上野新平シリーズ(第100話):愛するお爺ちゃん再び(8・完)By源次郎


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「お、新平。今日は以外と早起きだな。」

上野新平(53)の隣に住む福島善吉が午前八時過ぎに裏の勝手口から我が家にでも入るように気軽に声を掛け入ってくる。

「あ、お爺ちゃん、おはよう。私よりお爺ちゃんが早過ぎなんですよ。今日はグラウンドゴルフの練習は行かなくって良いんですか。」

「これだからなぁ、県の大会は先週済んだんだ。お前が出張する朝声を掛けてくれた時、玄関前で言っただろう、年寄りが言うことはいい加減にしか聞いていないんだからな。」

「ああ、そうでした。でもいい加減に聞いている訳ではありませんよ。毎朝練習に行っているって聞いていたから尋ねただけですよ。朝っぱらから機嫌が悪いんですか。怖いな・・・。」

「ばか、県の大会でベスト8まで行ったんだ、機嫌が悪い筈はないだろう。今日は買物とか行かないのか。俺は一日暇だから手伝い出来るんだが邪魔か。」

「何言っているんですか。一度だって邪魔だなんて言ったことありませんよ。それより奥さんの具合は如何ですか。原因不明の熱は下がったのですか。」

「ああ、大したこと無いんだが用心のためそのまま一週間入院させることにした。多分過労だと言っていたが、あいつ何もかも一生懸命すぎるんだ。退院できたら、その後は、暫く孫のところで養生させる。掛かりつけの病院も近いからな。」

「そうですか、大変ですね。一度お見舞いに行かないと。」

「あ、それは止めとけ、病人扱いされているからと嫌うんだ。」

「あっはははっ、病人がそれでは直りませんよ。」

「婆さんの熱は心配ない。あのヤブ医者に預けているからな、その話はいいだろ、買物はどうするんだ。」

「お爺ちゃん、どうしても買物に行かせたいのでしょう。そうだなぁ、掃除洗濯済ませて昼からでもぶらっと行ってみましょうか。コレと言って不足した食料品は無いようですから。」

「行かせたいことは無いが、天気が良いからドライブでも兼ねて行かないかと思ってな。」

「そう言うことでしたら、午後からでも行きましょう。その代わり洗濯と布団干しの手伝いしてください。私は掃除がありますから。良いですか。」

「相変わらず、人使いが荒いな・・・。」

「人聞きが悪いなぁ、その代わりお昼はショッピングセンター手前に美味しい店がありますが、そこの評判のカツとじ定食ご馳走しますよ。」

「おお、それは久し振りだ。おい、急いで掃除せんかい。朝飯食っていないので腹ペコなんだぞ。」

「それを早く言って下さいよ。私もまだですから、今ハムエッグとコーンスープ作ります。牛乳とパンは、自分で冷蔵庫から出してください。これだからヤモメには手がやけるんだから。」

「何か言ったか。」

「いいえ何も」

バタバタした朝になってしまったが、善吉お爺ちゃんと久し振り一緒に朝食が出来、それだけでも嬉しい新平だった。

朝食を済ませ、掃除洗濯に取り掛かる前に、善吉おじいちゃんが脱衣場の洗濯機前に立っているとき新平は、洗わなくっても良かったシーツを押入れからわざわざ取り出し「これもお願いします。」と、お爺ちゃんに近付き身体を引き寄せ唇を付けに行く。

「うぐうぐ、あ、あうあう、後でゆっくりやれるだろ・・・。」

そういいながらも、お爺ちゃんはしっかり新平の身体に腕を回しベロベロと唇を嘗め回してくれる。

お決まり通り、互いの片手は相手の股間を弄り(まさぐり)優しく揉み合っている。

郊外の大型ショッピングセンターで買物を済ませ、約束の“カツとじ定食”を食べにショッピングセンター近くの食堂に立ち寄る。

「腹ごしらえも済んだことだし、ちょっとドライブしましょうか。どこが良いですかね。」

食堂を出て、駐車場を肩を並べて歩きながら車に向かう。

「うん、そうだな・・・。今日はドライブ止めとこう。」

「えっ、ドライブしたいってお爺ちゃんが言い出したんですよ。具合でも悪くなったのでは。」

「うん、あ、いや・・・、そんなことは無い。ちょっと食べ過ぎたようだがな。具合が悪かったら最初っからドライブなんて言いださないぞ。最近はガソリンも高くなったんだ、ドライブは今度にしよう。飯食ったら眠くなって来た。」

「おっかしいなぁ、お爺ちゃん、奥さんのことが心配なんだったら今から病院に見舞いに行きましょう。その間車の中で寝ていて下さい。到着したら起こしてあげますから。」

「婆さんは心配ない・・・。それよりな、ウス爺が店をしめるつもりらしいんだ。」

「そうですか。でも、それとドライブは関係ないようですが。お爺ちゃん、何か言いたいのでしょう。なんですか。」

「えっ、別にないけどな・・・。」

「お爺ちゃん、私に何か言いたいことがあるでしょう。怒らないから言ってみて下さい。」

「怒る? 何も無いって言っただろ。」

「だから、臼杵のお爺ちゃんが店を閉めたいと言っているんでしょう。もう歳だから仕方ないでしょう。」

「ウス爺は、まだまだ元気でやれる。自分は閉めたくはないんだ。客がコンビニなんかに取られて売り上げが少なくなったらしいのだ。ドーナッツ現象って言うらしいが人口も郊外に引っ越して少なくなっているからな。」

「それは言えます。ひと頃より朝の地下鉄のコンコースの込み具合が、少なくなっています。時々、今日は日曜日だったかなっと思う時がありますからね。それより臼杵のお爺ちゃんはどうするんでしょう。」

「東京の息子が同居しても良いって呼んでいるらしいがな。でも、向こうは官舎だし狭いだろ。だから気乗りしていないみたいだ。」

「ああ、それは良い事ですね。臼杵さんも頑張ってきたから少しは楽をした方が・・・。」

「馬鹿。年寄りだからって仕事を取り上げるようなこと言うんじゃないぞ、あの歳にしては元気な爺さんなんだから。」

「ああ、そんなつもりは無いんですが怒らないでよ。そうですね、臼杵のお爺ちゃんは若いですからね。」

「・・・・・・・・・。」

助手席側のドアーを開け、善吉を先に車に乗せ、シートベルトを締めてやる。

ドアーを締める前に股間に手を載せムンズと掴む。

「あの臼杵のお爺ちゃんは、誰かさんと同じくらいココも元気ですからね。」

「こらぁ、止さんか。誰が見ているか判らないんだぞ。」

「あっはははっ、お爺ちゃん。顔赤くして純情ぶっても駄目ですよ。この私が、元気で助平だと知っているんですから。」

「別に純情ぶってる訳じゃ無いが唐突だったから恥ずかしいだろ。」

「どっこいしょっと、さぁ帰りましょう。発車しますよ。」

川通りから博物館前を通る時、手を繋いで歩いている初老の紳士と、新平の歳格好に見える二人の後姿が見えた。

「お爺ちゃん、見ましたか。」

ちょっと徐行しながら、博物館に入っていく二人を見送った。

「ああ、ずっと先の方から見ていた。昼間っから勇気があるんだな、俺には真似出来ない。」

「そうですよね、あの様子だと旅行者でしょうね。幸せそうな二人ですね。」

「ああ、俺たちだって幸せだ。あんな見せ付けるようなことやらなくっても良いだろうにな。」

「あっはははっ、お爺ちゃん、妬いているようですよ。」

「アホ、馬鹿らしい。あんなのに嫉妬するわけないだろ。でも、ちょっとだけ羨ましいかな・・・。」

「あははっ、正直ですね。」

ちょっと顔を赤らめた福島善吉の頬を突っついて加速する。

自宅に帰りついたのが、午後三時を過ぎた頃だったので、善吉お爺ちゃんに手伝ってもらい洗濯物や、ついでに干してもらっていた布団を取り込んでいった。

「お爺ちゃん、お疲れ様。ちょっと早いですが、ビール出しましょうね。えっと、つまみは・・・、柿の種と裂きイカくらいしかないですが我慢して下さいね。」

「ああ、缶ビール一杯飲むくらいだ、つまみなんてなんだって良いぞ。」

350ミリ缶を冷蔵庫から取り出し、食卓に座っている善吉に一本手渡し、プルトップを引き抜き乾杯する。

ゴクゴクと一気に半分ほど飲み“プッファー”と息を吐き出し、お爺ちゃんと顔を見合わせニッコリ笑い合う。

「こんな昼間っから、たいした仕事もしないで酒飲んだりして、バチアタリだな。あっはははっ。」

豪快に笑う善吉だが笑い終わると、朝から気になっていたが沈んだ顔になっている。

(何かを言いたくて迷っているのは確かだが、果たしてなんだろう・・・)

「お爺ちゃん、何か言いたいことがあるんでしょう。」

「別にないがな。衆議院の解散の時期が気になるくらいかなぁ。」

「そんな・・・、話をはぐらかさないでよ。怒りますよ。」

新平は、これだけ何でも言い合える仲でありながら、このお爺ちゃんが口ごもっているということは“金銭的なこと”あるいは、もしかして“臼杵総菜屋のお爺ちゃんのこと”だろうかと、色々詮索して見るが、これと言った決定的な善吉の悩みが判らない。

(強行手段で口を割らせるしかないだろう・・・)

そう思うと、可愛そうでも有るが、このままでは、久し振りに今夜一緒に寝るつもりで楽しみにしていたのに先が思いやられる。

「お爺ちゃん。」

食卓の椅子に座って残りのビールを飲み干そうとしている善吉の背後から、缶ビールを持っている右手を避け左手と身体を抱き締めていった。スキンシップもかねてのつもりだったが、本気で抱き締めたくなる。

「おいおい、何をするんだ。苦しいだろう・・・。」

抱き締めていた腕が、逃れようと身体を捩って来るので、新平の腕が善吉の首の方にずり上がってしまっていた。

「あ、ごめんごめん。苦しかったでしょう。でも口を割るまで話しませんからね。」

締めていた腕を緩めたが、身体に巻きつけた両腕を話さず善吉の耳元に唇を持っていき、息を吹きかける。

「ああ、判ったからその腕を離してくれ。」

「正直に包み隠さず全部吐くんですよ。だったら開放してあげますから。」

念を入れて、一旦緩めていた腕を一度きつく締めるジェスチャーをし、新平は善吉の横の椅子に腰を下ろした。

「ああ、吃驚した。このまま殺されるのかと思った。少しは手加減してくれないと、お前は腕力が強いんだからきついんだ。ゴホゴホ・・・。」

善吉は、残ったビールを改めて飲み干し、口を湿らせ、手の甲で唇を拭い、身体は前を向いたまま顔だけ横に向け新平を見てくる。

新平は、顔を傾け出来るだけ温和な顔をし、善吉と目をあわせ“コックリ”頷き、善吉の話を誘う。

「鉄砲のことなんだけどな・・・。」

「えっ、何ですか、いきなりそんな危ないはなしですか。」

新平は“鉄砲”と聞いて、そう呼ばれている飯塚さんの事を思わないではなかったが、善吉お爺ちゃんが、飯塚のお爺ちゃんとの関わりは、家庭菜園に連れて行ったきりだから、詳しく知っている訳がない。

そのため、鉄砲と聞いて、ライフルとかピストルを思い描いていた。

「危ない? あっはははっ。新平もカンが悪くなったか。ほれ、家庭菜園に婆さんを連れて行っただろ。あの時、戸畑さん達の仲間で鉄砲と呼ばれていたのが居ただろう。覚えていないのか。」

善吉は“俺は覚えていたぞ”とちょっと優越感をもった目で新平を見返してくる。

「ああ、そんな人が居ましたね。歳に似合わず筋肉隆々のお爺ちゃんでしょう。その人の話ですか。」

「うん、そうなんだ。新平も覚えていたか。」

善吉は、腕組みし、時々目を瞑って思い出しながらポツリポツリと話し出した。

それは、一週間前の土曜日、県のグラウンドゴルフ大会参加のため、飛行場東側の運動公園に、町内会で選抜された選手と応援団の二十数名で中型バスで出掛けて行ったときだった。

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その日、鉄砲こと飯塚も自治会長の立場上、住んでいる町の選手の応援にやって来ていた。

“お、福島さんも来ていたのか、元気そうだな・・・”

飯塚は、遠くから善吉たちのプレーを眺めていたが、離れても居たため話しかけるチャンスがなかった。

善吉が所属する自治会の代表が、ベスト8に勝ち進み、次の試合まで時間があったので、一人トイレに向かった。

整備されたばかりの運動公園のトイレも綺麗に改修され明るいタイルが床から壁まで敷き詰められ、小便器も10個ほどが並び、大便のブースも5個ほど設けられた広いスペースだった。

以前は、大便器ブースには“まんこしたい”とか“ケツにいれてくれ”だのといった落書きが所狭しとはなざかりだったが、これでは、そうした落書き文明も抹消されたことだろう。

少し寂しい気もする。あれはあれで、性教育の一環にも思えていたからでもある。

入り口を入ってすぐの所に大きな鏡が取り付けられた洗面台がある。そこでまず手を洗ってから手前から3個目の小便器前に立った。

相変わらず小便の出が悪いのだが、暫く待っているとチロチロと出始めた。だれもトイレに居ないのをキョロキョロ眺め回した後“ブッ、ブ、ブブゥッ、ビリビリ、ビッ”と力を込め屁をふった。

ちょっと湿り気がある音だが、これは尻の穴の近くに汗が出ているからだ。

丁度屁を出し終えたところに誰かトイレに入ってくる気配がした。

(まぁ、聞かれたって構わないが、タイミング良く終わったな・・・)

善吉は、聞かれても恥ずかしいことは無かったが、やはり聞かれて嫌な気分になられるより良かったと安堵し、放尿が済んだ“ちんぽ”を振って鈴口から垂れているのを扱きあげ、ジャージのズボンに仕舞おうとしていたが、これだけ小便器が空いているにもかかわらず、隣の小便器の前に立った男が気になった。

「福島さん、ベスト8ですか。頑張っていますね。お元気でなによりです。上野君も相変わらずですか。」

隣に立った男は、腰を引きチャックを下げ、手を突っ込んで“ちんぽ”を引っ張り出しながら、痰を小便器に吐いて話しかけてきた。

(なんだ、誰だこいつ、俺のことや新平のことまで知っているのか)

善吉は、その男の方を向いて顔を確認した。確かに、どこかで見たことのある男だった。

「やぁ、えっとぉ・・・。あ、あの時の農場で会った方でしたね。その節はお世話になりました。そうだ鉄砲って方でしたね。」

「いやぁ、覚えていていただきましたか。光栄ですな、飯塚といいます。あそこの仲間は鉄砲としか呼んでくれませんが。あっはははっ。」

善吉夫婦と新平で家庭菜園にお邪魔して楽しかったことなど、お礼をまじえて話していたが、小便を済ませたはずの飯塚は、小便器に立ったままで離れようとしない。

そればかりか、鉄砲は“ちんぽ”を掴んでいる手が小刻みな動きをしていて、善吉が気付いたと見るや一歩下がり、扱いている“ちんぽ”を見せ付けてきた。

その“ちんぽ”は、すでに勃起し、テカテカ光らせた赤黒い亀頭の先には透明の先走り玉が落ちそうになっている。

「お、これは凄い、元気がありますね。」

善吉は、全く予期しなかった鉄砲の行動に多少驚きと違和感があったが、挑発されていると感じながらも、次の瞬間鉄砲の熟れきったプルーンのような雁とその茂みの中から突き出ている竿を掴んでいた。

其れと同時に、“ちんぽ”を掴まれた鉄砲は、善吉のジャージのズボンの上からムンズと股間を掴んできた。

「あっ・・・。」

素早い鉄砲の反射神経もどきの行動に、善吉は腰を引いて逃げることも出来ず、鉄砲に“ちんぽ”をつかまれ軽く揉んでくるのをされるがままで、見詰め合っていた。

その時、トイレの表で数人の話し声がして入ってくる気配を感じ、咄嗟に離れ洗面台に向かった。

「近いうちに、ゆっくり二人っきりで飲みたいですね。」

並んで手を洗っている時、鉄砲が小声で囁いてきた。

“二人っきりで・・・”これは何を意味しているか、善吉にわからないはずは無かったがニッコリ鏡に写った鉄砲の顔を見て微笑み返すのが精一杯だった。

薄くなった頭髪に汗をかきながら、鉄砲は、夢にまで見た善吉とこんな所で再会出来たことが、夢のようで嬉しくて堪らない。

あの日、新平がこの老人と家庭菜園に遊びに来た時、一目ぼれしてしまったのだが、新平の手前それを告白する機会も勇気も無かった。

畑から大根を引き剥く要領を善吉に近付いて行って教えている時、鉄砲の股間は既にズボンの中で半勃起状態になっていた。

善吉に説明していると、鉄砲は熱い目で善吉から股間を見つめられているのを察していた。

(あ、このお爺ちゃんは期待通り“男道”を知っている・・・)

自分勝手な解釈だったが、一瞬そう思ってしまうと、どうしてもこの老人を何とかして見たいと思った。

しかし、その日はどうすることも出来ず諦めていたが、一月後、たまたま町内の自治会の仕事を手伝っていてグランドゴルフ大会の付き添いをさせられ、偶然にも再会出来たことは、神様がチャンスを与えてくれたようだった。

早速、“二人っきりで酒を酌み交わしたい”と言って、福島善吉老人の反応を見たが“まんざらでもなさそう”な返事で、それだけでも満足だった。

しかし、このお爺ちゃんには、上野新平と言う強硬な恋敵がいることも確かだ。

そうそうは、一筋縄では愛し合えるまでもっていけないような複雑な気持ちだった。

諦めるには勿体無い素敵なおじいちゃんだと善吉の後姿を見送った。

善吉は、遠い空を見つめるようなトロンとさせた目で淡々と新平に話してくる。

「それで、飲みに行ったのですか。」

新平は、焼酎を出して来てロックで飲み始めだした。

「おいおい、ロックで飲むなんて新平らしくないな。まだ陽も高いし、晩飯の支度もしないといけないんだぞ。」

いつもと違う新平の態度に善吉は“話すんじゃなかったな”と反省し、また、嫉妬してくれている態度の新平に嬉しい気持ちでもあった。

善吉の注意に耳を貸そうともせず、新平は黙々と焼酎のロックを新しく注ぎ、ニッコリ微笑みながら善吉の顔の前にグラスを差し出し乾杯のポーズを見せ、そのまま飲んでいる。

善吉は、流し台に立ち、勝手に晩飯の支度に取り掛かることにした。

「お、雨が落ちて来たぞ。洗濯物取り込んでいて良かったな。」

後ろを振り返って、新平を見たが、相変わらず焼酎を飲み続けている。冷蔵庫を開け、昨夜の残り物だろうか、ラップを掛けた野菜のカキ揚げが入っていた。それにウスターソースを掛け、新平の目の前にもって行く。

「カラ飲みは身体に良くないんだぞ。取り敢えずこれでも肴にしていてくれ。しかし、ほどほどにしていてくれよ、今夜は期待しているんだから。」

新平は、ちょっと顔を赤らめた善吉の顔を見上げ、椅子から立ち上がり、我慢出来ずヨロメキながら善吉の身体に抱きついていった。

「おいおい、そんな飲み方したら駄目だと言ったろ。ちょっと待ってろ、晩飯の支度するから。」

善吉は、新平の額に“チュッ”と唇を付け離れた。

それでも、どうしたことか、股間を膨らませてしまったが、今夜、新平と一緒に食べる晩飯の支度に取り掛かる。

後ろで、まな板の音を聞きながら、新平は自分の気持ちの整理が出来ないのに腹立ちさえ感じていた。

(どうしたと言うんだ、善吉お爺ちゃんが他の人と仲良くしたって良いじゃないか。まして相手は新平も良く知っているし、何度か愛し合ったあの優しくて男らしい鉄砲だ。)

それが判っていながら、新平の心が静まらない。

(これは、きっと嫉妬だ・・・。しかし、自分では許しているのに気持ちとは反対に酒を呷っている。)

善吉お爺ちゃんが、鉄砲と飲みに行って寝たとは言っていない。それでいてこの心の動揺は何だろうか。

自問自答しながら、善吉お爺ちゃんが作ってくれている美味しそうな味噌汁の匂いが漂ってくると何故か涙さえ流れてくる。

複雑な気持ながらも、新平は善吉と鉄砲の関係を許していることはハッキリしている。

誰も善吉を拘束することは出来ない。それも判っているのだが“私一人のお爺ちゃんであって欲しい”そう願っている。

(欲張りだと言われるだろうか、それでも構わない善吉お爺ちゃんは絶対離さない)

臼杵総菜屋のお爺ちゃんとのことを聞いた時より、新平の気持ちは乱れていた。

それでも、いつかは許すだろうとも思う。しかし、今夜だけは新平一人のお爺ちゃんであって欲しかった。

新平は浴室から、先に出て自分の身体を拭きおわり、シャワーを終わって出てきた善吉の身体にバスタオルを掛け、丁寧に吹き上げてくれた

その後、善吉を“ひょいっ”と抱え上げ寝室に運んで行き、そっと寝かせ、すでに素っ裸でいた新平は、善吉の目の前で半勃起した“ちんぽ”を片手で掴みしごきながら近付いていく。

「お爺ちゃん、さっきは泣いたりしてゴメンね。でも今夜だけは私一人のお爺ちゃんでいてね。」

「どうしたんだ、今夜の新平はちょっとヘンだぞ。いつだって俺は新平だけのものだ。」

「うん、お爺ちゃん。有難う。」

新平は、布団に寝せた善吉の上に馬乗りになって唇を奪いに行った。

長い口付けのあと、新平は、善吉の脚を広げながら、膝を立たせ、“ちんぽ”を咥えしゃぶり始める。

善吉も、目の前にぶら下がった美味そうな新平の先走りで濡れた“ちんぽ”を見て咥え、負けじとしゃぶりだす。

新平は、シックスナインになって、善吉の金玉を舐め上げた後、蟻の門渡りからアナルにかけベロベロと舐めていき双丘の割れ目に沿って舌先でなぞり、蕾のような突起にたどりつくと、そのまま蕾の中央に押し当て舌を二つに折り、突き刺していく。

善吉は、身体をのけぞらせ腰を持ち上げ、呻き声をあげ新平の身体に両足を巻きつけていった。

もだえ始めた善吉の様子を見て、さらにアナルに刺激を与え、再び尻たぶを両手で広げ、アナルの奥深く唾液と舌を差し込んだ。

「あぐあぐ、あん、あん、うっひっひ、うっひぃ・・・。い、いい、新平、いいよ、あ、ああ、い、いい・・・。」

更に舌先を深く差し込むと、首を振りながら口を半開きにして喘いでいる。

「お爺ちゃん、気持ち良いですか。」

善吉は、喘ぎながらかろうじて答えてくる。

「あ、ああ、新平、とても良いよ。あ、ああ、あうあう・・・。い、いい、ああ、いぃいぃ、いよぉ~~むぅ、うぅ~~。」

新平は、頃合いを見て秘腔に唾を付けた中指を一本挿し込んで見ると、何の抵抗も無くすんなり入っていった。

中指に人差し指を添わし、二本目をゆっくり挿し込むと、善吉は眉間に縦皺を寄せている。

「お爺ちゃん、痛いですか。我慢しなくて良いですからね、痛かったら教えてよね。」

「いいや、大丈夫だ、あ、ああ、凄く感じていて気持ち良いよ。あ、ああ~、どうしたんだ新平。あ、ああ・・・、く、狂いそうだ、あ、ああ・・・。」

善吉の両脚を肩に担ぎ、いきり勃った“ちんぽ”を秘腔にあてがいながら、ゆっくりと腰を押し進めて行く。

メリメリと音を立てるが如く腸壁を分け入り、そして一息に秘腔を串刺しにした。

「あぁ~、新平っ! いいよ~、あ、ああ、いま一つに繋がったんだね。入ってるんだな。あぁ~、あぁ~、い、いぃ~。」

暫くして“ちんぽ”が直腸になじんだ頃、マラ毛が入る程根元まで捻じ込んでグリグリと、掻き混ぜてやる。

浅く、深く、強く、優しく緩急をつけて、ケツボボを攻めたてる、ややあって、乳首を舐めながら、秘腔を突き上げる様に前立腺に刺激を与える。

善吉は、色々と、初めての体位を教えられ、言われるままに身を任せていたが、身体はくたくたで頭も朦朧としてきていた。

「お爺ちゃん、どうですか、気持ち良いですか。今夜の私は、自分でも異常に燃えているのがわかります。」

「あ、あんあん、うん、て、新平っ、あ、ああ、最高・・・、最高だ。あぐぇ、あぐぇ・・・、はぁ、はぁ、はぁ・・・。」

朦朧とした意識の中で善吉は、新平の身体から離れないようにしがみつき、時々抽送する新平に合わせ腰を上下させていた。

二人は、小時間余りも絡んだままの状態で卑猥な接合部の湿った音を聞きながら、一層燃え上がっていった。

「あ、ああ、新平っ・・・、もう、あ、ああ、あぐ、あぐ、あぐぅ・・・。」

「そうですか、お爺ちゃん、気持ちよさそうですね。このまま朝まで続けたいね。」

「そ、そんなぁ、あ、ああ、俺、壊れてしまう。あんぐ、あんぐ、ぐぐっ、ぐぐっ・・・。」

「そうですか、それは良かった。お爺ちゃん、お爺ちゃんは、新平一人のお爺ちゃんですからね。誰にも渡さないんだから・・・。」

「うん、判ったから、あ、ああ、お、おお・・・。」

(本当に判っているのだろうか・・・)

新平は、そんな疑問も抱きながら、今夜だけでも独占して朝を迎えたかった。

善吉お爺ちゃんの秘腔を串刺したままの状態で、胡坐をかいた膝の上に抱き上げて遣ると、おじいちゃんは新平の首に両腕を巻き付け唇を求めて来た。

お爺ちゃんの乳首を優しく掴みながら唇を吸っていくと、もう恍惚状態になり、腰を上下しながら顎を突き出し、泣き声にも似た喘ぎ声を出してくる。

「新平、あふ、あふ、あふふ・・・、うもう苛めないくれ・・・、あふん、あふん、頼むっから・・・、あ、ああ、もう射かせてくれ、な、なな、あ、ああお願いだ。、どうにかなりそうだ、あえんあえん・・・、あひあひ。」

新平は善吉お爺ちゃんの“ちんぽ”にラブオイルを塗りたくり、亀頭を中心にグリグリ捏ね繰りまわし扱きあげ、、すすり泣くような喘ぎ声を、口を吸いながら楽しんでいた。

「お爺ちゃん、そろそろ私も射っても良いでしょうか。」

「だ、だから・・・、は、早く射かせてくれ・・・、あ、ああ、た、頼むから・・・、あふ、あふ、あん、あん・・・、い、いい、いいよぅー。」

新平は、腰を強く突き上げ、直腸を押し広げる様に絶妙な腰使いで、抽送していくと、善吉は息を荒げ新平を睨みつけ涙さえ流している。

それでも構わず前立腺をコリコリと攻め立てていく。

善吉は、堪らず大声を上げ身体を弓なりに反らし天井を仰いでいる。

「あ、ああ、新平・・・、あ、ああ、もう駄目だ・・・。い、い、い、射っくぅー、射く、射くぅー、あ、ああ。」

次の瞬間、一段と大きな泣き声で、「うっわぁー。」と叫びながら、雁を大きく膨らませ、鈴口がパックリ口を開け、新平の顎から胸を目掛けて大量の白濁したドロドロの精液をマグマの如く噴射して、身体中の力が抜けて、・・・全体重を預けて果てた!

それと同時に、新平も、大きく脹らんだマラ先から弾けた精液が善吉の直腸一杯に飛び散り腸壁に激しく叩き付けていた。

その夜の二人は、グッタリして抱き合ったまま寝むってしまい、朝までに何度か目をさましたが、その都度どちらからともなく抱き直していた。

(完)

ーーーーー
お断り:小説の中に登場する人名、地名、企業名はすべてフィクションであり、故意的なものではありません。(源次郎)
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