シリーズお爺ちゃん(第26話):お爺ちゃんの困惑(By爺ちゃん)


賢ちゃんから、『爺ちゃんに「好きだよ」、「愛しているよ」と言いたいのだけれど、爺ちゃんが自分以外の複数の仲間と付き合っているので言えない。』と言われたのだ。

爺ちゃんは、自分から「好きだよ」とか「愛している。」とか言い出せないが、この言葉をぶつけられるのは好きだ。
爺ちゃんが「好きだ。」とか「愛している。」と言えないのは、言ったとたん、「あなた以外とは交際をしません。」と約束したことになると感じているからである。
守れないのに、口先だけの約束はしたくない。そんな我が儘が根底にある。
相手が「好きだよ」とか「愛している。」との言葉を軽々しく発することができることを羨ましく感じているが、それに、約束が伴っているとは受け取っていないし、「約束を守れ」などとは決して思わない。

爺ちゃんは、お仲間とは広く付き合いたいと思っている。恋をするとか、愛し合うとの意味では無く、友人として同時代人としての付き合いだ。
SEXは必須では無い。
会話よりSEXの方がふさわしい場合もあるが、SEXが伴うと、付き合いを歪めてしまう場合がある。

爺ちゃんは、これまでの経験で、SEXをしたから、してないからで、付き合いの深さを判断/評価しなくなった。/評価できなくなった。
勿論、SEXをすることで、お互いの距離が一挙に縮まる。
さまざまな角度から相手が見えてくる。
しかし、「必ずしも精神的な距離が縮まるとは限らない。」と感じている。

爺ちゃんは普段から「セクフレは複数いるけれど、相方はいない。」と言っている。
そんな言葉を真に受けて、賢ちゃんは爺ちゃんを「遊び人」、「好色」、「色狂い」と思っているのかもしれない。
一般的な言葉の解釈としては、そのような評価に同意している。

賢ちゃんとつきあい始めて、爺ちゃんの言動が変わったわけでは無い。
爺ちゃんは、我が儘なのだ。
一般的な意味での貞節感が欠如しているといえる、

しかし、爺ちゃんは、自分を遊び人とは思っていない。
むしろ、誠実な人間と思っている。

爺ちゃんはお結婚後、お婆ちゃん以外の女性とSEXをしたことはない。
理由は特に無いが、きっとお婆ちゃんを裏切ることになると無意識に思っているのだろう。
最も、お婆ちゃんと結婚する前も、同時期に複数の女性とSEXをすることはなかったので、女性に対する貞節意識は人並みに持っていたと言える。

このようなお婆ちゃんに対する無意識の気持はセクフレに対しては起きない。
起こさない。/起こそうとしないのかもしれない。
これまで、セクフレを裏切る事になるからと、他の男性とのSEXを自己規制した事は無かった。
時々、自分の倫理観は問題があるのでは無いかと疑っているが、そんな生活が居心地良く感じている。

爺ちゃんは、お互いが好ましく思い、さまざまな、成り行きで、SEXを含めて継続的に交際を続けている男の友人をセクフレと呼んでいる。
しかし、頻繁に逢うセクフレはいない。
逢うのは1ヶ月から数ヶ月に1度、他愛の無い会話で終わる場合で終わる場合も、SEXをする場合もある。
それぞれのセクフレとは互恵の念を持ち、琴線に響きあう交際をしているつもりだ。

爺ちゃんに、まともに、嫉妬心をぶつけられたセクフレはいなが、冗談半分に咎められる。
相手を独占したがるのは、自然の成り行きなのだろう。
ただ、爺ちゃんは、会ったときに、他のセクフレの話は禁句にしている。
自己弁護かもしれないが、最低限の気遣いと考えている。

爺ちゃんの性欲は結構強い。2週間に1度ぐらいはSEXをしたくなる。
だからといって、盛りがついたネコのようにむやみやたらに、相手を見つけSEXをするわけではない。
タイミング良く、セクフレが対応してくれない場合は、五本指で済ませている。

都心に出る機会に時間的な余裕があると、上野特選劇場や駒込ケンコーセンターに寄る。HJBにも甲羅干しに行く。気分転換、一種の自己開放だ。
しかし、そこで、あらたにセクフレを見つけるつもりは全くない。

爺ちゃんは、過去、べたべたした交際をする/強いられる友人を持ったことがない。
目的の有無に拘わらず、可能な限りいっしょに時間を過ごし、そんなパターンが崩れると寂しく感じる友人だ。
爺ちゃんは、話をしたいとき、寂しきなったとき、声をかけ、対応してくれる友人で満足だったが、そんな友人もなかなか作れなかった。
作らなかったのかもしれない。

友人から、第三者との付き合いを拘束されたこともないし、友人を拘束したことも無い。
「俺と付き合っていながら・・・」との言葉を発したことは無い。
「俺がいるのに・・・」と嫉妬をしたことも無い。
情が薄いのかもしれない。

爺ちゃんは何度か食い逃げにあった。
あったと思っている。
メールで猛烈なアプローチを受け、好ましい思いがつのってきて、逢い、SEXをし、その後音信不通にされた経験を指して、爺ちゃんは「食い逃げ」と称している。
「ポイントは、SEX後、音信不通にされたこと」にある。

その後、交際が続くかどうかは、お互いの気持や様々な因子で決まるので、最初の逢瀬が最後であっても構わないが、そこでぷつんと音信不通にされると、憤りを残してしまう。
このタイプの方はメールを出しても返信しなくなる。
むしろ、逢ったが、タイプでは無かったので、お付き合いは、止めたい等ストレートに言われた方がすっきりする。
だから、爺ちゃんは、相手に「食い逃げをされた。」との気持を抱かせないように配慮している。

爺ちゃんは、お婆ちゃんとの家庭を壊すつもりをまったくない。
お婆ちゃんを捨てて迄、男友達との交際をするつもりはない。
だから、「(お婆ちゃんとの生活を工面して)都合を付けてくれ。」、「遠路だけど来て欲しい。」との希望には対応できない。/しない。
その意味で、無理強いをしてくる相手とは付き合わないことにしている。
従って、相方は求めていない。

これまで、相手に、爺ちゃんを相方にしたいとの気持が読み取れると、その友人からは逃げてきた。
真面目に相方を求めている方にとっては、「食い逃げ」をする輩と変わらないのかもしれない。

でも、いつかお婆ちゃんと同様な扱いをしたくなる男性が現れるかもしれない。セクフレと位置づけている友人にそんな気持を持つかもしれない。
それは、爺ちゃんにとって恐ろしいことなのだ。

賢ちゃんは、『爺ちゃんを、「好きだよ。」、「愛している。」と言えるようになりたい。』
と言っている。

賢ちゃんには人間的な魅力を感じていて、爺ちゃんは困惑している。

**************************************************************

・「シリーズお爺ちゃん(第25話):散歩に追い立てられたお爺ちゃん」に戻る。

・「シリーズお爺ちゃん(第27話)」:乞う、ご期待。

・「シリーズお爺ちゃん」に戻る

カテゴリー: シリーズお爺ちゃん, 作者:爺ちゃん パーマリンク

以下にコメント・投稿を記入下さい。お名前は必ず記入下さい(匿名可)。メール情報(非公開)は必須ではありません。既コメントに対しては、当該コメント下部の返信をクリックし、記入下さい。

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中