上野新平シリーズ(第95話):愛するお爺ちゃん再び(3)By源次郎


(5)

上野新平(53)は、支社での会議のため出張していた玄界灘の小島から呼び戻され数日自宅に帰省していたが、二日間の会議も終わり再び島に戻る準備をして出勤していた

「あら、上野主任、早いんですね。今から“古山水道”へお出かけですか。」

「ああ、よっちゃん、おはよう。君だって相変わらず早い出勤だね。私は昼前の船で再び島流しだよ。」

「え、そうですか・・・。おっかしいなぁ、お爺ちゃんったらはしゃぎ過ぎて忘れたのかしら。」

「おいおい、お爺ちゃんって誰のこと言っているの。」

「部長ですよ。先週の金曜日、お昼過ぎだったかしら営業部からの要請で“上野主任に行って貰おう”って電話で返事されていましたけど。」

「あっはははっ、部長にお爺ちゃん呼ばわりは迷惑だろう。私と同期入社なんだよ。」

「すみません、でも部長は夕方お孫さんが生まれたって連絡受けて喜んでいましたよ。」

「ふぅーん、娘さんが結婚するかもって聞いていたけど・・・。それって“出来ちゃった結婚”だったんだ。」

「そうらしいですわ。羨ましい・・・。」

「羨ましいことかな・・・、それは勝手だけど、私が“古山水道”に行く予定になってるのは本当なのか。」

「そんな電話されていたの聞いていましたけど違ってたのかしら・・・。あ、部長が見えましたよ。」

平身低頭で謝る部長に貸しを作った形で急遽自宅に戻りマイカーで簡易水道設置されている山間に工事見積もりに出掛けることになった。

先日の地震で山間部の簡易水道設備にも被害があったらしく、取り敢えずの応急処理で間に合わせているらしいのだが、保健所と水道局から早急にメイン装置の修理点検の要求が出ているらしい。

技術的な点検が伴う工事見積もりには営業部が出掛けても結局は技術屋が同行しないと判断出来ない。

大会社では、そうした小回りの聞く便利な人材が必要になってくるのだが、こんな時上野新平の出番になる。

点在する簡易水道供給施設がある山間の道を走る。

こうした山間部の水道設備は、厳密に言うと、水道法での簡易水道ではない。

小規模な給水設備が山間部の集落で多くなってきた。湧き水や井戸水が安全でなくなってきたためである。

産業廃棄物が山の中腹に堆積されているのが最大の要因であるが、個々の家庭での維持管理が難しく成って来た為でもある。

到着前に、見晴らしの良い山頂部を超えるところで、朝早くから起きてきて新平に持たせてくれた隣の福島善吉お爺ちゃん手作りの弁当を感謝しつつランチジャーから取り出して済ませる。

一緒に持参した500ミリのペットボトルのお茶を一気に飲み干してしまう。

(うぅーん、これって今は酒より美味いかも・・・)

昨日、詩吟伴奏をしたあと懇親会に引き込まれ帰宅が午前0時過ぎていたこともあり、食後エアコンの効いた車の中でウトウトしてしまった。

前日、詩吟発表会の尺八伴奏を急に頼まれ、つつがなく終了し、翌日から出張があるから発表会終了後の懇親会を固辞したのだが、今藤お爺ちゃんや詩吟の会長に強く誘われ乾杯の席にだけと言うことで参加してしまった。

それが間違いの始まりだった。懇親会会場に会長と入るなり数十人の懇親会参加者から嵐のような拍手で迎えられてしまった。

当初は、会長入場に対しての歓迎の拍手だと思い自分も一緒に拍手していたが、そうでない雰囲気に包まれ、終日尺八伴奏したことにる感謝と慰労の拍手だと聞かされ赤面してしまった。

昼食後の車の中で昨夜のことを思い出していた。

60代から80過ぎのお爺ちゃんおばあちゃんが出席している懇親会場だった。

始まって一時間もすると、高齢の会長や、お婆ちゃん達、それに翌日勤務がある若い会員達も、殆どが帰ってしまい、眺め回すと素敵なお爺ちゃん達が二十数人になっていた。

新平は、早々に席を外す予定だったが、こんなにまで美味しそうなお爺ちゃんが礼服の上下を脱ぎ捨てステテコ姿で顔を赤らめて並んでいる光景なんて滅多に拝めるものではない。

翌日の仕事が気になりながらも、“どうにかなるだろう”と、ついつい二次会、三次会と付き合ってしまった。

三次会のスナックでは、カウンターの一番奥の端に座り、お爺ちゃん達の観察をしていた。

俯いたまま黙り込んで、水割りを飲んでいるお爺ちゃん。発表会での失敗したことを楽しそうに隣のお爺ちゃんと大声で反省していたりする。

今藤お爺ちゃんも、新平が帰らなかったからか、あまり飲めない酒に付き合ってついて来ている。

新平とは一番離れた入り口付近に座って、ニコニコと隣のお爺ちゃんと何やら喋っている。

懇親会会場ででも、新平の“お湯割り”を一度作ってきてくれただけで、意識して関わろうとしない。その気持ちは良く分かるがやっぱり寂しかった。

時々、新平を見ているようで顔を上げた時に目が合ったが、ニッコリ笑い返すだけで言葉を掛けてくる様子は無い。

やはり人前では極力他人を演じているようだ。

だが、今藤お爺ちゃんに拘束されること無くゆっくり他のお爺ちゃん達と会話出来た。

夜も遅くなったスナックは、カウンター後ろのボックス席の数人のグループ客が帰ったので、懇親会流れの仲間内十人あまりの貸切になる。

カラオケで歌いだすお爺ちゃん、それにあわせて二組のお爺ちゃんが抱き合って楽しそうに軽快な足取りで踊り始めた。

新平もカラオケを歌うように指名されたが、ここはお爺ちゃん達に活躍してもらいそれを見せてもらって楽しむことにした。

なかでも、二人のお爺ちゃんに、その気があるようで無い様な誘いを受け戸惑ってしまったが、まだまだ楽しいことは後日にしっかり確認することにして、また今藤お爺ちゃんの手前、その夜は、名刺と携帯電話番号を教えるだけで止めた。

そうしている新平の動作を見ていないようにしているが、しっかり見届けているようだ。可愛い今藤お爺ちゃんの嫉妬をしている様を嬉しく思う。

昼食を済ませ、ついついウトウトしてしまったようだ。背凭れを起こし、オートマティックのレバーをドライブに切り替え発進する。

(ちょっとゆっくりしてしまったな・・・)

舗装されてはいたが、曲がりくねった山道を急いだ。

古山施設長の大森修三宅を訊ねて到着したのは、すでに午後二時過ぎだった。施設の鍵を預かって行かないと入れないからだ。

(今日の作業は、ここだけで終わって、あとは明日頑張ろう・・・)

大森お爺ちゃんの家は、玄関も縁側も開けっ放しだったが留守のようだ。何度か声を掛けたが人がいる気配が無い。

仕方なく、そこから車で十分余りの山道を給水設備がある山の中に向かう。

(電話しておけば良かったな・・・、給水設備は鍵が掛けられているはずだから出直し、ここは明日にして別の給水設備の見積もりに行こう・・・)

途中でユーターンしたかったが適当な幅員が無かったので結局古山給水場まで来てしまった。

道路の行き止まりまで進み、右手に給水設備をみて、左手の崖を削り取って車が方向転換出来るようになっている。

二度ほどハンドルを切り返しバックさせ方向転換を済ませる。そのまま道路を下ろうとしてフェンスで囲まれた給水設備を見て、ちょっと不思議なことに気付いた。

(施設の扉の施錠が開いている・・・、当番のお爺ちゃんが忘れたのだろう。県の担当官にでも見つかったら条令違反で怒られるだろうに・・・)

幸いにも、折角あけていてくれてあるんだから、点検と見積もりが出来る。

早速エンジンを切って車を降りる。

高さ二メートルのフェンスの上には有刺鉄線が五十センチ位の高さで張られ一周している。その一角に施錠されるフェンスと同じ材料で作られた扉が設けられている。

施設の周囲は、雑木林と竹薮で囲まれ、それに吹き上げる風が騒がしい。また、下を流れる小川のせせらぎが、風の音と一緒に歌っているようだ。

扉を開けようとして第一次受水タンクの陰に人影が見えた。

頭は禿げているが、ちょっと派手目の花柄がプリントされたTシャツを着ている。

短パン履いているのか、ゴム草履を履いた足の膝から下の素足が見えている。膝を抱え込むようにして座り込み、草むらの中をなにやら探しているようだ。

横顔が見えるところまで来て、大森修三お爺ちゃんだと。分かった

(何を探しているんだろう・・・、コンタクトレンズじゃ無いだろうし・・・)

足音を忍ばせお爺ちゃんに近付き驚かそうとしたが枯れ枝を踏んで“パキッ”と音を立ててしまった。

(バレた・・・・・・・・・)そう思い二・三歩近付き声を掛ける。

「何しているんですか。」

既にバレていると思っていたが、新平の声を聞いて身体を“ビクン”とさせ驚いている。

それでも、驚いた事を知られたくなかったのか、やおら不機嫌な顔で振り返って見てきた。

暫く“ポカン”と口を開けていたが、新平だと気がついたのか、それとも悪いことをしていて見つかったことに後悔しているのだろうか。

新平を指差し、尻餅をつき、倒れないように片手で身体を支えるように腰の後ろの泥に手を付いている。

「何か悪いことしていたでしょう。」

挨拶代わりに、顔は笑って見せていたが、戒めるように口調を強く聞いて見た。

「し・ん・ぺ。い・・・っか? お前、本当に新平か・・・。」

「そうですよ、お爺ちゃん元気そうですね・・・。」

新平の言葉が聞こえたのか聞かなかったのか、ゆっくり立ち上がりながら頭の上から足先までを確認するように眺めまわしてくる。

立ち上がったお爺ちゃんは、下は相変わらずふんどしだけで、小さいシャツのため、でっぷりした腹の中央に窪んだ臍が見えている。

今更隠しても同じことだが、シャツの裾を引き下げ臍を隠そうとしている。それより、ふんどしの脇から覗いている金玉と萎んだ“ちんぽ”を隠すのが普通だろう。

次の瞬間、お爺ちゃんは、泥こそ後ろ足で跳ねたりしなかったが、新平に飛び掛ってくる気配だ。

新平も、瞬間的に両手を広げ、片足を後ろに引いて身体を支えられる体制を作って待った。

「新平っ! 逢いたかったぞ・・・。」

予期した通り、大森お爺ちゃんは、新平の首に両腕を回し、飛び上がって両足を腰に巻きつけ抱き締めて来た。

後ろによろけながらも、しっかり受け止め、フェンスまで下がり、そこで身体を預け、お爺ちゃんの身体を抱っこして抱き締めた。

心なしか潤んだ真っ黒いクリクリさせた瞳で見つめて来る。新平もニッコリ笑って唇を尖らせ、舌先でお爺ちゃんの鼻の頭を舐めてやる。

“ぬめっ”としたものが新平の唇に押し付けられ、そのまま舌を捻じ込まれディープキッスを始めてしまった。

荒い息遣いのお爺ちゃんが落ち着いた頃合を見て、手を引き車に乗せエンジンを掛けてエアコンを入れる。

シートを前に引き、背凭れを倒して後ろの座席とフラットにさせ、寝転んでナビシートにチョコンと座っているお爺ちゃんを見た。

お爺ちゃんは、新平の動作を見ながら、今にも飛び乗って来る目つきである。

「お待たせ・・・、お爺ちゃん・・・。」

両手を広げて待っている新平に、再び飛び掛るようにお爺ちゃんが身体ごとのしかかって来た。

無言のまま二人のディープキッスが再開される。新平は、舌を絡ませながらも、靴の踵を擦りあわせ脱いでいく。

「うぐ、うぐ・・・、新平の馬鹿たれ・・・、うぐ、うぐ、何しに来たんだ・・・。あふ、あふふぁ・・・。逢いたかったんだ・・・」

「何をしにって、地震で壊れた設備の点検ですよ。あ、ああ、」

「そんなことは、どうでもええ・・・。今夜は泊まっていけるんだろ。あへ、あへ・・・。」

「そうしたいのですが、他の4箇所の点検に回らないといけないんです。あ、ああ、お爺ちゃん、こんなところで、あ、ああ、人が来たら、あ、ああ・・・。」

「こんなところには誰も来ない。猿か山鹿くらいだ・・・。」

「それにタヌキも来ていますよ・・・。」

「ん? 昼間はタヌキはうろうろしない、あいつら夜行性だからのぉ・・・。こら新平。タヌキって俺のことだろ。相変わらず口が悪いのぉ・・・。あっはははっ。自覚している・・・。」

お爺ちゃんは、新平のズボンのファスナーをさげ、股間に顔を押し付け頬づりしながら、ふんどしの上から半勃起した“ちんぽ”を唇でなぞっている。

新平の顔の上には、お爺ちゃんのふんどしの前垂れが被さり呼吸が出来ない。

長年着用している洗いざらしのふんどしだ、なんとなく黒味がかったようにもみえる。舌で前垂れを掴み“ちゅるちゅる”としゃぶってみる。

心なしか、しょっぱい味がする。

(うん、うん、これがお爺ちゃんの匂いと味なんだ・・・)

いつの間にか、新平の“ちんぽ”を引っ張り出しベロベロ舐め上げ、尺八を始めている。

「おう、おう、新平の“ちんぽ”だ、あぐ、あぐ、“ちんぽ”だ・・・、ご利益があったってもんだ“四葉のクローバー”さまさまだで・・・。」

時々訳が分からないことを呟きながら、竿の根元から雁先を唇で包んで上下させている。

新平も、お爺ちゃんの萎んでいた“やわちんぽ”を口に咥え、金玉袋と一緒にモグモグ噛んで勃起を促していく。

(6)

「お爺ちゃん、本当に奥さんは帰宅されないのでしょうね。突然“ただいま”だなんて嫌ですよ。」

「わっはははっ、新平は心配性だな、カカァは、脳梗塞で倒れ、リハビリ中なんだ。今週は昨日から三日間のショートステーで、来週は、週三回のデイサービスってスケジュールがくまれているんだ。」

「そうですか、それにしても軽い脳梗塞でよかったですね。」

「うん、一時はどうなるのかと心配だったが炊事洗濯だけでも出来るようになってくれたからのぉ、助かっちょる。」

山間部の夕暮れは早い。まだ午後五時を過ぎたばかりだ、日没前だろうが山影で開けっぴろげた縁側も薄暗くなって来た。

心地良い涼しい風とともに、ヒグラシ蝉が、“カナカナカナ・・・”と周りをもの悲しく感じさせる。

“こんな故郷があったら・・・”時々心の洗濯に帰省する楽しみがあるだろうが、生活するには不便なところでもある。

「新平。どうした、なに物思いにふけっているんだ。疲れたかいのぉ。」

「あ、お爺ちゃん。疲れてなんかいませんよ。私みたいな助平を無理に泊まらせて後悔しないでよ。今夜は寝せませんから覚悟していて下さいよ。」

「うっひょ、頼もしいのぉ、俺も負けてはいないから逃げ出すんじゃないぞ、わっははははっ。」

洗濯物を取り込んでいたお爺ちゃんが庭先から大声で笑っている。

「ところで、お爺ちゃん“クローバーさまさま”って何のことだったのですか。」

「あっはははっ、そんなこと言ってたか。うん、うん、確かに“さまさま”だ。」

「だから、どうしてですか。」

「うん、カカァが倒れて、子供たちが孫を連れて帰って来たんだがな、テレビのチャンネルが少ないだとか、コンビにが無いと言って三日目には怒ったように帰って行った。」

「ああ、都会で生まれ育ったお孫さん達にしてみれば、最初はもの珍しさもあったでしょうが、便利な所が遊ぶにしても良いでしょうからね。それで・・・。」

「庭先で遊んでいた女の子が“きゃぁきゃぁ”言ってはしゃいでいてな、訳を聞いたら、あっちこっちに自生しているクローバーの中に、たまたま“四ッ葉”があったらしいのじゃ、それを定期入れに入れて置くと願いが叶うらしいのじゃ。」

「あはははっ、子供のころ川岸でそんなこと言って探していましたね。それで、お爺ちゃんも見付けたのですか。」

「うん、孫達に教えなかったんだが、給水装置の敷地にクローバーが密生しているんだ。それを思い出して昨日と今日探して見たんじゃ。」

「有ったのですか。」

「うん、一本だけあった。それを見付けて興奮していたら新平が後ろに立っていたんだ。驚いたなぁ・・・。」

「それだけですか、願い事は今からでしょうが何を・・・。」

「馬鹿、恥ずかしいことを聞くんじゃない・・・。」少し顔を赤らめ、目をパチパチさせている。

「え、恥ずかしいことですか・・・。助平なことでしょうね。」

「うん、それがな・・・。」

「お爺ちゃん、女子中学生でもないのに、何をモジモジしているのですか。」

「新平も鈍いなぁ。俺の願い事は死ぬまでに、もう一度新平とあいたかったのじゃ・・・。」

「わ、嬉しいですね。でも死ぬまでにって大袈裟でしょう。」

「ま、そうかもしれないが。以前新平が泊まってくれただろ。あの時の“ときめき”が忘れられなくって毎日のように新平が点検に来てくれないかと願っていたんだ。」

「お爺ちゃん、有難う。電話してくれれば直ぐにでも飛んで来れたのに・・・。」

新平は、流し台で庭の野菜で酒の肴を作っているお爺ちゃんに近付いて行き、腰を落とし膝を曲げ股間部を両手で被せ背後から抱き締めてやった。

「おい、慌てるな、包丁持っているんだ・・・、あ、ああ、止めろって言ってるだろう・・・、あ、ああ。」

腰をくねらせ逃れようとするお爺ちゃんを構わず抱き締め肩口に顔をつけ耳朶をあまく噛みにいく。

「うふっ、うひっ・・・、新平ったら相変わらずだもんのぉ・・・。」

拒否しながらも、ふんどしの前垂れで濡れた手を拭き身体を新平に向け唇を付けに来る。

新平の唇をベロベロ舌先で舐めまわし、鼻の穴にまで舌を差し入れてくる。

「なぁ、新平。もうすこしで、ピリ辛胡瓜が出来上がるんだ、それまで風呂の湯加減でも見て来てくれ。燃やす木は、近くの山の間伐材を細かく切っているからそれを投げ入れてくれ。」

「うん、分かりました・・・。」

お爺ちゃんの身体を開放し、風呂場の洗い場から外に出て焚口を覗き込み、ひとしきり燃えてしまった薪を釜底の奥に投げ入れていく。

(いつの間に風呂に火を点けていたんだろ、手際がいいなぁ・・・)

風呂の焚口からも、消えかけていたのが再び活気づき薪が燃え炎を手前に吹き出してくる。

表の庭先で遊んでいた鶏たちが一段と声を大きく“コゥ、コウ、コッコココ・・・”と鳴きながら鳥小屋に入って行き“バタバタ”と止まり木に飛び上がり、顔を羽の中に突っ込んで身づくろいしている。

お休み前の修正だろう。身体に付着した小さい虫などをとっているのだろうか、本能的な動作だろうが中にはもう眠たいうとでも言うようにまぶたを閉じたり開けたりして仲間の動きをチラチラ見ている。

風呂の煙突からは完全燃焼した様子の白い煙が立ち上がり、その煙も煙突から数メートル上がると大気に溶け込んで消えている。

竹林が雑木林に侵略したのだろうか、一段と高く聳え(そびえ)た数本の孟宗竹(もうそうだけ)が風に吹かれ、撓る(しなる)ように大きく揺れ白い笹の裏側を見せている。

「新平、酒の準備が出来たぞ。風呂が先か飯にするか・・・。」

裏山の木々が、家屋の屋根に覆い被さるようになり、踊るように揺らいでいるのに見とれている新平に、母屋からお爺ちゃんが大声で呼んでいる。

新平は、時間が止まった状態で佇んでいた庭先から裏庭に戻り、風呂の焚口を確認し、薪を奥に差し込んでから炊事場に上がって行く。

「どうしたんだ新平。クソ真面目な目つきで何を考えていたんだ。」

「あはははっ、クソ真面目な顔でしたか。なんだか故郷に戻ったようで気分良く裏山の木々のささやきを聞いていました。」

「そうだったか、うん、うん、ここは新平の故郷みたいなものじゃ、時々帰って来い。あっはははっ、待っているからのぉ。」

日に焼けた黒い顔を赤くして笑っているお爺ちゃんは、焼酎の準備をして新平が食卓に座るのを待っていた。

ちょっと多めの晩酌と食事を済ませ、風呂に入ることにした。

「ちょ、ちょっと待て、新平、あ、ああ、以前来た時そんなこと・・・、あ、ああ、しなかっただろ。な、なな、よせったら・・・。」

お爺ちゃんを風呂の淵に両手を付かせ尻を突き出させ、石鹸で綺麗に洗った後、石鹸の泡を流し、双丘の谷間を上から下でなぞりながら舐めていく。

時々振り返りながらも顔を上に向け呻き声を出し息を荒立てている。

「おう、おう、新平、あ、ああ、そんなサービス・・・、あ、ああ、どうしよう・・・。」

息も絶え絶えになったお爺ちゃんが腰が砕けるように座り込もうとしている尻を抱え上げ、再び石鹸の泡をまぶし、今度は新平の竿の先で双丘を上下に数回なぞり、ピクピク蠢く菊座を捉え腰を押し付けていく。

「お、おい・・・、あ、ああ、こんな所でヤルのか・・・、あ、ああ・・・。」

「はい、この助平“ちんぽ”は時と場所を選ばないんです。おほっ、入ったよ・・・、お爺ちゃん。迷惑かけてゴメンね。」

「う、うう、うん、迷惑だなんて・・・、あ、ああ、入ってる・・・、あ、ああ、ちょっと痛いぞ、新平・・・、あ、ああ、そのまま・・・、あ、ああ、抜くんじゃない・・・、そうそう、そのままそこを付いてくれ、あ、あう、あう・・・。」

(うふふ・・・、こんなに煩いおじいちゃんだったかな・・・、でも、こんな声を聞くと益々興奮していくんだよなぁ・・・)

「な、なな、あ、あう、あう、新平。い、いい、うっふぅーん。な、な、あ、あ、新平、キスしたい・・・、あう、あう・・・。」

「はいはい、分かりました。私もお爺ちゃんの顔を見ていたいのでね、ちょっと待っててよ。」

ゆっくり抽送しながら、お爺ちゃんの股間に腕を回し、半勃起している“ちんぽ”を揉んでやる。

「あ、ああ、あれ・・・、抜くのか・・・、あ、あう、あう・・・。」

「うん、アクロバットみたいにして筋でも痛めたら大変ですからね。ちょっとお休みしますよ。」

じわじわと“ちんぽ”を抜こうとしていると、お爺ちゃんは、ケツを押し付け、抜くのを嫌がっているようだ。

「お爺ちゃん、それじゃいつまでもキッス出来ないでしょう・・・、ちょっと体勢を変えますからね。」

「ああ、そうだったな、新平に抜かれてしまうのではないかと心配になってのぉ。」

「あはははっ、逃げたりはしませんよ。今夜は寝せないからって言ったでしょう。」

「そ、そうだったな、あはははっ、約束だぞ・・・、あ、ああ、抜ける。」

やっとの思いでお爺ちゃんから身体を離し、床に尻を付け足を投げ出して両手を広げお爺ちゃんを跨らせ腰を落とさせる。

「ん? お、おお、新平の“ちんぽ”はデカくて長いなぁ、それに硬い棍棒みたいな“ちんぽ”だ、真っ直ぐ天井むいているんだな、お、おお、入る、入る、おいっ・・・、“ちんぽ”が、あ、ああ、突き刺さっていくぅー。」

腰を全部落とし、新平の“ちんぽ”を根元まで飲み込んでしまい、安心したのかニッコリ笑って目を合わせはにかんだ顔をしてくる。

お爺ちゃんの太鼓腹がちょっと邪魔になったが、お互いが腕を巻き付け身体を引き寄せ密着させる。

「お腹が窮屈ではないですか。」

「うんにゃぁ、大丈夫だ・・・。」

汗だくになっているお爺ちゃんの顔を引き寄せ唇を付け舌を捻じ込ませ絡ませていく。

「うんぐ、うぐ・・・、あ、ああ、新平・・・。あ、ああ、好きだ、食ってしまいたい、あ、ああ。」

「後でゆっくり食べてもらいますからね。」

「あ、ああ、そんなこと言ってたら俺、本当に食っちゃうぞ。」

「既に、下の口で食い始めているでしょう。風呂から上がったら上の口で食べてもらいますからね。」

「うん、うん、食っちゃうからな。」

お爺ちゃんは、時々自分で腰を上下させたり左右に振って感じるところを確認している。

「あへ、あへ、新平。何かが俺のケツの中で動いたぞ、あ、ああ、確かに動いている。」

新平が、腰は床に付けたままで上下させられ難いが、“ぐぐっ、ぐっ”と足先に力を込め尻の穴を引き締めていくと、お爺ちゃんの直腸内で“ちんぽ”がビックンビックンと腸壁を撫で回す。

「ああ、たまらんなぁ・・・、あ、ああ、新平・・・、このまま射っちゃいそうだぞ、あうん、あうん・・・。」

今にも泣き出しそうな顔で焦点が合わない目つきで口からよだれを流し新平を見つめて来る。

「あ、ああ、もう・・・、あ、ああ、な、なな、あ、ああ・・・。」

お爺ちゃんは、新平の太股に跨って抱かれたまま射ってしまった。

“どろん”とした精液が、半勃起した“ちんぽ”の先から垂れ下がり、思い出したように“どくん、どくん”と勢いは弱いが、それなりに時間を掛け流れ出し、新平の下腹に“ぬめっ”とした温もりが感じられた。

翌朝、上野新平は清清しい目覚めで半身起き上がり、布団の横に寝ている筈のお爺ちゃんの姿を探した。

「新平、目が醒めたか。顔洗って来い。それまでに朝食の準備すませるからのぉ・・・。」

「あ、お爺ちゃん、早いんですね。おはようございます。」

昨夜の布団の中では、涙さえ流してオナゴみたいな声で善がっていたお爺ちゃんだが、それらを忘れたかのようにケロッとしている。

大森修三お爺ちゃんが支度してくれた朝食を済ませ再訪を約束して別れる。

庭先だというのに、構わず抱きついて唇を離してくれないお爺ちゃんに手をやく。

いつもそうだが、また誰とでもそうだがやはり別れは辛い。すぐ逢えるのだがと思いながらも新平も薄っすらと涙を浮かべてしまった。

(つづく)

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お断り:小説の中に登場する人名、地名、企業名はすべてフィクションであり、故意的なものではありません。(源次郎)
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