志朗のエロエロ物語(5)或る出会い(その1から3)


或る出会い(その1)

私こと、山中道之は5年ほど前、65歳で役員定年退職後は、天候が雨・風・雪など悪条件以外の際には、殆んど毎日一定のコースを散策し、また或る時には少し遠方にまで足を伸ばして、趣味の写真や絵を描くことぐらいで過ごしていたのだった。

で、この道への興味は人並み、いや人並み以上に持ってはいたのだったが、それまで働き詰めだったうえ、几帳面で敏感な性格の妻との二人暮らしだった故、なかなか思い切った行動には出られなかったのでした。

もっとも、現役当時には、得意先との飲み会などの後に、二次会や三次会に誘われた際のお偉方などとの付き合いで、繁華街を散策していると、所謂その手の「客引き」達にそれは執拗に声を掛けられたものだった。
だが、何れも「旦那~、いい子を紹介しますよ~ッ!」って言うのは、所詮は「いい子・・」=「女の子・・」を斡旋するっていう意味を指していたのは当然だったに相違ない。

勿論、私はと言えば、当時は既に異性には、我が家の愚妻でもう、十分、いや十二分に間に合っていたので、むしろ鬱陶しい限りでもあったのだった。

だが、職場の部下や同僚役員の中にも、まだまだ、奥方以外の新鮮?な女性に「興味津々」の男達も大勢いたので、それこそワイワイ、ガヤガヤと値踏みをする等々の他、半ば冷やかし半分の中にも、何となくそのまま、酔った勢いでその手の客引きに腕を引っ張られたまま、何処へと消えて行った連中も結構いたのも事実だった。

さて、今年になってはじめて私が、何とはなしに、と、あるインターネットのゲイサイトにふと立ち寄った際、『男同士のお友達紹介ページ』なる画面が眼に飛び込んで来たのだった。

で、そのサイトの説明によると、興味のある人は、先ずは自分自身の名前(通称でも可)と年齢、・現在住んでいる都道府県名、更には趣味等々の他、お友達にはどの様なタイプ(タチ・ウケ・リバ)の人を好むのか等々を、必ず記入するようにと記載されていたのだ。

そこで多少は躊躇したのだが、思い切って、その条件をすべて満たしてそれぞれ記載後、少々不安な気持ちもあったのだが、それをグッと抑えながら登録をしたのだった。

すると数日後の或る日のこと、その説明通りそのページの中に登録されていた、数百名にも及ぶ程の高齢男性達の自己紹介のなかに、とてもソフトなイメージの添付写真と併せて、更に気心も合いそうなコメントが掲載されていた、とある一人の男性のページに心を奪われたのだった。

で、そのページの姓名欄(通称名でも可)とあったが、其処には健一、そして年齢は、偶然にも私と同年齢の七十歳と記載されていたのだった。これまたなんとはなしに、親しみさえも感じさせられて、すぐさま掲載されていたその男性のメールアドレス宛てに、ドキドキしながらも、生まれて初めてのご挨拶メールを送信したのだった。

すると、そのメールを送信してから、ほんの1時間も経つか経たない頃、一通の返メールが届いたのだ。
そして、そのメールの末尾に『取り敢えず、改めてお互いの写真を交換致しませんか?』と記載されていたのだった。

で、それを一気に読んだ私は、思わずびっくりしながらも、かくも早々の返メールの着信に、とても興奮したのを今でも折に触れて思い出すのだった。

なんせ、この年齢になるまで、興味は有ったのだが、こう言った男性とのお付き合いは、一切皆無の、ウブな私でもあったのだから・・

そこで胸の高鳴りを覚えながら、早速メールを頂いた御礼とともに、私自身の最新の写真を添付して、
「こんな写真の何の取り柄もない者ですが、もし宜しかったら、先ずはメール交換からお友達としてのご登録をお願いできますか?」
と送信したのだった。

すると、30分も経つか経たないかと思うほどの内に、今度は、
「もし、宜しかったら、お時間のご都合がよろしい時に、一度何処かでお会い出来ると嬉しいですね」
と、いうメールが届いたではありませんか!

こうして、フトしたきっ掛けに依って、ほとんど信じられないほどスムースに、しかも迅速に、彼とのお付き合いがスタートしたのだった。

で、それから一週間ほどした五月晴れの或る日のこと、二人は、と或るラブホでの初顔合わせと相成ったのだ。

で、当日私は、明るい薄水色のネクタイと明るめのグレーのスーツに身を包んでいたのだった。

一方、彼もまた、薄水色のネクタイに暗い色のスーツを粋に着こなして、メガネを掛けていたのがとても知性的で、素敵なイメージだったのを今でも思い出すのだ。

お会いしてからの彼は、とても明るく、いつも笑顔を絶やさず、そして常に私の方にその温かい眼差しを注ぎながらも、そのメガネの向こうからじっと見つめてくれていたのが、それだけでとても快い気分に浸ることができたのだった。

で、一方、私の方はと言えば、自身の内気な性格そのものをその動作に現われる様に、いつも出来るだけ視線を合わせるのを避けるような仕草で、ややもすると俯き加減で会話するという状態が多かったのだ。

このような仕草は、加齢と共に頭髪の後退が顕著になったのがその要因なのかも知れないが、更に、その仕草がやや多くなったのかも知れないのだった。

で、彼が懸命に私の気を引こうとして、ニコニコしながら私に話しかけてくれているのに、私の方は、ただ、彼の滑らかは話の内様に、ひたすら笑顔でもって頷くばかりだったのだ。

彼の目は、常に私の方に注がれているのに、私の方はと言えば、笑顔こそ絶えさせないようにしてはいても、その視線は常に斜め下方に向けて居るばかりで、なんとも内気丸出しの有り様が、有りありと見て取れたに相違なかったのだろう。

これは、その後の彼との長いお付き合いの間に於いてでも、彼から時どき話の中で語られることでもあったのだった。

しかし、これこそは、彼が私をいっぺんに好きになったそのきっ掛けでもあるし、その後も、彼との熱い交わりの最後の言葉と接吻の合間にも、常に私への熱い思いを語る際に、彼がこの私の初々しい仕草への一種の賛美として語ることになろう等とは、当初は露程にも知る由も無かったのだった。

でも、彼の話振りが余りにも軽快で、しかもウイットに満ちた、それは流れる様な言葉の数々を聞かされたりすると、ついつい心の奥底から、自然と笑顔が湧いてくる私でもあったのだ。

その時の彼の笑顔こそはとても素敵だったし、一方彼の方も、私がじっと彼の笑顔をみてくれているのをとても嬉しいと、折に触れては語ってくれていたのだった。

そして、彼のそれは朗らかで滑り出る様な言葉の数々と、その仕草、表情に引き込まれて仕舞った結果、ついつい堪りかねた私は、もう、堪りかねて遂には破顔一笑となって仕舞うのだった。

で、このようにして、彼と私は、もう何年、いや何十年もの間、至ってごく親しく心の奥底までも知り尽くした大親友の如く、一気に打ち解けていったのだった。

こうして二人は、互いに気心も十二分に理解し合った頃合いを見計らって、どちらかとも無くごく自然に、互いの肉体をさも愛おしげに、触れ合い始めたのだった。

私が左手で彼の右胸の辺りを遠慮しがちに、ソぉ~っと弄れば、それと交差するが如く、すぐさま今度は彼の右の手が、私の下腹部辺りへと、初めはやや遠慮勝ちに、そぉ~っと・・

そしてやがて、次第にその指先にまでも、次第々に強めに触れて来たではありませんか!

で、更にはまた、私の反応の程度を、しっかと確かめるかのようだった。

その指先の動きにまでも超微妙な強弱を散りばめながら、私の「反応は如何に」と、ばかりに細かい気遣いを見せてくれる、それは心優しい彼に、私はもう、有り難くて、天にも昇るが如くの幸せ感に酔い痴れ始めたのだった。

で、この様にして、早くも遂に二人は、その愛の交歓がいよいよこの瞬間を境にまったり、じっくりとスタートしたのだった。
或る出会い(その2)

で、ここで彼は突然、その身を私の方に押し付ける様にしながら、その唇を私の唇へ触れてきたではありませんか!

私は咄嗟に、ハッとしながらも、一旦気恥かしさからそっと身体を引いてしまったのだった。

なんせ、男性との接吻など、恥ずかし乍この年齢になるまで、只の一度も経験したことも皆無だったその節の私だったからだ。

でも、それを知ったか知らないかは定かではないが、彼は、もう、そんなことは一切構わずに、再び私の唇を執拗に奪いに来たではありませんか!

こうして、彼は、次第に私の唇をめいっぱい迄にも吸い付き捲くり、しかも、その舌先をグイグイグィ~っと私の口中へと深々と挿入して来たでは御座いませんか!

その圧力の強いの、なんのって、それは、オトコの舌の強さがこれ程までにも超強烈なるものだったのかと、この時ほどそれはもう、びっくりもし、とても驚いたわたしだったのだ。

なんせ、自慢にもならないが、この歳になるまでこの私は、オトコと只の一度も接吻などしたことは皆無だったし、ましてや身体を触れ合うなんぞは全く以って未経験でもあったからだった。

で、今になって改めて、己がその遠い過去をふと思い起こしたのだ。

それはもう、ず~と昔の、それこそは未だ小学校に入学する以前のごく幼い頃或る日のことだった。

勿論、当時は毎日午後には、もう『ねんねの時間ですよ!』などと、よく母親から言われた頃のことだった。

この道どころか、自分の下半身と隣の女の子と、田舎の道端などで小用を催し、立ち小便をした際に、なぜ女の子はしゃがむのだろうかと、不思議に思ったものだった。

自分はいつも立ったまま用を足せるのに、なんて女の子は不便なのだろうと、幼い乍、その頃には何時も不思議だったことを思い出すのだった。

で、その女の子とは、キッス?らしきことを行なった記憶もあったのだが、当の私には、それ以上の知識などは無論皆無だったのだ。

ましてや男同士のキッスなど、思いも及ばなかったのは、至極当然と言えば当然だったのだろう。

ま、誰でも成長して青年期ともなれば、取り敢えずはお見合いや、恋愛の違いはあろうとも、普通に結婚し、普通に子宝にも恵まれ、至って平穏無事に夫婦生活も体験し、その生涯を全うするのがごく通常のパターンでも有るのだろう。

で、その様に極々一般男性と同様に、『この道のド素人』でもあり、右も左も不案内の、当・山中道之こと私としては、『この道の大先達』に相違ないと信じきっていた三枝健一なる彼に、その総てのコントロールをお任せする以外に、まったく、為す術のヒトッかけらさえもなかったと言うのは、止むを得なかったのかも知れないのだった。

で、まあ、それは兎も角として、この様にして「タチ役」の彼・健一と、「ウケ役」の私・「道之」との二人は、次第々にそのオトコ同士のエロティズムの花の大輪を、次第に見事に迄も開花させていったのでした。

そして、その道程を、歩一歩と進むに付け、遂にはその高みへと上り詰めるべく、互いの肉体を舐め合い、シャブリ合い、更にはその互いの肉体にむしゃぶり付き、遂にはその相互の肉体の奥深くに迄も挿入し、また挿入させられたり、と、完全に心身共に身一つに『結合』するまで、とことん愛し合い捲くりはじめたのだった。

或る出会い(その3)

ま、このようにして或る日二人は、偶然の機会に、出会ったのだった。

いや、そう、決して偶然などではなく、私が生まれて初めてながら、あの、オトコ同士の出会いのページに登録したが故に、彼と出会う事が出来たのだった。

其処には、私が生来もって生まれたゲイとしての本性が、きっと遅まきながら芽生えたが故に、この道への彷徨がスタートを切ったとも言えるのかも知れなかったのだ。

勿論、私は今日に及ぶまで、男道へ知識は皆無ではなかったし、それなりの興味もあり、古の我が国の種々の歴史や文献等からも情報を得たり等は致してもいたのだった。

しかし、いざ現実に、その様なシチュエーションに立ち会うなどと言うことは、全く以って想像すらできなかったのも、これまた事実でもあったのだった。

で、今や先程から彼の右の手が、それは執拗に私の股間に纏わり着いて来ていたのでした。

しかし、私の方はと言えば、その左手指先をソォ~っと彼の胸元へと忍ばせて、ワイシャツの上から乳首と思しき辺りをそっと摩擦をし続けるのだった。

すると、彼は先程来、私の唇を頻りに吸っていたのが、次第しだいにその強度をまして来たではありませんか!

そして、遂に彼は、その愛しい舌先を、目いっぱい私の口内深くに迄も差し込み、『超ディープキッス』を始めたでは御座いませんか!

この舌と言う超微妙なる器官は、諸動物などに措いては通常食物の嚥下をスムースに運ぶ為のものなのだろうが、我ら所動物の最高峰を自認して止まない人類のおいては、ただそれだけの手段ではなく、それはもう、超微妙な精神的な性感帯とも言えるモノに迄も格上げされてしまっているのだろう。

勿論、言語という、これまた超微妙なる己が意思までおも、自己以外の人物へと的確に伝達するべく活用する手段でもあるのだが・・

ま、それは兎も角として、二人の肉体が、先ずは互いの舌という、これまた超微妙な器官を通して、その欲情の炎を一気に燃え上がらせていく二人なのだった。

で、私はもうその時、無我夢中になって、愛しい彼の艶めかしい舌の根元に迄も、吸い付いて、吸い付いて、そして、全身全霊をもって、彼の総てを、もう、金輪際、絶対に離さずとばかりに、激しく吸い付き捲くったのでした。

つづく
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( 志朗さんの了解を得て(ゲイの老け専出会い)「お爺さんの玉袋」に掲載されたものを転載させて頂いています。)

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