上野新平シリーズ(第106話):コンビニに来るお爺ちゃん(6)By源次郎


(11)

「いらっしゃいませ、有難うございます。」

コンビニの自動ドアが開いて、小柄なお爺ちゃんが入って来た。

軽く会釈しながら上目づかいで見ていると、片手を挙げニコニコ笑いながら新平に挨拶を返してくる。

このお爺ちゃんは、かねてから気になっている客の一人だが、150センチ余りで、80歳は過ぎているようだが元気なお爺ちゃんだ。

新しい電池を取り替えたばかりのロボットのように、小柄でチョロチョロ店内を動き回り、たいした買物もしないで帰っていくお爺ちゃんだ。

新平がレジをしている時だけ狙ったように来店し、何も買わずに帰ることが多いので特に気になっている。

いつ見てもブルゾンを着て、靴はスニーカーを履き、軽快な動きで商品棚をクルクル回って、たまに週刊誌を買うくらいだ。

最初、見かけたときは万引きしているのではないかと、監視モニターで様子を追ってみたが、そうした素振りは無かった。

「いらっしゃいませ・・・。」

今度は、二人連れの中年の男が来店した。新平の顔を見て愛想笑いしているようだったが、目がギラギラして笑っていない。

(何者だろうか・・・)

「兄さん、チョットこの写真を見てくれ。」

入り口を入るなり直接レジカウンターの新平の前にやって来て、胸ポケットに手を入れながら近付いてくる。

(え、まさかピストル出すのではないだろうな・・・)

「え、写真をですか・・・。」

訝(いぶか)しげに男達を見ていると、一人の男が警察手帳と書かれたのを取り出し、名刺代の大きさに写された自分の写真を見せてきた。

「ああ、警察の方ですか。それで、写真と言うのは・・・。」

足元のカートを片付けながら聞き直してみると、もう一人の若い連れの男は、ズボンに両手を突っ込んだままで店内をジロジロ見回している。

「この男なんだけどね・・・。最近ここら辺りをうろついているとの聞き込みがあったんだけど、どうかな・・・。」

手札サイズのカラー写真を新平の目の前に出し、それを見ていると刑事らしい男は、新平の顔の表情を伺うように覗き込んでくる。

一目見て新平が弁当を食べさせたホームレスの男と判ったが、首を傾け知らない素振りをする。

「さぁ、見かけない人ですね。この人が何かやったんですか。」

「そうか、良く見てくれ。これは綺麗に散髪して髭剃っているが、今はホームレスしているから人相が違っているかも知れないんだ。ちょっと、痩せているかもしれないし。」

「そうですか、見かけたら連絡しますけど・・・、強盗犯人とかじゃないですよね。」

「あはははっ、そんなことできる男ではないはずだが・・・。最近、この周辺の住宅で、男物の下着ドロが数件あっているんだ。まったく変な事件だ。」

「なんですか、その男物の下着ドロってのは。」

「うん、変態野郎だろうな。普通だったら女物の下着ドロなんだが、訳がわからないんだ。あっはははっ。」

笑いながら、写真をポケットに入れようとしているが、やはり目が笑っていない。ジロっと新平の顔を見てくる。

「あ、刑事さん。その写真、もう一度見せてください。ホームレスしている男に似ているようだったが。」

いつの間にか、例の小柄なお爺ちゃんが、新平たちの近くに来て覗き込んでいたようだった。

「え、そうですか。この男です。よく見てください。」

刑事は、一度ポケットに入れた写真を取り出し、このお節介なお爺ちゃんに見せている。

「どうだ、見かけたかな。」

刑事は、お爺ちゃんを見下ろすようにしながら横柄な態度でお爺ちゃんの顔付きの変化を見ている。

「ああ、この男だったら、ここんとこ何度か見かけたけど、二・三日会わないなぁ。自販機の釣銭取り忘れたのを探り回ったりしていたようだったけど。」

お爺ちゃんは、新平の顔を見ながらニヤリと笑っている。“あんた知っているだろ”と無言で言っているようだ。

新平は、“余計なこと言いやがって・・・”と不機嫌な顔をしてお爺ちゃんを睨みつけ、関わりたくなかったので、後ろ向きになって、バック棚の商品を整理し始めた。

刑事が帰った後を追うようにして、例のお爺ちゃんも店を出て行った。

それから三十分ほどして、代わりのレジに店長が入ったので、新平は、バックヤードにおいてあるロッカーから弁当を取り出し公園に向かった。

午後一時過ぎているためか、近くのオフィス街からやってくる女子社員の姿も見当たらない、閑散としている。

先日、気まぐれにだったが、ホームレスの男の人に弁当を食べさせたことがあるベンチに座り、自宅で作ってきた弁当を広げる。

コンビニに勤め始めた頃は商品の弁当を買って売り上げに協力していたが、流石に一週間も続くと飽きてしまう。

「おっ、美味そうな弁当だ。奥さんの手作り愛情弁当持参かな。」

いつの間にか、新平の背後に、先程のロボットお爺ちゃんが立って、新平の弁当を覗き込んでいる。

「やぁ、先程はどうも・・・。お昼は済ませたのですか。」

振り返って、お爺ちゃんに答えていると、新平の前のベンチに行って座り込み、返事もせずにニコニコ笑って見てくる。

(何か、意味ありげな見方してくるなぁ・・・)

新平の挨拶に答えなかったし、無視されたようだったので、新平も相手にしないことにした。

「なぁ兄さん、上野さんだったよな。あんた、どうして刑事にホームレスのこと言わなかったんだ。知っていただろ。」

「いいえ、知りません。似たような人を見かけた気もしましたが、なんせ大勢の人の顔を見ていますから、あの写真の人がホームレスの人かどうか自信がありませんでしたので。」

ちょっと“ムッ”としたが、当たり障りの無い答えを返した。

「そうだったかなぁ、あんた、あのホームレスに、私が知っている限り二回は弁当食べさせていたようだったがな。」

「そうでしたか、あのホームレスの人でしたか・・・。」

(このお爺ちゃん、私のストーカーなんだろうか。どこまで惚けてやろうか・・・)

「そんでな・・・、ここだけの話しだが・・・。あのホームレスは、とっくに逮捕されているんだ。多分、所轄が違うから判らなかったんだろうな。」

お爺ちゃんは周囲をキョロキョロ見回し、新平の横に座って来て小声で囁いてくる。

「え、逮捕されたって・・・、そのことを、あの刑事に言ったんですか。そのまえに、どうして逮捕されたって知っているのですか。」

「あんたが一緒に弁当食べさせた後、握手して分かれただろう。あの直後だった。」

「そうでしたか・・・、それで、やっぱり下着ドロで捕まったんですか。」

「そんなこと知らねぇよ。あんた、仲間じゃなかったのか。」

「お爺ちゃん、怒りますよ。あっははははっ、実は下着ドロの仲間です・・・って、そんな訳ないでしょう。」

「そうだよな。でも弁当食わせてやってたのは本当だろ。どんな知り合いなんだ。」

「だから、私は何も知りません。さっきからそう言っているでしょう。」

「でも怪しいんだよな。二日も一緒に弁当食っていたし、握手して別れたからな。」

お爺ちゃんは、新平の顔を疑った顔で覗いてくる。

「単なる気まぐれですよ。一人で食べるのが退屈だったからかも。」

「それじゃ、今度は、オレにも弁当食べさせてくれよ。」

「そんな、お小遣いがありませんから、お断りします。第一、お爺ちゃんが着ているブルゾンは、ユニクロの高いやつでしょう。お昼は自分で買って食べてください。」

「あっはははっ、やっぱり駄目か。お礼に温泉にでも連れて行ってやろうかと思っていたんだが、温泉は嫌いか。」

「え、それって、私を誘惑しているように聞こえますが。温泉は好きで時々一人で出掛けています。」

「一人で? 奥さんとかと一緒じゃないのか。」

「はい、温泉は一人でゆっくり出掛けます。」

初対面のお爺ちゃんに、わざわざバツイチの一人暮らしと言うこともないだろうと思い、話しをはぐらかした。

確かに気が向いたら、一人でひなびた温泉に出掛け、お爺ちゃん達の股間を眺めながらゆっくりすることが多いからだ。

白いものが混じった茂みの中に、大きいものや雁の頭だけを出している可愛いものを観察しリラックスしていることが多い。

「上野さん、その歳でフリーターみたいな仕事しているけど、ひょっとして独身かい。」

「そんなプライベートなことは話ししません。独身だって構わないでしょう、なにか探られているみたい。」

「あっはははっ、すまん。怒らせるつもりはなかったんだが。一人で温泉に行くって聞いたのでチョット興味が沸いてきたんだ。気に障ったらゴメンな。」

三日後、弱みを握られた訳でもなかったのだが、上野新平は、ホームレスに弁当を食べさせていたことを知られたお爺ちゃん(遠賀次郎・おんがじろう・83))と、一日付き合わされる事になってしまった。

しばらく退屈な日々を過ごしていたので、気分転換にでも良いだろうと、なんとなく誘いにのってしまっていた。

待ち合わせ場所に指定していた、新平が勤務するコンビニ近くの地下鉄駅出口の広場東口には、十分前に到着していた。

まだ、遠賀お爺ちゃんの姿が見当たらない。愛車から降りてフロントガラスを拭きながら、時々通りを見ていたが、一向にやって来る気配がない。

約束の午前十時を過ぎ“ひょっとして・・・、西側に来て待っているのでは・・・”と車を西側のマクドナル側に行ってみた。

居た居た、待ち草臥れ、大きなあくびをしながら、車の通りに身を乗り出して見ている。

きちんと背広姿で地味なネクタイを締め、五分刈りの丸い白髪頭だ。

その背広には似つかわしくないリュックサックを背負っている。まるで小学生が遠足にでも行くような雰囲気だ。

その姿を見ていて、新平が、このお爺ちゃんに対する気持ちが変わって行った。新平の助平心を揺るがす“好きな・・・”と思える範囲に、はまってしまった。

新平が、クラクションを軽く鳴らして知らせると、通りの向こうからは逆光線で見難いのだろう、眉を寄せ手をかざして新平を見てくる。

気付いたらしく“ほっと”した笑顔に変わり、車の流れを縫うようにして近付いてきた。

「遅かったんだな・・・。」

自分が約束の場所を間違えていながら、文句を言い助手席に乗り込んでくる。

「お爺ちゃん、ごめんね。勘違いして東側で待っていました。」

ここは、一歩引いて逆らわないことにし、これから楽しい一日のスタートにした。

「ああ、ここは広場が広いから良く間違うんだよな。でも良かった、上野君が来てくれなかったら一人で出掛けないといけないとこだった。あっはははっ。」

この遠賀お爺ちゃんは、まだ気が付いていないようで、自分が間違って待たされていたことには恨みを言うこともなかった。

ウィークデーの午前中の市街地は渋滞が凄い。やっとの思いで高速道路のインターにたどりついた。

「お爺ちゃん、ここからは快適に走行出来ますから一眠りしていても良いですよ。」

「嫌だ、折角上野君と、ドライブ出来るのに眠ってしまったら勿体無いだろ。俺たちに残された時間もあまり無いんだ。」

「そんな悲しいことは考えないで、楽しく行きましょう。あ、危ないですよ、運転中ですから、あ、ああ。」

遠賀お爺ちゃんが、新平の左太股に掌を乗せ摩ってくる。

「ああ、若い者は暖かくって良いなぁ。筋肉も硬いし、食ってしまいたいくらいだ。」

「あっはははっ、お爺ちゃん。食ってもらいたいのはもっと上の方で眠っていますよ。萎んだままですけどね。」

「何? 食っても良いのか・・・。」

お爺ちゃんの方に顔を向けると、目線が新平の股間を向いている。

新平は、お爺ちゃんの手を掴んで、自分の股間に引っ張って触らせてみた。お爺ちゃんは、ちょっと驚いた様子だったが、すぐに嬉しそうな顔に変わり、股間を摩りながら新平の顔を見上げてくる。

「ねぇ、お爺ちゃん。温泉に浸かって、腹ごしらえ済ませて、それからゆっくりマッサージしてあげますから、しばらくお預けですよ。」

「お、そうか、マッサージしてくれるのか。うんうん、大人しくしている。楽しみだなぁ。」

お爺ちゃんは、窓の外に顔を向け、なにやら楽しそうにボソボソと歌いはじめた。

(12)

目的の温泉は、以前、隣に住む善吉お爺ちゃんを初めて連れてきて、結ばれた思い出の場所にした。

農繁期だというのに結構な盛況でロビーでは、小柄な遠賀お爺ちゃんがチョロチョロ走り回り迷子になるのではないかと心配するほどだった。

背中を流してやり、軽く食事を済ませ個室の休憩室を借り、もの珍しく大きな目玉をキョロキョロさせながら新平の後ろをついて来る。

部屋に入るなり、何にも無いのに驚いた風で、部屋の中央に敷かれた布団二組の毛布をはがしてシーツの汚れが無いかを確認したり、水差しの蓋を取って臭いを嗅いだり忙しい。

「次郎、そんなことは良いから、ここに寝なさい。」

冗談のつもりで、遠賀お爺ちゃんをたしなめるように言ったつもりだったが、小学生が先生に怒られたように、身体を硬直させたように動きが止まり、新平の顔をマジマジと見てくる。

オン爺ちゃん、部屋の探索はもう良いでしょう。さぁ、マッサージしてあげますから、ここに腹這いで寝て下さい。

「え、オン爺って、俺のことか・・・。」

「そうですよ、他に誰も居ないじゃないでしょう。」

「そうだな、でもオン爺は良かったな、あはははっ。それでバスローブは着てて良いのか。下に何も着ていないんだが・・・。」

「いまさら恥ずかしいことも無いでしょう。風呂で全部見せて貰っていますよ。」

「でもなぁ、上野さんも脱いでくれないと、俺だけスッポンポンってのも抵抗があるんだがな。」

「あっはははっ、そうですか・・・。それじゃぁ、これで満足しましたか。」

新平も、ふんどしも着けずバスローブだけだったので、一気に脱ぎ捨てバスローブをオン爺ちゃんに投げつけてやる。

フワっと浮かんだバスローブが遠賀お爺ちゃんの顔に被さり、それをもがきながら、慌てて取り去っている。

「おお、いい身体しているなぁ。風呂で見る素っ裸より興奮するわ。“金玉”もデカイんだな、あっはははっ。」

新平の裸を見て安心したのか、自分もバスローブを脱ぎピョンピョンと布団に乗って来てうつ伏せになり、“これで良いか”と言いたい顔で振り返って見てくる。

笑顔で、コックリ頷き、遠賀お爺ちゃんの背中に跨ると、新平の金玉が、腰の辺りにコロコロ当たるらしく身体を揺すって懸命に笑いを我慢しているようだ。

首筋から肩を揉み、背骨に添って指圧しながら腰のほうに下がっていく。

プリンプリンとした、可愛い引き締まったお尻の小山が二つ、目の前に突き出てきた。それを揉んだり、摩ったりして足の先まで一旦下がり、再びお尻に戻り摩り始める。

新平の金玉が、お爺ちゃんの両脹脛の間にはまり込んだ形で収まっている。時々、腰を上下させたり左右に振ると、足先をバタバタさせ喜んでいる。

お爺ちゃんのお尻を殊更丁寧に時間を掛け、揉んだり摩ってやる。

両太股を少し開かせて尻の割れ目の奥に金玉の裏側がみえてくる。“早く食べて見たい”気持ちを抑え、指先で軽く擦ってやると“ひっひっ、ひっ・・・”と身体を震わせている。

「遠賀お爺ちゃん。背中はこれで終わりました、上向きになって下さい。」

聞こえない筈はないのだが、身体を動かそうとしない。

「遠賀お爺ちゃん、寝たふりしたって駄目ですよ。たった今まで、身体を震わせて笑いを堪えていたでしょう。判っていましたよ。さぁさぁ、上向きに・・・。」

「なぁ、上野ちゃん、ちょっとマズイんだよ・・・。あ、ああ、恥ずかしい。」

腕を曲げ、その上に顔を伏せたまま上向きになるのを嫌がっている。おそらく“ちんぽ”が勃起してきたのだろう。それだったら、なおのこと早く見せてもらいたい。

こうした恥らっている所作が、また可愛い。

「どうしましたか、恥ずかしい状態に“ちんぽ”が腫れたのですか。いいじゃないですか、私の“ちんぽ”も何故かムクムクと勃起してきていますよ。ほらほら見てください、食べたいって言っていたでしょう。あっはははっ。」

遠賀お爺ちゃんの、お尻と太股の間の窪んだ所に金玉を入れて腰を振って催促する。

「上野ちゃんは、悪い人だなぁ。すっかり変な気持ちになってしまった・・・。あ、凄い凄い、でっかいなぁ。」

やっと、身体を反転させ、上向きになって、新平の股間を見て驚嘆の声をあげている。

両手で、半勃起した“ちんぽ”を隠そうとしている腕を払いのけ、露わになった遠賀お爺ちゃんのちょっとふくらみ始めている“ちんぽ”を見て見ぬ振りをする。

「こんなものは、腫れたり萎んだりするのは当たり前のことで、恥ずかしいことではないのです。もっとも、公園や、電車の中で見せるのはいけませんがね。あっはははっ。」

新平は、遠賀次郎の膝下くらいのところに逃げられないように軽く尻で押さえ、腰骨から大腿部の外側へと揉んでいき、時々お爺ちゃんの顔を見ながら腿を拡げ内側を揉んでいく。」

鼠頚部を優しく揉んで行くが、肝心の“ちんぽ”や金玉は、無視し、わざと焦らすように触らない。

白いものが混じる茂みの中から突き出ている半勃起させた“ちんぽ”がゆらゆら揺れ誘惑してくる。新平は、しゃぶりつきたい気持ちを必死に堪え、それでも時々手の甲をプヨプヨした金玉に当てて遠賀お爺ちゃんの反応を楽しむ。

両肘を曲げ、腕を顔の上に乗せ目隠しして新平を見ていない素振りをしているが、チラチラと新平を見ているのは、とっくに判っている。

臍の周囲を摩った後、新平は顔を近付け息を吹きかけペロペロ舐め、その舌先をわき腹から胸へと舐め上げていき、黒ずんだ小豆大の乳首へと上がっていく。

身体を捩りながら逃げようとしている遠賀お爺ちゃんだが、新平が四つん這いで被さっているため自由が利かない。

「あ、ああ、上野ちゃん。死にそうだ、な、なな、そのくらいで、あ、ああ我慢できないんだ、どうにかしてくれ、ひひ、いっひひ・・・。」

遠賀お爺ちゃんの首筋の動脈が音を立てて血液を流しているように浮き上がっている。

その頸動脈に添って舐め揚げ、顔を覆っている腕を掴んで外し“貼り付け”状態にし、耳朶をあまく噛んでいく。

「ぐっふぁっふぁぁー、うががうが、あが、あが、おい、おいおい、あ、あううんあうん・・・。」

遠賀お爺ちゃんは、耳朶を舐められるのが余程感じるのか、身体をバタバタさせ、顔を振り、新平の下でもがき始めている。

風呂から上がって時間も経つのだが、薄くなった頭にはグッショリ汗をかき、次は何をされるのかと新平の顔を凝視してくる。

新平は、お爺ちゃんの頭に噴出している汗を手で拭ってやり、耳朶を解放し、頬や鼻の頭を舐めてやる。

その後、唇を舐めてやろうと、顔を近付けていくと、お爺ちゃんから先に唇をつけ、舌先で新平の唇を舐めこじ開けるように舌を入れてきた。

されるがままに新平は、遠賀お爺ちゃんのキスがどのくらい上手かを確かめていたが、期待した程には上手くない。

それでも、懸命に息を荒げ、新平の口中を舌先で舐め、絡ませた舌の唾液を美味しそうに喉をならして飲んでいる。

遠賀お爺ちゃんは、新平の身体から足をすり抜き、両足を新平の腰に巻きつけ、その上、両腕を首に回してぶら下がってきた。

母猿が、子猿を連れ回る時の格好になってしまう。それでも唇は合わせたままで吸いあっていた。

新平は、四つん這いで、膝と肘で絶えていたが、50キロ前後の体重でも、さすがに大変だ。ゴロンと横になり、口付けを続けていた。

スルっと、新平の身体から、またしても素早くすり抜け、遠賀お爺ちゃんに、先走りで濡れ、勃起している“ちんぽ”を咥え込まれてしまった。

遠賀お爺ちゃんの尺八は、期待していたよりも上手い。竿に絡ませるようにして雁先の鈴口を舐め、また竿の根元までを一気に咽奥まで飲む込み、唇を窄めて扱き揚げる。その繰り返しの気持ちよさに酔ってしまう。

新平は、半身を起こし、遠賀お爺ちゃんの腰を掴んで持ち上げ、自分の胸の上に乗せ、目の前に垂れ下がってきた金玉をかぶりつく。

「あ、ああ、おうおう、おう・・・。」

半勃起している遠賀お爺ちゃんの“ちんぽ”と金玉を一緒に口に含んで舌で転がして行くと、悲鳴にも似た声を上げ、また懸命に新平の竿を尺八してくる。

「あ、ああ、お爺ちゃん。ちょ、ちょっと待って、あ、ああ、それ以上は・・・、あ、ああ、駄目です。そろそろ、下の口でも食べてください。」

射精寸前の寸止め状態だった。身体を捻って遠賀お爺ちゃんの尺八攻撃から逃れる。

「・・・・・・・・・。?」

お爺ちゃんは、新平が言っている意味がわからなかったのか、逃げられた“ちんぽ”を恨めしげに眺めているうちに、意味が理解できたのか顔を赤くし、正座したまま振り返って見てくる。

新平は、それには何も答えず、ニッコリ笑って頷き“良いんでしょう”と、お爺ちゃんの顔を覗きこむ。

俯いて黙り込んだ遠賀お爺ちゃんが了解したものと、立ち上がり、枕元に放り投げていた小さなポセットを手元に引き寄せ、ラブオイルを取り出し準備に掛かる。

公園のベンチで、温泉に一緒に行く約束をし、今朝、待ち合わせ場所で顔を合わせるまでは、ここまでは考えていないことだった。

しかし、流れが、そうなってしまったのだ。全くの計算違いだったが、こうして二人盛り上がってしまってからは、二人とも後に引けない興奮状態だった。

「あ、ああ、上野ちゃん。い、いたた、痛い・・・。」

泣きべそかいていた遠賀お爺ちゃんが、やがて静かになり、トロンとさせた視線が定まらない目で天井を向いている。

「オン爺、大丈夫ですか。」

気持良さそうだとは思ったが、ただただ黙々と竿を抽送していても何かしら物足りない。息を荒げながら、遠賀お爺ちゃんの頬を軽く叩いて見る。

「あ、ああ、大丈夫だ。随分昔のことだが、俺がタチで、十数年前まで付き合っていた爺さんのことを思い出していた。あ、ああ、上野ちゃん、最高だよ、あ、ああ・・・。」

「そうだったんですか、そんなに昔の話しですか。」

「ああ、三十年余りも付き合っていたんだ。そんで、早々と逝きやがって、俺を一人ぼっちにさせてしまったんだ。悲しすぎて、他に友達を作る勇気がなくなってしまってな。あ、ああ、上野ちゃん、気持良いよ。有難う。あ、ああ・・・。」

遠賀お爺ちゃんの固くならない“ちんぽ”を扱いてやると、身体をくねらせ、腰を持ち上げ、荒い息遣いしながら、ついに“びびっ”と白濁した強い臭いがする精液を吹き上げて射った。

新平も、その後で、思いっきり数日貯まっていたマグマを直腸に発射させた。

目に涙さえ浮かべ、気持良さと、遠い昔の相方との思い出がよみった遠賀お爺ちゃんの顔を嘗め回してやる。

しょっぱい涙であったが、それを舌先に集め、お爺ちゃんの口に戻してやる新平だった。

帰りの車の中で、遠賀お爺ちゃんが、刑事が探していたホームレスの男のことを話してくれた。

数年前、車にひき逃げされ殺された事件があったらしいが、その犯人がホームレス男だったらしい。

事故現場から数キロ離れた場所に、現場に落ちていた塗料と同じ色の盗難車が、あきらかにボンネットに人を跳ね上げた痕跡を残したまま停車していて、その運転席に泥酔して眠っていた男が、例のホームレスだったそうだ。

その男は、無免許だったらしいが、飲み屋から自宅に戻る途中に停車して眠っていたらしく、自分では覚えていないと無実を訴え続けていたが、諦めて認め刑務所に入っていたらしい。

「お爺ちゃん、その話は本当ですか。」

「うん、あの時、刑事がコンビニに尋ねてきただろう、後を追って聞いたんだから、本当だろう。刑務所を出て十日くらいホームレスしていたんだそうな。」

「でもな、上野ちゃんと、あの男が弁当食っていたのが、刑事に捕まった翌日だったようにも思えるんだ。どっちが先だったかな。」

上野新平は、その話を聞かされたが、あのホームレスの目を思い出し“自分は、やっていない”と主張していたのは、本当だったかもしれないと思った。

“暖かいところに引っ越す・・・”と言っていたのは、刑務所に戻されるってことだったのだろうか。

また、いつか会えるかもしれない、いや、きっと会えると思った。

その新平の気持ちが通じるかのような、運命の出会いがありそうな予感がしていた。

今日も、上野新平(53)は、手作りの弁当をバックに入れ、勤め先のコンビニへと向かって地下鉄に乗り込む。

素敵なお爺ちゃんとの出会いを期待して、電車を降り、混雑する駅のコンコースを急いで歩いていた。

(つづく)

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お断り:小説の中に登場する人名、地名、企業名はすべてフィクションであり、故意的なものではありません。(源次郎)

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