上野新平シリーズ(第74話):地方訛りのお爺ちゃん(2)By源次郎


(3)

上野新平(53)は、会社のトイレの窓ガラスから眼下の街並みを小便しながらぼんやり眺めていた。

騒々しいはずの国道の車の流れや、人並みが一斉に横断歩道を渡るのをみていて、それらの音が一切聞こえて来ない不思議な空間を感じていた。

小便の音だけが『ジョボジョボ』と勢い良く朝顔の目皿にぶつかり、泡立てながら吸い込まれていく。

昨夜の立花お爺ちゃんのコトが忘れようとしても直ぐに思い出してしまう。

どこに行ったのだろう、何をしているのだろう、お金も持っていなかったことだし腹減らしているのでは。

机の書類を整理しながらも気になって仕方なかった。

お昼前、今日の昼食は何処に行こうかと二、三箇所を思い浮かべている時、携帯電話が掛かってきた。

(お、善吉お爺ちゃんだ)

「新平。今いいか?」

「ああ、福島さん。こちらから掛けなおしますから暫らくお待ち下さい。」

新平は、廊下に出て着信番号にリダイヤルする。

「すみません、お待たせしました。どうしましたか。」

「何だ、会社に居たのか。ちょっとお邪魔だったようだな。」

「いいえ、構いません。廊下に出て来ましたから。」

「そうか、実はな、立花の爺さんが居たんだ。」

「居たって、どこに行っていたんですか。それでどうしていますか。」

新平は、立花お爺ちゃんが居なくなったことにホッとした反面、何となく気掛かりでもあった。

「それがな、グランドゴルフしている公園の金網に貼り付くようにして外からワシ達を見学していたんだ。」

「それで・・・。」

「詳しいことは、新平が帰宅してから話すが、取り敢えずワシの家に連れてきて飯食べさせている。」

「そうですか…、それは良かった。お爺ちゃん、食事が済んだら散髪に連れて行って下さい。」

「ああ、そうだな、そうしよう。ではな。」

「会社は定時で帰宅しますから、それまで見張ってて下さい。」

厄介者が居なくなって喜んではいたが反面、心のどこかで心配していた新平だった。

しかし戻って来たと聞いて、嬉しさ半分、これからの対応などを考えると少し複雑な気持ちでもある。

翌日の工程会議などを副主任に引継ぎ有給休暇を申請して帰宅する。

その晩は恐縮した立花お爺ちゃんに「安心して滞在していて良いんだから」とだけ伝えて早朝に黙って家を出たことなどを追求しなかった。

後日、善吉お爺ちゃんから聞いたところによると、早朝落ち着かなくなり、何かを思い出すのではないかと起き上がって暗い中、交番近くのコンビニ付近を探して彷徨っていて帰り道が分からず迷ってしまったらしい。

新平が帰宅して怒鳴りつけるのではないかと心配そうにしていた善吉お爺ちゃんだったようだが、安心して食事前に新平の肩をポンと叩きニッコリ笑って帰って行った。

散発した立花お爺ちゃんは、見違えるほど垢抜けた益々素敵な老人になっている。

年齢は、当初70前後かと思っていたが、白髪混じりの短髪で、微かなヘヤーコロンの匂いをさせたのを見ていると60半ばくらいだろうかと思える。

身長は高くは無いが引き締まった筋肉質で、割れた腹筋や太い二の腕、盛り上がった肩、短い足だが脹脛(ふくらはぎ)もずっしりとして硬そうだ。

丸い小顔を支えるのには不釣合いな太い首周りだし、相当な肉体労働をしてきた身体に見える。

ずり剥けた太いチンポ、垂れ下がった二つの玉も魅力的で、これが『お仲間さん』だったら今すぐにでも抱きついて行って引き倒してやりたい。

騒ぐ心を押し殺して生唾が出そうな状況を我慢するしかない。

着替えのシャツを持って行って、風呂上りの立花お爺ちゃんの身体を改めてじっくり観察させてもらい、居間で一杯飲んで寝ることにする。

「焼酎で良かったでしょうか。日本酒も有りますが。」

新平が、焼酎のお湯割を作りながら、応接椅子の端で身体を小さくしている立花お爺ちゃんに声を掛けてみた。

「ああ、日本酒も良いでしょうね。出来たら日向燗(ひなたかん)くらいで…。」

遠慮深げだが、気持ちをしっかり伝えてくる。

「え、日向燗って…、初めて聞きましたが人肌燗よりぬるいのですか。」

「はい、そのくらいのお燗でお願いします。」

「あっはっはっ、立花さん。名前は忘れていても好みのお燗の温度は分かるんですか。良いことですよ。」

「ああ、恥ずかしい。どうしてでしょうね。」

浅黒い顔を赤くして俯いている。

「自信持って、そうやって次第に色々思い出して来るでしょうから焦らずにゆっくり行きましょうね。」

「はい、すみません。戴きます。」

立花お爺ちゃんは、新平が流し台の下から持って来た電気お燗器に日本酒を注ぎ嬉しそうに温度調節摘まみを最低目盛りにセットしている。

「それと、明日は私と一緒に病院に行きましょう。」

「病院ですか。」

怒られた子供が親の顔を見上げるようにし、盃を口元に持って行っていた手を止め怪訝な顔で新平を見てくる。

「はい、そうです。最近、近所に心療内科と言うのが出来たようです。女医さんで優しい評判のお医者さんらしいです。話だけでも聞いてもらいましょう。」

新平は、ネットで調べただけだったが、近年そうした医療をする開業医が出来たことを知ったので、早速近所の心療内科医院に予約して帰宅していた。

その夜も、枕を抱えた立花お爺ちゃんが客間から新平の寝室に来て添い寝を頼んで来た。

その夜は、布団を運んでくるのが面倒だからと最初から新平の布団に入ってもらう。

いそいそと、新平が温めていた布団の横から身体を滑り込ませるように入って来る。

後ろ向きの立花お爺ちゃんの背中に身体をくっ付けて抱きこむ。

新平の鼻先に、散髪屋で付けて貰った整髪用の上品なコロンの匂いがして心地良かった。

立花お爺ちゃんの項(うなじ)を指でコチョコチョとさせてみると「うふっ」と首を竦めていたが、それ以上の事態には発展しなかった。

それでも、新平の愚息は一気にマックス状態まで勃起していき、お爺ちゃんの尻の辺りにゴツゴツと突いている。

異変に感じて何か喋ってくれるのではないかと期待していたが、気付かない筈はないだろうに反応が無い。

その内、お爺ちゃんの微かな寝息が聞こえて来た。昨夜も殆ど寝ていなかったため疲れていたのだろう。

新平が密かに期待していたことは何も起こらず、後ろ向きになった立花お爺ちゃんの背中を抱いたまま寝てしまうことになった。

三日後、新平は自宅から200キロほど離れたS出張所の代理所長として赴任させられていた。

新平と同期入社の所長が、胃癌で緊急手術することになったためだが、気掛かりな立花お爺ちゃんは、幸いにも駅前の臼杵惣菜屋に相談して住み込みで使ってもらうことが出来た。

当初は新平の会社の下請けにでも使ってみたかったが、氏名も生年月日も分からないでは労災保険の対象に出来ない。

それで、幸い一人住まいの臼杵さんにお願いして、住み込みで働かせてもらうことにした。

臼杵惣菜屋は、昔の友達が、その奥さんの病院での介護で通院する為同居していた筈だった。

しかし、その友達の奥さんが退院されて岬の自宅に戻られ淋しい時だったとの事で喜んで引き受けてもらう。

下着類やブルゾン、それにズボンなどをを数枚づつ買い込んで、バックに詰めて持たせて送り出したが、我が子の就職祝いをしてやっているような気持ちだった。

新平は二週間ぶりに仕事の目鼻が付いたので洗濯物もあって、週末に自宅に帰って来た。

車を車庫に入れていると、炊事場の電灯が点いている。

時々外気を入れてもらいたかったので善吉お爺ちゃんに頼んでいたが、こんな夕方まで居てくれていたのだろうかと玄関を開けて元気良く「只今ぁ」と入って行く。

台所には、善吉お爺ちゃんと立花お爺ちゃんが、夕御飯の支度で忙しそうにしている。

「お帰り、今仕度しているからシャワーでも浴びててくれ。」

善吉お爺ちゃんは、新平の顔をチラッと見ただけで立花お爺ちゃんに何やら注文付けてガスの火を弱めさせている。

「上野さん、お疲れ様。福島さんの指導で晩御飯の準備をしています。直ぐ出来ますから待ってて下さい。」

立花お爺ちゃんも、ニコニコした顔で新平を見てきたが、再び背を向けてしまう。

「どうしたのですか、二人で夕食の準備だなんて、今夜は外食しようと思っていたのですが嬉しいですね。」

流し台に近付いて行って覗いて見ようとしたが善吉お爺ちゃんに「邪魔だ。」と言われてしまい、取り敢えずシャワーを浴びることにする。

「わ、凄いな。」

シャワーを済ませ、寝室でバタバタ着替え、居間に来て食卓の上のご馳走に驚く。

「親方が、上野さんが帰宅されるのなら、今日明日は店のことは良いから夕食の準備をしてきなさいと言われたので、福島さんに相談して買い物から手伝ってもらいました。」

立花お爺ちゃんが、善吉お爺ちゃんと肩を並べてチョット自慢そうに説明してくれる。

「それは大変でしたね、有難う御座います。でも見たところ二人分しか無いようですが。」

「ああ、ワシは婆さんが待っているから家で食べる。それに明日と明後日はグランドゴルフで老人会の対抗試合だから早寝しないと駄目なんだ。またゆっくりした時に一緒に飲もう。今後のこともあるからな。」

善吉お爺ちゃんは、遠慮した訳でも無いだろうが、そそくさと帰ってしまった。

それとなくお礼を兼ね勝手口の外まで送って出て、善吉お爺ちゃんのモッコリを揉みながら立花お爺ちゃんの症状を聞いてみる。

「うん、病院には毎回付き添って行ってるが改善した様子が無い。しかし身体は健康そのものだそうだ。」

その言葉で新平も安心した。この上、健康状態でも悪くなられたらどうしようもないからだ。

善吉お爺ちゃんも、新平の股間に手を伸ばして揉んでくる。

「その内、温泉にでも行きましょう。」と、耳打ちしてニッコリ笑ってくれる善吉お爺ちゃんに礼を言って見送った。

立花お爺ちゃんとの食事は、久し振りで大した話題も無かったが料理を作るのが好きになったとの言葉で安心する。

夕食の後片付けをしてから暫らく一緒に飲んでいたが、帰宅後、食事の仕度前にシャワーを浴びただけだったので、立花お爺ちゃんの布団を客間に敷いて風呂に入る。

浴槽で温もった後、洗い場に出ようと立ち上がった所に褌の前垂れを三角に折り上げ、もっこりを強調させた立花お爺ちゃんが入って来た。

「背中を流させて下さい。」

「ああ、良かったらご一緒に入りませんか。」

タイミング良く入って来た立花お爺ちゃんを断わりきれずに、と言うよりコレ幸いと任せる事にした。

言われるまま洗い場の椅子に腰を降ろして背中を洗ってもらう。

「ああ、背中を擦ってもらうって久し振りです。気持ち良かった、有難う御座います。」

前を自分で洗おうとボデーシャンプーを付けたタオルを受け取ろうとしたが、無視するように、新平の前に回って両足を洗いだして来た。

それも任せることにして気持ち良くなり天井を眺めているときだった。

両腿に泡立てたタオルを持って来て擦っていたが、スゥーっとお爺ちゃんの手が新平の股間に伸びてきてチンポを素手で撫で回し始める。

「あ、ああ、立花さん。突然どうしたのですか。あ、ああ、そこは…。」

突然なことでもあったが無防備状態の新平は気持ち良さにされるがままだ。

立花お爺ちゃんの褌も濡れ前垂れがめくれチンポを包んだ前袋も、中の亀頭部分が透けて見えている。

その透けて見える中身は上向きにしているためパックリ割れた鈴口がくっきり見え卑猥さも最高だが美しくさえ感じて食べたくなる。

「ね、ねね、立花さん、お爺ちゃん。そ、そこは自分で、あ、ああ、気持ち良い、すみません。」

新平は言葉では断わっていても身体は正直だ、すぐに勃起してしまった。

こんな夢みたいな事は想像してはいたが、実際にされると怖い気持ちもある。

それでも気持ち良さが勝って、されるがままで善がり声さえあげていた。

「すみません、こんなコト嫌ですか。」

湯気と汗で濡れた真面目な顔でポツリと聞いてくる立花さんに、返事も出来ないくらいに身体を震わせ顔が痙攣したように引きつってくる。

「そ、そんなコトは有りませんが、申し訳無くって…、あ、ああ、気持ちいい、出そうです。」

尻に付けたシャンプーで椅子から滑り落ちて床に座り込んでしまった。

『バサァー、ザザッ』

シャワーの湯でボディーシャンプーを洗い流し、新平の横に来て背中に手を沿え床に寝せられてしまった。

新平の股間に身体を入れ、暫らく扱いていたが『パクッ』と咥えてくる。

(あ、いよいよヤバイ…)

そう思いながらも、立花お爺ちゃんの頭を両手で挟み本能的に腰を上下させている自分に苦笑する。

忙しさに数日せんずり掻いていなかったこともあり、あっさり射ってしまった。

新平が噴出す精液を口で受け、そのまま旨そうに音を立てて『ゴク、ゴクッ』と飲み込んでいる。

「あ、ああ、立花さん、あ、ああ、すみません。溜まっていたので最高に気持ち良く射かせてもらいました。」

「私こそ勝手にしゃぶってしまって済みません。上野さんの裸を見ていたらブレーキが効かなくって、でも気持ち良く射ってもらって嬉しいです。」

立花お爺ちゃんは申し訳無さそうに言っているが顔はニコニコ笑っていた。

風呂から上がった立花お爺ちゃんは、ちょっと恥ずかしそうなはにかんだ顔で「お休みなさい、先に休ませてもらいます。」

そう言い残しコソコソと客間に入って行ってしまった。

(4)

翌日は、朝から洋服タンスを整理して久し振りに陰干ししたり、本箱の整理で一日過ごしてしまった。

夕方、惣菜屋の手伝いから早めに帰宅した立花お爺ちゃんが晩御飯の仕度をしてくれると言うので任せてテレビでサッカーの試合を観戦する。

夕食後、先に浴槽に行って今夜も立花お爺ちゃんが入って来てくれるのを待ったが期待しただけで、新平の希望は叶えられなかった。

新平は、熱った身体を冷やそうと思いビールでも飲んで寝ようと、後から風呂に入った立花お爺ちゃんが上がるのを待った。

しかし、お爺ちゃんは、なかなか出て来る気配が無い。

浴室からはシャワーの音は聞こえているから浴槽で眠り込んだことでも無さそうだ。

待ちくたびれて寝室に入り布団に横になって待つことにする。

今更見られても恥ずかしいことでもなくなった。素っ裸でタオルケットを身体に掛け、うつ伏せに寝て待つことにする。

昨夜の浴室で、唐突では有ったが気持ち良く尺八されたことを考えていた。

立花お爺ちゃんは、臼杵お爺ちゃんに男色のことを教え込まれたのだろうか、それとも元々こうした男色の経験があったのだろうか。

どちらでも構わないが、新平としては嬉しいことだ。

しかし記憶が戻った時に、こうした男色の道に誘ったことに対して怨まれるコトは無いのだろうか。

何時の間にか仕事の疲れだったろうか睡魔に襲われた。

どのくらい経ったのだろう、寝室の襖をソッと開ける音で目が醒めた。

立花お爺ちゃんだと思う、昨夜は別の部屋で寝てもらったが、枕を抱えて添い寝してくれと言って来るのではないかとの期待もした。

しかし、昨夜は何事も無く朝を迎えた。

あれから二週間も経ったのだから、残念だが、また添い寝してもらいたいとは言ってくることは無さそうだ。

昨夜の風呂でのことも有るし恥ずかしがることも無いだろ。

二人で素っ裸になって抱き合って寝ても良いだろうと勝手に考えて興奮する。

そわそわとお爺ちゃんが声を掛けてくるのを生唾飲み込んで待った。

(あれ、なにをするのだろう…)

新平が掛けていたタオルケットを足元からスゥーとめくられてしまった。

薄明かりの中に明けられた襖からやんわり差し込む居間の電灯が入り、立花お爺ちゃんの身体が逆光で見えるのだろうが気付かない振りしてうつ伏せのままでいた。

すると、脹脛(ふくらはぎ)をゆっくりサワサワと鳥の羽で掃く感触がする。

そんな小道具なんて持っている筈は無いのだが、節くれだったあの掌で撫でてきているのだろう。

それにしても、ぞくぞくする快感は何だろう。

心臓はどきどきし、新平のチンポに電気が走ったようにビクビクして次の快感を待ち望んだ。

立花お爺ちゃんの手は、段々と太腿(ふともも)へと這い上がり内太腿に滑り込んでくる。

(うまいな、この手つき、凄く感じる。)

声と言うより悲鳴を上げたいくらいだ。

腹で押さえつけられている勃起したチンポがシーツにダラダラと先走りを流し始めている。

こんな前戯から入られては、いきなり抱き合ってキスしながら始めるのとは新鮮で次の手順を考えて涎さえ流れ出てくる。

その内、手が尻を撫ではじめる。

両方の尻たぶを手のひらで内側から外側へと、また輪を描くように優しいタッチで撫で始めてくる。

(あう、あう…。)

思わず声を出しそうになったが何とかこらえ気付かない振りを続けられた。

しかし、ここまでされると、この時点で気付かない振りも出来そうにない気がする。

(早くどうでも良いから、もっと気持ち良くしてくれ…)と心の中で叫んでいた。

全くされるがままの状態で我慢していたが、もはやそれも出来ないくらいになって来た。身体がブルブル震えるのが止まらない。

会陰部(えいんぶ)が痺れ金玉の裏側から脊柱を電気が脳天まで駆け上がっていく。それが何度も何度も繰り返し続く。

お爺ちゃんの行動は、抵抗しない新平の心を読んだのか大胆になってくる。

左足の足首を持って足を拡げてきた。股の奥に産毛が生えた金玉の裏側が見えている事だろう。

新平の腰付近に両手を持って来て抱え上げようとしている。

ここも気付かない振りし、それでも身体を硬くして耐えた。そのまま尻を持ち上げていったら眼が覚めていることを教えるようなものだ。

(あ、それは・・・)

双丘の割れ目に両方の親指を入れ、ぐぐっと拡げた後、顔を埋め込むようにくっ付けて来た。

突起した尾骨を舌でクルクルと舐めまわし、双丘の割れ目に沿って舌で舐め下がり、菊座を探り当てたようだ。

その菊座を嘗め回したあと、菊門に舌を割り込ませている。

ここまでされて気付かない振りも出来なくなった。

両膝を腹側に引き寄せ、腰を上げてしまう。

「た、立花さん。あ、ああ。」

新平の眠った振りは、とっくにバレていただろうが声を出してしまった。

腰を自分で上げたのは、少しでも立花お爺ちゃんの舌が菊門の中に入れやすいようにとの気持ちからだが、何となく罪悪感もあった。

お爺ちゃんは、唾液をたっぷり垂らし音を立てて舐めたり吸ったりしてくれている。

こうなったら素直に協力し、もっと激しい快感を味わいたくなる。

引き上げて折り曲げた膝を腹に付けて楽な姿勢になる。

こうすると尻の奥には金玉から菊座へと続く蟻の門渡りの小道が続き丸見えになっているだろう。

その菊座には二つに折ったお爺ちゃんの舌がグリグリ押し込まれている。

もはや新平の竿は上向きに勃起しシーツにダラダラと先走りを流している。

(あっ…)

いきなりと言うより待ちかねていた金玉を揉んできた。同時に片方の手で新平の竿を軽く包んだ掌で上下に扱き出す。

竿から噴出す先走りの玉が先程から糸を引きながらシーツを濡らしている。

すると、冷たい感触が菊座周辺にあり、ヌルヌルと周囲に塗りたくってきた。

(ラブオイルだろう、しかし、こんな物まで準備していたのだ)

指が菊座中央に止まり、そのまま押し付けるようにして入って来た。

しばらく掻き回され前立腺を弄ぶ(もてあそぶ)ように撫で回される。

指が二本になった。その二本の指を菊門に入れたまま拡げたり、出し入れしている。

ここまでされて、新平は気が付いた。

(これだとウケをさせられるのだ…、それも良いだろう、楽しみだ)

そう覚悟すると気持ちが落ちついてくる。勃起した竿は今まで以上にビクつき先走りがシーツの上に水溜りを作っているようだ。

新平は、いつしか「わうっ」とか「うふうふ」と声を出しているのに気が付く。

我慢できる限界を超えて震える身体を止めることが出来ない。

ただただ前立腺を二本の指で集中的に攻撃され、泣き出したくなる。

『ぽんぽん』

尻を軽く叩かれ、立花お爺ちゃんは、新平に上向きになれと言っているようだ。

仰向けになると、立花お爺ちゃんが口を真一文字に閉じた顔を見ることが出来た。

眼が合うとニッコリ笑いかけてくる。先程までの浴室前で擦れ違った時の恐縮した顔では無い。

何もかもを合意で、それも初めての絡みとは思えない落ち着いた流れるような動きだ。

背中がヌルヌルしてひんやりする。先走りの水溜りのせいだ。それもまた刺激になって気持ち良い。

新平が順序だてて思い出せるのはココまでだった。

何時の間にか、新平が、仰向けになった立花お爺ちゃんのアナルに竿を突き刺し抽送をしている。

立花お爺ちゃんのチンポは半勃起した状態で、鈴口から透明の玉を噴出し竿を伝って腹に落ち、それが茂みの中まで続いている。

「あ、ああ、上野さん、あ、ああ、上野さん…。」

せつなさそうな声で立花さんが何かを訴えている。

竿の先が一段と膨らみを見せ、ぶくぶくと白濁した液体が吹き出ている。

その白濁した液体は精液だと思ったが、それがトコロテンだと気付くと新平は一層興奮して見とれてしまう。

鈴口から飛び出す精液が先走りで濡れた道をなぞるように流れ下っている。

油断していると、立花お爺ちゃんのアナルが一段と激しく締め付け新平の竿を拒むように吐き出してしまった。

「あ、ああ、抜けてしまった・・・。」

新平は膝歩きで立花お爺ちゃんの胸付近まで行って跨り自分で扱いていく。

「お、おお、飲ませて下さい。」

立花お爺ちゃんが新平に跨られて扱いているのに気付いた。

しかし、その言葉に答えることが出来なかった。

『バシッ、バシッ、ビビッ…』

新平の精液は、立花お爺ちゃんの胸から顔に飛び散ってしまった。

それを、お爺ちゃんの身体に塗りたくり、そのまま抱きついて唇を重ねていく。

今夜は二人とも風呂に入っていたが改めて背中の流し合いをする。

浴槽に抱き合って唇を合わせ舌を絡ませてくる立花お爺ちゃんの唾液を飲み込みながら、こうした二人の関係が昔から続いているような気がする。

それだけお爺ちゃんの遠慮しない攻撃とテクニックに、新平はずっとこのままで朝を迎えたかった。

立花お爺ちゃんの広い逞しい背中の肩甲骨付近を擦りながら新平は、こうした男色の道を誰に教わったのか、どんな切っ掛けだったのかなどと聞きたくなった。

また、臼杵お爺ちゃんとの絡み合いも一緒に聞いてみたかった。

しかし、新平はそれらを聞いても何にもならないことだと思い、聞き出すような野暮なことはしなかった。

二人は布団に入っても裸で身体を絡ませたまま眠りに付いた。

翌朝、臼杵惣菜屋に手伝いに出かける立花お爺ちゃんを玄関の外に出て見送った。

ニコニコ笑ったお爺ちゃんは、何度も何度も振り返り頭を下げて曲がり角を消えていった。

これが今生の別れでも無いだろうに、とさえ思えた。

惣菜屋は、休んで良いからと言われていたらしいが、少しでも手伝いがあった方が臼杵お爺ちゃんも助かるのだからと説得して送り出した。

不登校の子供が、やっと学校に行く気になってくれて、それを温かく見送る母親も、これに似たような満足感だろうか。

昼過ぎS出張所に出かけることにして、部屋の中を簡単に掃除して車に乗り込んだ。

福島さんに挨拶して行こうと思ったが、善吉お爺ちゃんはグランドゴルフの試合と言っていたし、奥さんも出かけているようだ。

遠回りだったが臼杵お爺ちゃんの惣菜屋に寄って挨拶したくなった。

「おお、上野さん。」

臼杵お爺ちゃんが、新平が惣菜屋の前に立ったのを見て嬉しそうに店の奥から駆け寄って来た。

立花お爺ちゃんは材料が不足したので市場に野菜を買いに行って貰っているそうだ。

懐かしそうに新平の手を両手で包むようにしてねっとり握ってくる。

それに反応して新平のチンポが勃起してきた。

気付いた臼杵お爺ちゃんは、ガスの火を消して新平を店の奥に引っ張っていく。

「あ、ああ、時間が無いので今日は…。」

新平が言い逃れする前に臼杵お爺ちゃんにチャックを下げられ出し難くなっているチンポを引きずり出し咥え込まれてしまった。

最後まで射くのには、危険すぎる時間帯だ、いつ何時お客が入ってくるか分らない。

諦めきれない顔の臼杵お爺ちゃんを説得して口を離してもらう。

数分の立ち話をしている間、新平も臼杵お爺ちゃんの股間のもっこりを竿をなぞるように擦ってやる。

「こんど帰省した時は、是非一緒に飲んで下さい。」

懇願するような顔で見詰めて来る臼杵お爺ちゃんと唇を合わせ、約束をして分かれた。

(つづく)

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