては、始めて見る顔では無いような、雰囲気のある優しそうな眉の濃いお爺ちゃんだ。色黒の短髪で彫が深い。『合格だな』
「あら、私も、あなたがロッカーを出られる時、そんな気がしました。」
お爺ちゃんも、同じように感じていたのか、話をあわせようとしているのか判らなかった。
「そうですか、最近お目にかかったように思いましたが。」
「ここには、ちょくちょく来ていらっしゃるんですか。だったら先週来ましたので、その時だったかもしれませんね。」
「私は、ここは初めてなんですが。」
「そうですか、だったら別のサウナだったんでしょうか。」
どうしても、サウナで会ったと思い込んでいるようだ。
「どうなんでしょう、滅多にサウナを利用していないので、どこかのスナックか電車の中だったかもしれませんね。」
「そうなんですか、私も、お顔には覚えがあるんですが、どこでだったか思い出せません。アルツが入ったのかな。あっはははっ。」
お爺ちゃんが、新平に近付いて、膝をくっ付けて来る。新平も好みのお爺ちゃんでも有ったので押し返すようにして股を開いて足を付けていく。
互いに顔を見合わせて、ニッコリ微笑む。
それと同時に、お爺ちゃんの左手が新平の股間を弄るようにしてチンポを掴んでくる。

「あっ。」
無防備状態の股間部だったが、手際よく、素早いお爺ちゃんの行動に、驚きとも喜びともつかない声を出してしまった。
「嫌でしたか。」
ちょっと、気遣うように下から新平の顔を見上げるようにして目をしばたたせている。
「あ、いいえ。嬉しいです。」
新平も右手を伸ばして、お爺ちゃんの股間のチンポを掴みに行く。
「ああ、良かった。お兄さんみたいな優しい方に、やっと巡り会えました。」
嬉しそうに、湯の中で新平の勃起し始めたチンポを扱いている。
このまま、抱き寄せてキスしてやりたかったが、サウナから青年が出て来て湯に入って来てしまった。
「残念でした、キスしたかったのですが。」
耳元で囁くと、お爺ちゃんは、顔を真っ赤にさせて、しっかりチンポを握り締める。
「これからサウナに入られるんでしょう。私は身体を洗って、暫らくロビーに居ます。宜しかったらカウンターで、お茶でも一緒しませんか。」
新平から誘ってみた。

「あ、サウナはどうでも良いんです、身体は私が流してあげましょう。」
お爺ちゃんは、先に洗い場に行って、新平が来るのを待っている。
そこで、此のお爺ちゃんの身体を見て驚いた。年齢は70前後だろうが、全身陽に焼けた筋肉が凄い。
筋トレしているのは間違いないだろうが、胸板が分厚く、腕の筋肉、それに幾重にも縦筋がみえる腹筋。
その下には、白髪混じりの陰毛と、ぶら下がった雁デカの竿、ふてぶてしい重量感のある金玉だ。

『何だ、天は二物以上を与えているじゃないか』
暫らくは、そのムキムキマンのお爺ちゃんから目が離されなかった。何かに取り付かれたように、新平は呆然と眺めるしかなかった。
気が付いて、湯から立ち上がり勃起したチンポをタオルで隠していたが、ムキムキマンのお爺ちゃんに、しっかり見つめられている。
「とんでもないです、若い私の仕事でしょう。さあ、椅子に座って下さい。」
お爺ちゃんは、新平が勧めた椅子にニコニコ笑いながら恐縮して座った。

椅子からハミ出た尻が可愛い。ぷりんぷりんと言うのかコリコリしたピンク色の尻は、頭の禿げ具合から想像する70歳前後には見えないくらいだ。
首、肩、背中とタオルで擦り、尻は撫で回すようにして石鹸を塗り割れ目に沿って指を肛門に滑らせ菊座付近を押し付けてみた。
「う、うっふーん。」
嬉しいことに、お爺ちゃんが身体を捩じらせて反応してくれた。
その後、シャワーで石鹸を洗い流してやる。
流石に、初対面のお爺ちゃんに前も洗わせてくれとは言えなかった。
お湯を掛けて石鹸が残らないように手で擦るようにして済ませた。

「ああ、気持ち良かった、有難う。交代しましょう。」
お爺ちゃんは、椅子から立ち上がって、新平の目の前にチンポをブラブラさせながら新平を椅子に座らせる。
「すみません、私は良かったんですが。」
遠慮する新平を、なかば強制するように背中を洗い出した。
掴んで来た手が力強く、握力も凄かった。

「ああ、気持ち良いです。」
ムキムキマンお爺ちゃんが肩から背中、腰とタオルで程好く擦ってくれる。
「兄さん、良い身体していますね。抱きつきたいくらいです。」
お爺ちゃんが、浴槽に入っている青年達に聞こえないように新平の耳元で囁いてくる。
「そんな、大した運動もしていないので最近メタボリックが気になっているんですよ。それより、お爺ちゃん、凄い筋肉ですが、筋トレされているんでしょうね。」
「私は若いときから脳を使うより身体を使うのが好きだったから今でも走ったり、朝晩だけでなく昼間も筋トレしています。」
「若い頃はスポーツして鍛えていましたが、最近は仕事に追われてなんて言い訳ですがブクブクなったようです。それにしても、お爺ちゃんの筋肉は凄いです。」
「お兄さんも、しっかりした背中です。簡単な筋トレくらいやってみませんか。そのうち筋肉の盛り上がりが楽しくなりますよ。」
「あははっ、しっかりしているのは背中だけでしょう。お腹も気になりだしましたから、筋トレとかやってみたいですね。」
「是非、お勧めしますよ。」

何時の間にか浴槽の青年は揚がったのだろか誰も居なくなっていた。
まだ石鹸を流してもらう前だったが、お爺ちゃんの方に向き直って立ち上がり浴室の出入り口から見えないコーナーに引っ張って行って抱きしめ、唇を重ねる。
抱き寄せてみて再び驚きである。胸囲が一メートル以上もあるようだ。乳首付近の筋肉がビクンビクンと動いている。
「お、おお、嬉しい。」

お爺ちゃんは、新平が絡ませる舌を美味しそうにチュウチュウ吸い始める。
「わ、そんなこと、あ、ああ、ここでですか。あ、ああ、気持ちいいです。」
新平の足元に腰を落とし座り込んで、すっかり勃起したチンポを両手で握ってぎこちなく、しゃぶりだす。
気持ち良いが、長くは、させておれない、誰が入ってくるか判らない。ムキムキマンのお爺ちゃんの両腕の腋の下に手を入れて立たせて、再びキスをする。
「お爺ちゃん、有難う。誰かが入ってきたら不味いですから。」
諦めきれない顔で新平を見てくるお爺ちゃんを説得して、洗い場に戻り湯を掛け、浴槽に並んで入る。

「兄さん、時間が有ったら暫らく、お茶でも付き合ってくれませんか。」
懇願するような眼差しで新平を見ている。
「はい、晩飯がまだなんで、居酒屋にでも行こうかと思っています。」
「お酒が好きですか。」
「ま、少しくらいしか飲めませんが、嫌いでは無いので食事前にちょっと飲むくらいです。」
「それでは、私も食事していないので、ご一緒して下さい。良いですか。」
念を押すように湯の中で、しっかり手を掴んでくる。
「それでは決まりましたね。早速居酒屋へ出かけましょう。」
新平が先に湯から立ち脱衣場のロッカー室に行く。後から追っかけるようにお爺ちゃんが付いてくる。
さっき洗い場で抱きついたときは然程(さほど)感じていなかったが、身長も170を越すくらいの高さで可愛いお爺ちゃんだ。

新平が、ふんどし着けているのを、傍に来て眺めている。
「お爺ちゃん、珍しいですか。」
「いいえ、若いのに感心だなと思いましてな。」
「はははっ、感心ですか。そう言うお爺ちゃんだってふんどしではないですか。あれ、それってシルクでしょう。履き心地が良いのではないですか。」
「ああ、これな。うん、絹だ。でも余所行き用だけどね。」
「あら、普段は違うんですか。」
「普段は、サラシなんだ。これな、勝負ふんどしみたいな物。あはははっ。」
「はははっ、初めて聞きました。勝負ふんどしでしたか。」

居酒屋は、会社帰りの常連客が帰ったあとだったのか、混んでいなかった。
焼酎のお湯割りと、数種類の肴を注文して取り敢えず、二人の出会いに感謝して乾杯する。
お爺ちゃんは、建設会社の営業一筋で、10年前に定年退職していた。
新平も、現在の勤めている仕事の内容を紹介し、共通した建設業の話で盛り上がった。
「世間は、狭いんですね。こうした出逢いでも、共通した監督官庁の担当者などを知っていたり、場合によっては、競合して仕事を取り合っていたのかも知れないですね。」
「あっはははっ、そうだよね。出来ることなら、もっと早くに知り合ってたら楽しかっただろうな。」
「そうですね。でも競争相手の会社の人とは、なかなか出会える機会はありませんね。」
「あのな…。」
お爺ちゃんが、急に声を低くして囁いてくる。
「は、何でしょうか。」
誰かマズイ人でも入って来たのかと出入り口付近を見回すが、そんなことも無さそうだ。
「さっき、サウナから出て来て風呂に入った男が居ただろう。」
「ああ、30前後の彫りの深い良い男でしたね。」
新平がサウナで足の小指をくっ付けて来た男を思い出した。

「あいつに、2回ほどサウナの中で尺八されたんだ。」
「あれ、良い事されたんですね。好みの青年でしたか。」
「いやな、ワシ若いの苦手なんじゃ。病気も怖いしな。」
「ま、最近はそう言う人もいますが、病気だけは外観で判りませんから。それで、どうなったんですか。」
どうして、こんな話題にするのか理解出来なかったが喋りたかったようでもあったので先を聞いてみる。
「うん、しゃぶってくれるのは嬉しいが、その後、自分のを勃起させて、しゃぶってくれって言われてな、2回とも断わったんだ。」
「それは良かった。」
「でもな、2度目のときは、申し訳ない感じもしてな、誰もサウナに居なかったので、手で扱いてやった。」
「はははっ、それだけですか。」
「うん、その後は、尺八してやるからって言われても断わっているんだ。それで最近は挨拶もしなくなった。」
「可哀想に、お爺ちゃんが好きになってたんでしょうに。」
「でもな、やっぱり若いってだけで怖いんだ。」
「私ぐらいだったら良かったんですか。」
「うん、ロッカーから出て行く横顔を見て、こんな人だったら、しゃぶってやりたいと思ってたんだ。」
「それはどうも有難う御座います。ちょっと照れます。」
お茶漬けをかき込み、とりあえず腹を満足させる。

居酒屋を出た時は、午後9時過ぎていた。肩を並べて、時には、よろめくお爺ちゃんの肩を取って地下鉄駅に歩き出した。
「このまま別れるのは淋しいな。」
お爺ちゃんが悲しそうに呟いている。
「私も残念ですが、遅くなるので…。」
「そうですね、明日も仕事でしょうから。でも最終くらいまで付き合っていただけませんか。」
「良いですけど、まだ飲むんですか。」
「え、良いんですか。嬉しい、それではタクシー止めます。お酒は私も飲めませんから。」
「タクシーって、どちらかへ。」
「はい、任せて下さい。」
ちょっとテンションが下がっていたお爺ちゃんが陽気にタクシーを止めて新平を先に押し込むように乗せる。
タクシーに載ってワンメーターくらい走って、マンション風の建物の前で降ろされた。
「ここは、ご自宅ですか。」
木立に囲まれた6階建ての瀟洒な建物だ。外観からしてワンルームマンションのようにみえる。
「はははっ、ワシの贅沢でな、隠れ家みたいな物だ。」
「え、危ないですね。隠れ家ですか。」
「いやな、勤めていて遅くなった時などの為に会社が借りててくれたのを、定年で会社を辞める時、不動産屋に頼んで私の名義に変えさせた。」
「会社が借りてくれてたんですか。」
「ああ、営業マンには、残業代が支給されないからな。出勤時間も退社時間も決まっていなかったんだ。要は仕事さえ契約してくれば、それなりの給料がもらえていたから。」
「それにしても、今は家賃が大変でしょう。」
「そんなに高くないので借りられたんだけど、最近は、週に一度、自分で掃除しに来ている。こんなチャンスがあるかもって期待もあってな。」
「掃除だけですか。」
「恥ずかしいこと聞かないでくれ。」

エレベーターで6階まで上がり、廊下を歩いて、お爺ちゃんが借りている部屋の鍵を開ける。
オートロックのドアーが閉ると靴も脱がないうちに、お爺ちゃんが抱きついキスを求めてくる。
腕を回し、背中を引き寄せ唇を重ねていく。
「うぐぐ、うぐ、嬉しい。あ、ああ、幸せだ。」
すっかり興奮したお爺ちゃんが、ふら付きながら新平の股間にモゾモゾと手を伸ばしてくる。
「お爺ちゃん、ゆっくりやりましょう、取り敢えず上がらせて下さい。」
「ああ、そうだった。すっかり興奮してしまいました。なんせ久し振りだったから。」
「あははっ、正直ですね、久し振りだなんて。以前は時々、相方さんが来てくれてたんですか。」
「あ、いや。ここでは、そんな事やったこと無いんだ。経験したのは若いときだったから。」
「お爺ちゃん、余計な自白はしなくって良いんですよ。お互い様ってことも有りますから。正直なんですね。」
「そうだな、あっはははっ。そうそう、汗かいたでしょう、いま風呂の準備しますからビールでも飲んでて下さい。」
「お風呂は勝手に湯が入るんでしょう。それより、お爺ちゃんと抱き合ってキスしていたいです。」
「うほっ、嬉しい。兄さん、ますます好きになりました。」
お爺ちゃんが、風呂の湯を入れるカランを開けて新平に飛び掛るように抱きついてくる。
「あ、お爺ちゃん、私は上野新平って言います。」
「お兄ちゃん、それって本名ですか。」
「そうです、名前隠したって大して意味無いでしょう。」
「ああ、幸せだ。信用してもらうのが営業マンには一番嬉しいんです。」
「ですから、新平って呼んで下さい。」
「うんうん、有難う。早速、新平。」
「はい、なんでしょうか。可愛いお爺ちゃん。」
涙ぐんだお爺ちゃんが、新平の顔をしみじみと見つめてくる。
「新平。」
「はいはい、だから何でしょうか。お爺ちゃん。」
「うん、ただ呼んでみたかっただけ。」
「こらこら、名前を呼んでて、何にも無いだなんて許せません。」
そう言って、お爺ちゃんを捕まえてキスをする。

「あ、ああ、今日は素晴らしい夜になった。新平、有難う。早速風呂に入ろう、ちょっと狭いんで申し訳ないんだけど。」
「狭いほうが、くっ付いて居れますから好都合です。」
競争するように服を脱いで、一緒に風呂に入る。
「わ、本当に狭すぎますね。あっはははっ。」
「だろ、だから言ったんだ。」
浴槽には、二人一緒には入れなかった。

新平がバスタブに腰掛けて、お爺ちゃんが、その間、新平の勃起したチンポを舐め回してくれる。
「あ、ああ、お爺ちゃん。限界です、気持ち良くって、このままでは、あ、ああ、駄目です。交代してください。」
新平が根を上げて、お爺ちゃんを立たせて抱きつきキスを求める。
汗だくに成ったお爺ちゃんの頭を撫でながら舌を絡ませ合う。
抱きかかえるように腰に乗せ、手を尻に持っていき菊座付近を指で弄る。
ムキムキマンのお爺ちゃんが面白いように身体をくねらせて呻く。酸欠状態の狭い浴室では限界だった。
ムンムンした浴室から出て、バスタオルで身体を拭きあいベットに転がり込むように重なって入る。
部屋の中は、学生や、サラリーマンの一人暮らしには贅沢なくらいの広さだ。
バス、トイレ、キッチン、冷蔵庫、乾燥機つき洗濯機、エアコン、ベッド、クローク、それに本棚とパソコンが乗せられたデスクがある。

長いキスのあと、シックスナインで互いのチンポをしゃぶり合う。
「お爺ちゃん、今夜は泊まって良いですか。」
「ワシは嬉しいけど、家は大丈夫なのか。」
「あははっ、誰も待っててくれません。一人暮らしです。」
「一人って、ずっと独身暮らしってことだったか。」
「はい、一度結婚はしましたが、若かったからでしょうが、家庭を築く計画も出来ないうちに離婚されてしまいました。」
「そうか、淋しかったんだな。」
「そうでも無かったですよ。暫らくは後悔していましたが、その内、こうした生活が自分に合っている様で、ズルズルこんな歳になっていました。」
「ふーん、それで『男一筋』だったか。」
「いいえ、若い頃はソープにもお世話になっていました。しかし、それも段々と遠のきましたが。」
「ふーん、男が良くなったってことか。」
「おまんこでは、勃起したのがすぐ萎んでしまうようになって来たんです。その頃は、まだ男の人は知りませんでした。お爺ちゃんなど見かけると、気にはなっていましたが。」
「ほう、お爺ちゃんが気になってきたのか、そんな話聞いたことあるし、ワシも似たような経験がある。」

お爺ちゃんを、改めて抱き寄せキスをしていく。
「うが、うが、むむむ、お、おお。」
お爺ちゃんをベットに転がしたまま足元に回り股間に顔を埋めていく。
両足の膝を折って、足首を持ち押し上げるようにして尻を上げていく。
「うほっ、恥ずかしいから、そんなトコ見ないでくれ。」
手まり虫状態に丸められ、尻を見られ顔を赤くしている。
「今更、恥ずかしいなんて言わせませんよ。」

双丘を押し広げ、息づいている菊座の花びらを舌先で舐めていく。
お爺ちゃんが、次は何をされるかと目を瞑って息を止めているようだ。
「お、おお、新平。そ、そこは、あ、ああ、駄目、あ、ああ。」
新平が構わずお爺ちゃんの菊座を唾でベトベトに濡らしていく。
「あ、ああ、な、な、そこは、な、な、あ、ああ、まだやった事ないんだ。あ、あ、あう、あう、な、な。」
湿らせて、ヌルヌルなった菊座に中指を押し当てて、ズブズブと入れていく。
「あう、あう、気持ち悪い、あ、ああ、つ、つつ、気持ち良い、あ、ああ、良いよ。ふ、ふーん。」
「お爺ちゃん、ゼリーとか持っていないですか。」
「あ、ああ、恥ずかしい、あ、ああ、持っている。そこの机の一番上の、あ、ああ、助けて。」
新平がベッドから降りて机の引き出しを引くとチューブ入りのラブオイルとコンドームが入っていた。

「お爺ちゃん、良いのを持っているね。何に使っているんですか。」
「あ、ああ、新平の意地悪。そんなこと恥ずかしくって、あ、ああ、判っているくせに、あう、あう。」
クリームをたっぷり指に取り、菊座に塗り、中指を直腸に入れていく。
肛門括約筋が、ぎゅっ、ぎゅっと侵入を拒むように絞め付けてくる。
「ね、お爺ちゃん。正直に言わないと駄目だよ。何に使っているんですか。」
「あ、ああ、せんずりかく時だ、あ、ああ、恥ずかしい。」
「パソコンにDVD入れて見ながらでしょう。」
「ああ、そうだ。ここだと誰にも気兼ね無く出来るから。家だと、ゆっくりかけないからな。あ、ああ、痛い。もっと優しく…。あ、あう、あう、そこは、まだ…、あ、ああ。」

お爺ちゃんの拒む言葉とは裏腹に、指2本がスムースに入っていく。

「お爺ちゃん、ここを自分で開発しているでしょう。」
「そんな恥ずかしいこと聞くんじゃ無い。あ、ああ、良いよ。そ、そこだ、あ、ああ。」
「正直に言わなきゃ駄目です。」
「あ、ああ、ネットでハリガタ買って、時々入れているけど痛いから全部入れたこと無いんだ。あふ、あふ、あ、ああ。」
「ちょっと我慢してね。大きく息をして、あまりお尻の事は考えないようにしててね。気持ちよくなるから。」
「うっうっ、うっ、新平。い、い、痛い。な、な、辞めよう。ね、ねね。あ、ああ、くうー、つ、つ、っつ。」
「お爺ちゃん、もう遅いよ。入っているんだから、暫らく待ってるからね。」
「え、入ったって。本当に入っているのか。ぐ、ぐぐ、んぐっ、何か詰まった感じだ。あ、ああ、動くなぁー。いたたたっ。」
状況報告が多いお爺ちゃんだったが、正上位で、何とか挿入出来た。
「どうですか、痛みは無くなりましたか。」
「うん、痛く無い。でもな、何か怖いんだ。あ、ああ。」
お爺ちゃんは、おそるおそる手を股間に持ってきて、繋がっているのを確認している。
「何も怖いこと有りません。」お爺ちゃんと唇を重ねて安心させる。
「あ、ああ、吃驚したから。本当に入っているんだ。はあ、はあ、は、はあ。」

新平が腰を上下させるたびに、お爺ちゃんが呼吸を合わせている。
ちょっと涙ぐんだのか、目尻が濡れている。
それを舐めてやって、注送を早めていく。
「あ、ああ、変だな。痛くなくなった、あ、ああ、気持ち良いよ、ふっは、ふっは、ふっ、ふっ、ふっ。」
お爺ちゃんは、汗だくで、時々腰を上下させて自分から気分を高揚させようとしているようだ。
「ふっふっ、ふっ、ふっ、あ、ああーん、何だか、あ、ああーん、い、いい、良いよ、新平。あ、ほっほっ、ほっ、ほっ、ふっふぁ、ふっふぁ、あ、ああーん。」
ときどき休みながら、一時間足らずだったが新平の体力も気分も限界近くになってきた。

「お爺ちゃん、もう駄目、射きそう、あ、ああ、射っていい?」
「ああ、射って、射って、いっぱい子種をぶち込んでくれ、あ、ああ。どうにか、どうにかなりそう。」
「う、う、うう、あうー、あうー、出る、出る、あ、あぐう、出たぁ。出たよ、ああ、ふうー。お爺ちゃん、大丈夫だったですか。」
「おお、大丈夫だ。これって癖になりそうだな。」
「あははっ、それは良かった。でも、お爺ちゃん、突っ走ったら駄目だよ。」
「うんうん、判っている。」
何が判ったと言っているのか新平には判らなかったが、無謀な行動だけはしないようにと願った。

新平は、お爺ちゃんのアナルからチンポを抜かずに、お爺ちゃんのチンポを扱いてやる。
往々にして、先にいかせて仕舞うと、さっさと白けてしまうお爺ちゃんも居るので、そのため、まず新平が先に射ってから相手を射かせることにしている。
だらしなく萎んでいたシワシワのチンポが、じわじわと勃起し始めてくる。
ゼリーをたっぷり塗りつけて、強く、弱く、早く、ゆっくりと変化をつけて扱いてやる。
「お、おお、おう…、射く、射くっ…。」
新平のチンポを肛門括約筋が、ぐぐ、ぐぐっと絞め付けてくる。
だらだらと、チンポの先から黄ばんだ精液を流し始めた。
それは陰毛を濡らして金玉を伝いアナルに入れたままの新平のチンポにも垂れてきた。

「ふっふぁー、はあ、はあ、新平。久し振りで満足した。有難う。」
ムキムキマンのお爺ちゃんが泣き出しそうな顔をして感激している。
シャワーの後、セミダブルのベッドで抱き合ったまま朝を迎えた。
お爺ちゃんは、初めてでも有った為か、疲れたのだろう。
満足そうに眠っている。
椅子に掛けていた汗臭いシャツを着るのは抵抗があったが、仕方なく、お爺ちゃんを起こさないようにベットから降りて、シャツの匂いを嗅いで着る。

簡単なメモを机に乗せてマンションを出たところで新聞配達の兄ちゃんと会ったので、地下鉄の駅を聞いて急いだ。
始発の電車で自宅に戻り、シャツと褌を着替え、朝飯も取らずに会社に行く。
『眠い…』
会社に着いたが、眠い上に腹も減っていて、近くの喫茶店に行きモーニングを摂る。
コーヒーのお替りをしていたところに、携帯電話のバイブが震えた。
「はい、上野です。」
『おはよう、今起きたんだが、何処に居る。』
居酒屋を出る前に番号交換していたのを思い出した。
「あっははっ、おはよう御座います。遅いお目覚めですね。電車の始発で自宅に戻って着替えてから出社しました。」
『何だ、マジメだな。姿が無かったので昨夜のことは夢だったかと思った。』
「夢だったかもしれませんよ。」
『こらこら、年寄りをからかうんじゃない。携帯に番号が残っていたので安心していたんだ。』
「良く眠られていたので、起こせませんでした。」
『新平。また会ってくれますか。』
不安そうなお爺ちゃんの顔が思い出される。
「はい、此方らからお願いします。また携帯にでも連絡して下さい。」
『そうか、有難う。ではな。そうだ、今度はワシにタチをさせてくれ』
「え、お爺ちゃん。今…、タチって言いましたか。」
耳を疑う言葉だったので聞きなおしてみた。
『ああ、まだまだ現役だ。夕べは成り行きで言い出せなかった』
「お、お爺ちゃん・・・。」

言葉は少なかったが、お爺ちゃんの安心したニコニコ笑った顔だったことだろう。
でも『現役だ』との言葉に、何故か新平の顔が赤くなってしまった。

こうした元営業マンだったムキムキマンのお爺ちゃんとの出逢いだったが、数日後、意外なところで再会するとは、新平には思いもよらなかった。

(つづく)

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(本作品は源次郎さんのブログ「お爺ちゃん達のときめき物語」(http://sinpei53.at.webry.info/)に掲載されたものを、源次郎さんのご了解を得て、転載させて頂いたものです。)

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