上野新平シリーズ(第102話):コンビニに来るお爺ちゃん(2)By源次郎


(3)

ホルンの音が、いきなりフォルテシモになり、しだいにメゾピアノで落ち着いて奏でられている。

悲しげに演奏されていたバイオリンも他の楽器の音も次第にきえていた。

と、次の瞬間全体の楽器がアップテンポに移り、山奥の寂れた田舎町の桟橋に、蒸気船が到着したのを合図に村祭りが始まったような光景に思えてくる。

こんな変わり方は、ヘルベルト・フォン・カラヤンにしか出来ない手法のようだ。文化功労賞を貰った小沢征爾には、まだここまでは出来ないだろう、と勝手な、にわか評論家もどきの想像をしながらBGMに流れているモーツアルトを聞いていた上野新平だった。

そうした高尚な音楽が流れるリビングで新平は改めて自分の姿を見て“なんと似つかわしくない姿だ”と苦笑していた。

両肘をつき、内側に腕を並べ絨毯に埋め、その上に顔を横にして乗せ、腰を高く上げ尻を突き上げている。

想像しただけでも卑猥な格好だが、今その状態で別府老人の顔の前に暴露しているのだ。

別府老人は、何かの研究でもしているような真面目な顔でその中央の蕾にラブオイルを丁寧に塗りつけている。

その別府老人は、隆々とした筋肉をし、素っ裸で、中指と人差し指で、グリグリと塗り忘れた部分がないかを確かめるように顔を近づけ尻たぶの割れ目を覗き込んでいる。

やおら、二本の指の腹が菊座の中央でピタリと止まり、そのまま押し付け菊門に捻じ込んできた。

「うっ・・・、あ、ああ。」

思わず声を出してしまった。我慢できないほどの激痛ではなかったが、直腸内の空気が一気に圧縮掛けられた感じで、それと同時に一瞬だったが身体が小刻みに震え、意志とは反対に逃れようと腰を振ってしまった。

「あ、新平。痛かったですか。」

そうしたいたわりの言葉とは裏腹に、差し込んできた二本の指が、ズルズルと押し込まれてくる。

「あ、ああ、大丈夫です。あ、ああ、そ、そこ・・・、あ、ああ。」

別府老人は新平の前立腺を探し当て、ゆっくり指で撫で摩り、新平の顔を覗きこんで表情を確認する。

「新平。気持ちよさそうですね。」

「あ、はい・・・。気持ちいいです。あ、ああ。」

別府は、挿入していた二本の指を引き抜き、膝たちで新平に近付き、勃起した“ちんぽ”に手を添え数回扱いて新平の菊座に亀頭を押し当てリグリ捏ねながらインサートの準備にかかる。

新平の腰を片手で掴み引き寄せ、自分の腰を押し付けていく。

亀頭の先を変形させながら、一旦捉えた菊門の中央を確かめ、押し込んでいく。

「あ、あれ・・・。う、うっうぅーん。」

(とうとう入れられてしまったか・・・)

新平も別府老人が押し付けてくる腰に後ろ手で引き寄せ協力する。

久し振りにアナルを犯された想いだったが、何時だっただろうか。滅多に経験しないウケの立場であった新平が思い出したのは、もうだいぶ前のことだった

別府は、新平の顔が見えなかったが、特別痛そうなうめき声を上げる風でもなかったので、直腸に、極太の竿が慣れるまで暫く動かず、そのままで待った。

BGMは、相変わらず田舎村の祭りを思わせるアップテンポで軽快に進んでいる。

別府は、亀頭が真っ暗な直腸内を探検でもするかのように、ゆっくり進み、とうとう竿の根元までを突き刺していった。

「新平、大丈夫でしたか。痛くなかったんですね、今、新平と私がひとつに繋がりましたよ。おっほほほ・・・。」

「あ、ああ、そうですか、繋がっているんですか。大丈夫です。あ、ああ、そのまま出し入れしても大丈夫です。」

そういいながらも、新平は、直腸内の圧縮された空気が大腸を逆流させ内臓が突き上げられる感覚であったが、“ここは我慢だ”と明るく答えてやる。

まもなく、別府が竿の抽送をゆっくり始めてきた。

思い出したように出し入れしたり、忘れたのかと思うくらい停止させ、またゆっくり抽送を繰り返していく。

その別府の目に涙が潤んでいたのを新平には見えなかった。

「新平。有難う。」

そういっている別府の声も震えていたが、腕に顔を埋め、全神経をアナルに集中させているため聞くことが出来なかった。

別府が、上野新平に出会って、一目惚れしてしまったあの日のことを思い出していた。

それは、妻の十三回忌を済ませた寺の帰りだった。

七回忌までは、二人の息子夫婦と、一人娘の夫婦、それに賑やかな孫たちと一緒に寺で執り行ってもらったのだが、今回は、それぞれに用事が出来て日にちの調整がつかなく、寂しく一人だけでの十三回忌をしてやった帰りだった。

別府は、幼少の頃から大人の“ちんぽ”に対し異常に興味を持っていた。これは、自分にない物というより、あまりにも違い過ぎるグロテクスな多種多様な一物を羨望の目で見ていた。

(俺の“ちんぽ”も、あんなに太くなって剥けるのだろうか。まるで馬の“ちんぽ”のようだ)

近所の公衆浴場に、毎日夕方風呂に入って、そうした大人の“ちんぽ”を眺められるのが一番嬉しかった。

“人とちょっと違うのでは?”そうした気持ちで小学、中学と育っていく過程ですでに自分が異常であることに認識もしていた。

その原因は、自分が一人っ子であるためなのか、とも思ったりもしたが、周囲にも一人っ子は何人もいたし、彼らは特別騒いだり興味を示すような素振りが無かった。

しかし、別府は普通に大学を出て就職し、恋愛の末、いとしい女性にめぐり合い結婚も出来た。

最初の男の子を出産した妻に、産婦人科医に“二人目の出産は無理でしょう”と言われていたらしいが、それを隠して三年後に二人目の男の子を出産した。

その時、別府は初めて聞かされたのだが、妻は“大丈夫よ、私の身体は私が一番判っているんだから”とケロッとしていた。

しかし、妻の身体は、その頃から衰弱していくのが目に見えて進んでいった。

そうした身体でありながら、三人目を妊娠したといわれた時は、すでに五ヶ月目に入っており、産科の医者も堕胎は勧められないと呆れ顔で言っていた。

二人ともに、待ち遠しかった女の子を出産してくれたのは、それから数ヵ月後だった。

その娘が小学に入学する頃から妻の身体に異変が見えてきた。日に日に衰弱していく妻であったが“この子が成人するまでは、死ぬわけにはいかないのよ”と明るく笑い、上の二人の男の子と同様に学校行事にも積極的に参加し、家のことも子育てにしても、精一杯動き勤めてくれた。

末の娘が大学に入り、成人式の振袖を作ってやる頃には、ひ弱な身体も忘れるくらい元気であった。

別府は、コレ幸いと、家事や子育て一切を妻に任せ、気ままに時間が許す限り、“男色”の道を隠れて楽しんでいた。

それでもたまには、父親らしいこともしてやらないと、と思い近隣に子供が小学生の頃まではキャンプに連れて行ったりして、家族としての楽しい思い出作りも精一杯していた。

その息子二人も、大学を出て県外に就職していたし、娘も隣県の大学に通学するには遠過ぎたのでアパート住まいをさせていたので、気楽な二人暮らしをしていた。

妻が倒れた日も、別府はいつものように、スナックを数件回って陽気に鼻歌まじりで、午後十時過ぎに帰宅した。

玄関前でタクシーを降り、家に電灯が点いていないのを不思議に思いながらも、ふらつく千鳥足で玄関を開け、靴を脱ぎながら“いま帰った。お茶漬け食いたいが・・・、居ないのか”と声を掛けたが返事が無かった。

たまには、妻の手を煩わせずに自分で“お茶漬けくらいは・・・”とパジャマに着替え、流し台の方に行って、そこに倒れている妻を見つけた。

直ぐに救急車を呼んで病院に運んだが、目を覚ますこともなく、二日後に息を引き取った。

それ以来、幼少の頃からのオトコの身体を求め、二束のわらじで男道を生きてきたのだが、それ以来「男道」から足を洗い、妻へのざんげの気持ちで歳を重ねてきた。

「お爺ちゃん、どうしましたか。腰が動いていませんよ。」

新平は、直腸に勃起した“ちんぽ”を挿入したままで、動かなくなって新平の背中に抱きついている別府老人を不思議に思い振り返って尋ねて見た。

「ああ、気持ちよくなってな。あっはははっ、酔いもまわって眠くなっていた。」

「そんなぁ・・・、それでは攻守交替といきましょうか。お爺ちゃん、お疲れの様子ですから。それにしても、まだ硬いまま維持していますね。そこだけは別なんでしょうか。」

「多分な、別人格かもな、あっはははっ。」

照れもあったのだろうが、大笑いしながら背中に抱きついたまま新平の身体とともに横に転げ、器用に新平の片足を揚げさせ、老人とは思われない柔らかな動きで身体を交わし“ちんぽ”は突っ込んだまま、正上位になって新平の胸に覆い被さって来た。

別府老人の顔が近付き唇に吸い付いてきた時、新平は別府老人の瞳がこころなしか潤んでいるように思えた。

「お爺ちゃん、泣いていたのですか。」

聞いてしまってから、“まずいこと聞いてしまったな・・・”と反省したが、別府老人は、それに対しては何も答えず、絡ませている舌先を甘く噛んできた。

こうした会話の後、別府老人の“ちんぽ”が一気に萎んでしまい、新平のアナルから抜け落ちてしまった。

「お爺ちゃん、朝までまだ時間がありますから、一休みしてシャワーでも浴びましょうか。」

別府老人は、そうした新平の心遣いが嬉しかったのだろう、一層強く抱き締め唇を吸ってきた。

手を繋がれ浴室に入った。これもまた、新平が知っているマンションの中でも最高級の浴室だった。

落ち着いた淡いクリーム色の壁、人造だろうが大理石が敷かれ、浴槽はヒノキで作られている。洋風と和風の折衷だが、うまく共存しているアイデアだ。名のある意匠屋が計画したのだろう。

(この別府と名乗る老人は何者だろうか・・・、一人暮らしには間違いないが、相当な資産家だろう。しかし裸になれば、皆おなじことだ・・・)

別府に遅れて掛け湯をし先に湯に浸かり、両手を広げて待っている別府の腕の中に身体を寄せていく。

足を交差させ、身体を密着させ抱き締めあう。顔を見合わせ、ニッコリ笑って唇を尖らせて待っている別府老人の唇を舐め舌を突っ込んでいき、唾液を吸い取る。

「あ、ああ、新平。今夜は楽しかった。有難う。」

「お爺ちゃん、私こそ有難う。でも、その言葉は明日の朝に改めて言いましょう。」

「うん、そうだな。年取るとせっかちになってな。あっはははっ。」

「お爺ちゃん、年取ったからって言い訳したら駄目ですよ。年取ったからって恥ずかしいことではないし、それにお爺ちゃんは、まだまだこれから一杯楽しいことをやらないといけないんです。」

「ああ、そうだったね。いっぱい楽しいことをやろうな、我侭な爺さまだけど宜しくな。」

逆三角形の逞しい背中を泡立てたタオルで流してやり、振り向かせて前も洗っていく。

「あのな・・・、新平。そこは、ちょっと恥ずかしい・・・。」

別府老人の“ちんぽ”にボディーシャンプーを塗りたくり素手で扱くように洗っていると、じわじわと勃起してくる。

「あっはははっ、お爺ちゃん。今更恥ずかしいことも無いでしょう。今夜は大人しくしていてもらいます。」

別府老人は、時々新平の手の動きを止めさせようと腕を掴みにきたが、そのたびに新平にピシャリとたたかれ、照れ笑いを浮かべ諦めたのか目を瞑って、両腕を新平の肩に支えるようにしてくる。

二人は、再び浴槽に向かい合わせになって浸かり、唇をむさぼりあう。

(4)

脱衣場で、先に別府老人の身体を拭いてやり、新平が自分の身体を拭こうとしていたらバスタオルを取り上げられ、嬉しそうにニコニコ笑いながら前後ろと新平の身体を拭きあげてくれる。

脱衣場を出て、リビングに向かう別府老人の後ろを追う。

廊下を歩いていて、改めて老人の後姿を眺め感心する。

天井のダウンライトの照明がスポットライト効果で肉体を浮き上がらせている。盛り上がった両肩、二本の脊柱規律筋、逆三角形の背中の下のプリプリさせたお尻、それに細いが固く締まった脹脛(ふくらはぎ)をした足が伸びている。

それに、先程は気付かなかったが褐色に焼かれた身体には、腰の焼かれていない帯状の白い皮膚が見える。

(えっ、帯状? )

これは、日焼けサロンで焼いたものと思われるが、焼かれていない“帯状”の部分は何だろう。

「お爺ちゃん。」

「何だ、新平。」

「綺麗に肌を焼いていますね。それにしても、この焼いていない部分は、もしかして“六尺”ですか。」

「おお、気がついてくれたか、人に見せるような場所ではないが、ここだけ“六尺ふんどし”締めて焼いていないんだ。唯一誰にも見えない、誰にも見せない“おしゃれ”なんだ。あっはははっ。」

別府老人は、新平に気が付いてもらって嬉しそうに顔をクシャクシャにして笑っている。

「でも、お爺ちゃん。どんな時に“六尺ふんどし”締めるんですか。昔鳶職だったりってことは無いですよね。」

「あっはははっ、そうだな、鳶職には憧れるよなぁ。裾がダブダブのズボン、十二まいコハゼの地下足袋、それに引き締まった腰にキリリっと締めた六尺ふんどしだからな、でも私は、そうした肉体労働はしていないんだ。その反動だろうか、妻を無くしてから筋肉トレーニングに目覚めたんだ。

「そうだったんですか。奥さんが亡くなられてからですか・・・。」

「おい、新平。なに関心したようなこと言っているんだ。」

「え、あはははっ、失礼しました。それでお願いですが、六尺ふんどし締めた姿を見せてください。」

「ああ、お安いことだ。どうだ一緒に締めよう。」

「有難うございます。六尺ふんどしは縁が無くって締めたことがないんです。」

別府老人は、会話しながらも、停止しているCDを再生させたりエアコンの温度調整をしてくれている。

「どうだ、湯上りにブランディーでも飲むか。それともビールが良いかな。」

「折角ですからブランディーより、ワインが良いです。」

「そうか、ビールが良いと言うかと思ったが、ワインが良かったか。私も聞いてしまってから、自分はワインが良かったんだがと思っていたんだ。あっはははっ。」

結局“取って置きの”と言って出してくれたワインを飲むことになった。

「おい、新平。バスタオルを取って立ってみろ。今夜は、おそろいでシルクの六尺ふんどし締めよう。」

別府老人が、いつの間にか二本の六尺ふんどしを出してきていた。

腰に六尺を巻きつけるときの衣擦れの音、それに独特のシルクの匂いが鼻をくすぐり、前袋の形を整えてもらう頃には新平の“ちんぽ”は半勃起状態になってしまう。

「おうおう、この助平ちんぽが起きだして来たな。その方が格好良く形が決まるんだ。あっはははっ。」

竿と鈴口がくっきりわかる前袋に、すでにジワジワと先走りの染みが滲んでみえ、ちょっと恥ずかしいが、なかなか気持ちの良い腰周りの締め付け具合だ。

急遽、二人っきりのファッションショーもどきの見せ合いとなり、別府老人が得意げにポーズを色々やって見せてくれる。

それを新平が真似てやって見るのだが、別府老人にしては“決まっていない”らしく、手取り足取りで教えてくれる。

その延長のさきには、二人でしっかり抱き締めあい唇をあわせ、崩れるように絨毯の床に寝転び、六尺褌着けたままでシックスナインで竿の形をしゃぶりあっていた。

いつしか互いの六尺ふんどしも用を成さない状態で緩んでしまい、解けた六尺ふんどしが身体に巻きついてしまっている。

頃合を見て、新平が別府老人の尻タブを掴みその割れ目に顔を埋め、舌先で老人の菊座を探し、ベロンベロンと舐め回していく。

「お、おお、新平。きき、気持ち・・・、あ、ああ、い、いい、でもな、あ、ああ、そこまでだぞ。うふんうふん、お、おお・・・。」」

新平は、構わず唾液を垂らしながら、ジュカジュカに濡らし舐めまわし、卑猥な音を立てベチョベチョ、チュゥチュゥと吸っていく。

舌先を尖らせ菊座を突っついていくと、息を荒げ怒ったように自分の尻タブを手で押さえ防御しようとしてくる。

「し、新平。そ、そこは・・・、あ、ああ、それまでだ・・・、あ、ああ、な、なな、新平、頼むっから止めてくれ、あふふ、あふふ・・・。」

別府老人は、肘を曲げ、床に“ハの字”にした掌に顔をうつ伏せにして唸っている。

そのくせ尻は高々と持ち上げ新平の顔の前でプルプル振るわせ、菊座をピクピクさせている。

「あん、あん、あぁーん、止めてって言ってるだろ。な、なな、私は、そこはまだ経験が無いから駄目なんだ、あ、ああ、だから・・・、あ、あぁーん入れるなっていっているだろう。う、うっふぅー、あ、あぁーん。」

懸命に拒否しているのだが、本当にそう願っているのであれば、別府老人の力があれば新平が掴んでいる尻タブを振って逃げられるだろう。

しかし、言っていることと尻を高く上げて弄りやすくしてくれているのは矛盾している。

「あ、あぁーん、怖いから・・・、あ、ああ、痛い、いや・・・、あ、ああ、何か気持ち良いようで・・・、あ、ああ、やっぱり止めてくれ。な、なな、新平。お、お願いだから、あ、あぁーん、やめてぇー。」

拒否されれば、されるだけ新平の気持ちが苛めてやろうと比例して燃え上がってくる。

「お爺ちゃん、本当に初めてなんですか。自分で指を入れて遊んだりしたことはないのですか。」

「ば、バカァー、そんなこと・・・、あ、ああ、痛い、うひひ、うひひ、あ、ああ。」

新平は、テーブルの上に先程別府老人が新平の尻に塗ったと思われるラブオイルが目に入った。

ちょっと別府老人の身体から離れ、テーブルのラブオイルを取りに行ったが、お爺ちゃんはそのまま尻を高く突き上げたままの卑猥な姿、怪訝な顔をして振り返って見て来た。

「お爺ちゃん、観念した方が良いと思いますよ。痛くないようにゆっくり解して気持ちよくしてあげますからね。はい、お待たせ・・・、もっと尻を高く突き上げてください。」

「なぁ、新平。やっぱりやるのか・・・、あ、ああ、冷たい・・・、あ、ああ、や、優しくしてくれな。あふひょあひゅい・・・。」

新平は、別府老人には答えず、菊座にラブオイルを塗りながら、心配そうに振り返って見てくるお爺ちゃんにニッコリ笑って頷く。

「あっ、痛いっ・・・。もう入れたのか。ゆっくりとお願いしただろう。あ、ああ、い、いたいんだよ、あ、ああ、新平。」

「まだ入れていません。これは私の中指です。もっと身体の緊張をといて・・・、リラックスして下さい。そんなに身体を硬くしていたら、お爺ちゃんが痛いだけですからね。そうそう、ゆっくりして大きく息を吸って吐くんですよ。」

「でもなぁ・・・、怖いから・・・。あ、ああ、そんなに・・・、あ、ああ。」

中指の第二関節までを入れていき、ちょっと指で肛門括約筋を広げるように縁をかくようにしていく。

だいぶ肛門括約筋が緩んできたところで、人差し指を添わせ二本入れていく。

気がつかなかったのか、別府老人はうつ伏せにしたままの顔をはそのままで、“もごもご・・・”と言葉にならない声で呻いている。

別府老人の肛門括約筋が、直腸に入れた新平の指をグイグイと締め付け指先の感覚がわからなくなるほどだ。

「お爺ちゃん、もっと楽にしててよ。痛くしないから。」

「うんうん、でもな・・・、あ、ああ、新平、あひゅい、あひゅい・・・。なんだか気持ち良い、あ、ああ。」

おじいちゃんの前立腺は、コロンとした感じで、全く肥大している様子ではなかった。

「お爺ちゃん、健全な前立腺のようですよ。」

「お、そうか。新平は医者の勉強でもしたのか。あ、ああ、あうん、あうん・・・、ひっ、ひっひっ・・・、あ、ああ、良い気持ちだ。」

頃合を見て指を引き抜こうと出口くらいまで抜くのだが、ぐいぐいっと締めつける感じが指に快感さえ感じて抜くチャンスを逃してしまう。

「あ、ああ、新平。抜くのか、あ、ああ、もうしばらく摩っててくれ、あ、ああ、気持ちよくなってきた。」

あれだけ嫌がって拒否していた別府老人が、指だけで直腸での快感を覚えたらしい。

「お、おお、新平。何だか感じが違うんだがどうしたんだ、あ、ああ、何かが、あ、ああ、詰まっているようで、あん、あん、ちょっと苦しく・・・、あ、ああ。」

新平は、膝立ちで近付いていき、別府老人の尻の割れ目を亀頭の先でなぞり菊座を探し当てる。

萎みかけていた新平の“ちんぽ”だったので、“ぐにゅ”っと押し付け菊座を擦ってやり、廊下の板張りの節穴に棒状にした紙粘土を捻じ込む感じで柔らかい亀頭の先を潰しながらグニュグニュと押し込んでいく。

(あ、入った・・・、あとは竿に芯が入って硬くなったら突っ込んでいこう・・・)

別府老人の菊門に難なく亀頭部分が入っていったのに気をよくし、暫く部屋の様子を眺め回す余裕が出来た。

淡いダウンライトの明かりと、間接照明が壁から注がれ、だいぶ目が慣れていたので家具調度品の品定めさえしていた。

「おい、新平。聞こえないのか、ケツの穴に、何かが詰まっているようで苦しいんだ。」

別府老人の尻たぶに腰を押し付けたまま動きを止めた新平の行動に疑を問持ったのか、顔を横にして尋ねてくる。

「あはははっ、お爺ちゃん。空気が抜けないように栓をしました。もうすぐ、これを奥のほうまで入れて行きますからね。」

「新平、なにを言っているんだ・・・。頭がおかしくなったのではないだろうな。あ、ああ、それ・・・、なんだ・・・、あ、ああ、動かさないで、あ、ああ。うひうひ、うひっ、何だかへんな感じだぞ。」

新平は、別府老人の問いかけに答えず、親指と人差し指で、自分の竿を扱いていく。段々と太く硬くなっていき、ゴツゴツした静脈が浮き上がってきた。

こうなれば、直腸に入っている亀頭部分も真っ赤に充血しプリンプリンに熟れたことだろう。

別府老人の腰を両手で挟み、引き寄せるようにしながら腰を押し付けると、すんなり竿が直腸に埋もれていった。

竿の半分ほどを入れたところで一休みしていると、大きく開いた肛門括約筋にくわえ込んだ異物が何であるかが判ったのだろうか、顔を床に埋め小さく呻き声を揚げている。

「うぐ・・・、うぐ・・・、うぐぐ・・・、あ、あああ、あああ、うぐぐ、うぐ・・・、うんがが、うんががぁー。」

懸命に突き上げてくる苦しさを我慢しているのか、それとも痛さを堪えているのか、くぐもった別府老人のうめき声が新平にはたまらなく卑猥で、それに伴い快感にも思えてくる。

「あ、ああ、おう、おう・・・、ふふんが、ふふんが・・・、あ、ああぁぁ。」

ゆっくりと竿を突き刺していき、根元までいっぱい押しこんでしまった。

「し、新平。あ、ああ。・・・・・・・・・、あ、ああ。」

何かを訴えたいのか、それとも気持ちが良いのかわからない。特に痛がっているようには思えないのだが、くぐもった別府老人の呻き声も少しは気になりだした。

「お爺ちゃん、痛くなかったですか。」

「う、うん、ちょっとな。でも、新平本当に入れているのか、あ、ああ、ま、まだだ、まだ動くなぁ・・・。」

やはり、全く痛くないはずはないだろう。半信半疑で、それでも諦めたか動くなと懇願してくる。

「うん、判ったよ。お爺ちゃん、良く我慢出来たね。もう大丈夫だよ。暫くこのままで動かないからね。安心してていいんだよ。」

「ああ、とうとう私の発釜を進呈してしまったか。」

別府老人は、本当に初釜だったようで、後悔しているようではないが、時々溜息をついている。

静かな音楽がまた賑やかになってきた。竿をインサートさせるために、BGMの音さえ忘れていた。

ここまで来たら余裕が出てきた。

BGMのモーツアルトを聞きながら、“初釜”なんと響きが良いのだろうか。

お爺ちゃんは、この歳までタチ一筋できたのだろうか。機会があったら、お爺ちゃんの“男道”を歩んできた足跡を聞きたくなった。

川面を上る蒸気船は、相変わらず両脇の水車の音を雪山連峰に響かせながら進んでいる。

次の小さな村の船着場に到着し、数人が下船し待合室を出てきた。

待合室から出てきた数人の人たちが、足早に道路を挟んだ駅舎に向かっている。そこには、先程の蒸気船と連絡するようになっていたのだろうか、下船した客達が駅のホームで待っていた列車に乗り込んでいる。

客車一両、次が屋根つきの貨車だから郵便物とか小荷物を積んでいるのだろう。

三両目から六両目は、乳牛、羊、ブタとそれぞれ専用に積載している。

六両編成の列車の最後尾には、同じような蒸気機関車が接続されている。険しい急勾配の線路をスイッチバックしながら山越えしていくのだろう。

待ち草臥れ、やっと発車できるのを喜ぶように大きな警笛を遠くの山々にこだまさせた後、ゆっくり、そして力強く出発して言った。

新平が聞いている音楽で、そうした景色を勝手に想像しているだけだが、すっかり、そのさびれた小さな船着場は、またもとの静かな待合室になっていた。

「新平、もう大丈夫だ。ゆっくりやってくれ。ゆっくりだよ。でも、ちょっとだけ怖いな・・・。」

四つんばいで静かになっていた別府老人が顔を絨毯に埋めたまま言ってきた。

「ああ、お爺ちゃん。痛かったら我慢しなくていいからね。ゆっくり行こうね。」

新平は、思い出したように“ゆっくり、ゆっくり”と腰を前後させていく。

「あ、ああ、ゆっくり、ゆっくりだぞ、あ、ああ。」

おじいちゃんも、初めての経験でもあるためか声を震わせながら注文つけてくる。

「うん、判っているからね。」

新平の優しく答えてくれる言葉で別府老人も安心したのか、抽送している新平の腰の動きに合わせ、時々肛門を締め付けてくれる。

新平の太竿が出入りするたびに、別府老人の菊座が纏わりつき、外に向いたり直腸内に捲れ込み、それにあわせて卑猥な音を立てている。

(つづく)

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お断り:小説の中に登場する人名、地名、企業名はすべてフィクションであり、故意的なものではありません。(源次郎)
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