中学生の頃(原題:学生時代) By 弥勒


Ⅰ:2011/12/14にMIXIの日記として公開

真っ暗な映画館の内部、
目が慣れるまでしばらく時間がかかりました

目の前では、中学生には眩しいくらいの成人映画が映しだされていました
圧倒的な男女の営みが、大きなスクリーンに・・・

無意識のうちに、下半身が熱くなっていき、
気づくと彼の指が触れるか触れないかの間で蛇の舌先のように這っていたのでした

ぼうっとする、得体の知れない快楽の波が、
背筋を遡上してゆくのがわかりました

耳元では、大人の男の吐息

「前の席に行くよ」
肩を突かれて、最前列の奥に空いている席に二人腰掛けたのでした

彼の指が股間をまさぐる

めくるめく陶酔の中で
耳元では彼がつぶやく

一目見た時から、こうしたかったんだと

あの日も今日のように冷たい雨の降る日でした

中学生の僕は満員電車に揺られ毎日通学

学期末試験も終わり、
上野にある美術館にひとり展示物を見にいったのでした

ある展示物に興味を惹かれ、じっとたたずんでいると
突然、肩を叩かれたのでした

「熱心だね」
その人は、僕にそう語りかけてきました。

「よかったら、外に出てお茶でも飲まないか」
落ち着きのある優しい瞳
深い皺と圧倒的な包容力

街を歩きながら、彼は仕事の話や芸術の話を始めた・・・

中学生の僕は、まだ世の中のことはわからない
こっくりとうなずいて、その人と地下にある映画館に
誘われるままに入っていったのでした

Ⅱ:2011/12/28にMIXIの日記として公開

器用にベルトをはずされ、ジッパーを下ろす
最前列の席で、彼がしごき始める

鬱積した何かがはじけるように
反り返り、はじけていった

白い飛沫が放物線を描いて虚空に消えていったのでした

Ⅲ:2012/1/12にMIXIの日記として公開

美術館でめぐりあい、成人向け映画館で果てた

まだ、自慰さえ知らない身体に
初老の男の指が股間をまさぐったあの日
男は、自宅の電話番号を残して別れたのだった

数か月が経ち、あの男にもう一度会い
愛撫されたいという誘惑が時間と共に大きくなっていった

時間の経過は妄想のふくらみと比例していった

いつしか、彼の指がまさぐり
彼の大きなものを飲み込む精夢をみるようになっていた

いつしか、街の公衆電話をみると
誘惑に勝てず
無意識に電話していた

Ⅳ:2012/1/25にMIXIの日記として公開

「どうかしましたか」
男の優しい落ち着いた声

「もう一度、お会いしたいのですが」
清水の舞台から飛び降りるような告白をした

その日、その人と再会が実現した

最初にあった美術館の前、
微笑みながら、手を振り迎えてくれた

近くのカフェに入って、思いつめた気持ちを伝えていた

「よく電話してくれたね、僕の部屋においで」
彼はやさしく微笑んでいた

夕闇の街を、彼の後ろについて歩いていた

白髪まじりのごま塩頭、そして分厚く暖かい手を見ながら
電車に乗り、彼の住むマンションのトビラを開けると

彼に抱き竦められていた・・・

彼の寝室で愛撫されながら
彼はこれまでの人生を僕に話してくれた

生き方や職業
少年愛しかできない自分の性を・・・
涙が光っていた

いとおしい人だと思った
寂しい人だとも感じた

そして、初めてのキス
熱い舌が絡まり、吸引し 抱き寄せられるように
延々と吸われながら、痙攣し果てていってしまった

あまりの快楽に
どこをどう、自宅まで帰ったのかさえ
あの日は記憶がとんでしまっていた

少年時代 Ⅴ:2012/1/26

「よく来てくれたね」
ドアをあけて、迎える満面の笑み
「さぁ、お上がり、坊や」

抱きしめられて、口づけ。
いつも寝室には、香が焚き染められていた。

「愛しているよ」
心がほどけるように、彼の手のままに動かされていた。

溶けていく気持ち。

気づけばいつしか全裸にされ、
背中からつま先まで、全身を愛撫してくれる
BGMのピアノの音に合わせるように

抱かれながら、彼は自分の仕事の話をしていた
ぼくも中学校の話や将来のことを真剣に相談して

坊やとパパ
関係はそんな逢瀬を重ねて、深まっていった。

Ⅵ:2012/2/6にMIXIの日記として公開

優しい指が、背を這い 肩を抱き股間の熱い樹木に到達する

「おやおや、また欲しいんだね」
パパの大きな樹木を口に含み、樹液をむさぼる

全身を駆け巡る電流のような愛
震えて、よがるオトコ同士

パパの歓喜の表情と熱い抱擁がますます禁断の愛に油を注いでいったのでした

月一回の逢瀬は二回になり、毎土曜日はパパの日になったのでした

そんなある日、パパが言いました

いつもとは違う雰囲気である画集を手渡しました
「坊やを、こうしてみたいんだ」

開いたページは、縄を亀甲に掛けられ、苦悶に歪むオトコの絵、そして次のページは縛られたオトコを肛交している絵でした

「・・・」
「ひとつになりたいんだよ」
愉悦にひたる二匹の雄

それから
無我の境地への旅立ちが始まろうとしたのでした

おわり

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本作品は弥勒さんがMIXIに日記として公開されたものを、弥勒さんの許しを得て、転載させて頂きました。
弥勒さんのMIXIのページは http://mixi.jp/show_friend.pl?id=46463622 です。

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